Amazon Q Developer の機能

新しいコードベースに慣れようとする際、コードを詳しく調べたり、ドキュメントを見つけたり、コーディング標準に慣れ親しんだりするのに何か月もかかることがあります。Amazon Q Developer は、コードベースに関する質問に答え、関連するライブラリや API などを提案することで、オンボーディングを高速化し、試行錯誤を最小限に抑えます。

Amazon Q はお気に入りの IDE で利用でき、開発を強力にサポートします。なじみのないコードベースでのプログラムロジックの説明、バグの迅速な特定と修正、または機能テストの作成を実行するよう、Amazon Q に指示できます。

ソフトウェア開発のための Amazon Q Developer エージェント ( /dev ) を使用すると、自然言語プロンプトからアプリケーション機能を短時間で生み出すことができます。インタラクティブなステップバイステップ手順、コード、テスト、ベストプラクティスには、Amazon CodeCatalyst を使用してアクセス、またはお気に入りの統合開発環境 (IDE) から直接アクセスします。Amazon Q はお客様のワークスペース構造を理解し、プロンプトを論理的な実装ステップに分解します。これには、コード生成、テスト、API 統合などが含まれます。Amazon Q と連携して実装のレビューとイテレーションを行うことができ、準備ができたら、Amazon Q に各ステップの実装をサポートするよう指示できます。

Amazon Q Developer は、Java、Python、JavaScript などの 25 を超える言語で、お客様のコメントや IDE と CLI の既存のコードに基づいて、スニペットから完全な関数までのコードの提案をリアルタイムで生成します。Amazon Q Developer は、複数行のコード提案を行うアシスタントのコード承認率が業界で最も高く、BT グループは最近、Q Developer のコード提案の 37% を受け入れたと報告し、National Australia Bank は承認率が 50% に及ぶと報告しています。

Amazon Q Developer エージェントは、機能の実装、ドキュメント生成、コードのリファクタリングからソフトウェアアップグレードの実行まで、さまざまなタスクを自律的に実行できます。自然言語を使って Amazon Q に新しい機能を説明すると (「配信確認メッセージ用の SMS 通知システムを開発して」など)、Amazon Q が既存のコードベースを分析し、複数のファイルにまたがる段階的な実装計画を策定して、ユーザーによる承認後、必要なコード変更とテストのすべてを数分で実行します。

Amazon Q Developer をカスタマイズし、社内ライブラリ、API、ベストプラクティス、アーキテクチャパターンを認識させてより関連性の高いインラインコードのレコメンデーションとチャット応答を生成することで、開発を加速させます。IDE で Amazon Q Developer チャットを使用して、社内のコードベースの構造、特定の関数またはライブラリが使用される場合とその方法、または特定の関数、メソッド、API の使用方法について質問しましょう。新しいコードベースへのオンボーディング、新機能の構築、コードのリファクタリング、アプリケーションのパフォーマンス改善にかかる時間を節約できます。

AWS Console-to-Code を利用すると、プロトタイピングから本番までの時間を短縮できます。これは、コンソールのプロトタイプから、本番ワークロードにデプロイできる再利用可能なコードに移行するためのパスを提供します。Amazon Q を利用して、コンソールのアクションとワークフローをキャプチャし、いくつかの簡単なステップでコードを生成して、本番ワークロードを作成できます。

サポートが必要なコードのセクションを選択し、IDE 内でチャットを開始して、「このコードを最適化してください」、「コメントを追加してください」、「テストを作成してください」などのアクションをリクエストできます。 コンテキストを切り替えることなく、迅速な提案とコードを取得できるため、コーディングプロセスを合理化しながらフローに留まることができます。

Amazon Q Developer はワークスペースコンテキストを認識できるため、開発ニーズに合わせてカスタマイズされた、プロジェクト全体のより充実したサポートとコードを提供できます。チャットのリクエスト、指示、質問に応答する際、Amazon Q Developer は、現在開いているファイルだけでなく、ワークスペース全体に関する詳細な知識を用いて、イテレーションを高速化し、書き直しを最小限に抑える、よりきめ細かい提案を行うことができます。

ほとんど文書化されていない新しいコードベースへのオンボーディングをお考えですか? Amazon Q Developer は、データフロー図などの詳細なドキュメントをソースコード内に生成できるようになったため、あらゆるコードベースをより早く理解できます。また、新しい機能を構築するときは、「/doc」を使用して readme ファイルを最新の状態に保ちましょう。

Amazon Q Developer は、コードを生成するだけでなく、公開された認証情報やログインジェクションなど、検出が難しい脆弱性がないかコードをスキャンします。Amazon Q Developer は、1 回クリックするだけでアプリケーションコードに合わせた修正方法を自動的に提案するので、ユーザーは自信を持って修正を速やかに受け入れることができます。

テストカバレッジの低いコードベースの上に構築していませんか? Amazon Q Developer はプロジェクト内でユニットテストを繰り返し生成できるため、既存のコードベースの上に自信を持って構築できます。

Amazon Q Developer はコードレビューを自動化するので、アプリケーションの論理エラー、アンチパターン、コードの重複、セキュリティ脆弱性などのコードの品質問題を検出して解決できます。自動コードレビューにより、すぐにフィードバックを得て、コードベースの品質を向上させ、イテレーションのスピードを上げることができます。

アプリケーションをデプロイする準備はできているが、インフラストラクチャの専門家ではないということはありませんか? Amazon Q Developer は、AWS CloudFormation、AWS Cloud Development Kit (AWS CDK)、または Terraform 向けのデプロイ準備が整った Infrastructure as Code (IaC) の生成を支援できるため、わずかな時間でアプリケーションをユーザーの利用に供することができます。

Amazon Q Developer は、AWS アカウントのリソースと請求書に関する知識を備えており、この情報を利用してインフラストラクチャをより良く理解および管理できます。例えば、現在米国東部 (バージニア北部) でどのようなインスタンスが実行されているかをたずねると、Amazon Q がそれらのインスタンスを一覧表示します。いつものように、セキュリティが最優先されます。Amazon Q Developer のユーザーは、既存の AWS ロールの許可による場合と同じように、アカウントおよび請求情報にアクセスできます。Amazon Q なしでアクセスできない場合は、Amazon Q を利用してもアクセスできません。

スクリプトを記述したり、複数のコンソールページ間を移動したりすることなく、コンソールまたはチャットアプリケーションで Amazon Q とチャットして、AWS インフラストラクチャのクエリと検証を簡単に実行できます。

Amazon Q を使用して AWS Cost Explorer からコストデータを取得すると、クラウド支出をより簡単に把握できます。

Amazon Q は、エキスパートによるガイダンスと実行可能なステップバイステップソリューションにより、コンソールにおいて数秒で一般的なエラーを診断するのをサポートします。コンソールでエラーが発生した場合、診断するようワンステップで Amazon Q に指示できます。Amazon Q は、エラーの考えられる原因に関するコンテキストと、それを是正するための明示的なステップを提供します。これらはすべて AWS のベストプラクティスに基づいています。

Amazon Q はお客様と連携して、コンソール内またはチャットアプリケーション経由で、運用上の問題を迅速に調査して修正できるようにします。

Amazon Q Developer は Microsoft Teams と Slack で使用可能であり、お客様のチームによる AWS リソースのモニタリング、運用、トラブルシューティングを支援します。Amazon Q からのカスタマイズ可能な通知、「ログを表示」などのフォローアップアクション、コマンドエイリアスを使用して、DevOps ランブックとインシデント対応タスクを運用可能にします。ツール間でコンテキストを切り替えることなく、インシデント仮説、診断トラブルシューティング機能、カスタムワークフローを使用してインシデントを調査できます。

ネットワーク接続に関する問題の分析をサポートするよう Amazon Q に指示すると、Amazon Q は VPC Reachability Analyzer と連携して接続を確認し、ネットワーク設定を検査して潜在的な問題を特定します。次に、Amazon Q が問題の解決方法または詳細な診断方法に関するガイダンスを提供します。Amazon Q と Reachability Analyzer の会話機能を併用することで、ネットワーク接続の問題を直感的かつ迅速に理解できます。

Amazon Q は Java アプリケーションのアップグレードに役立ちます。Amazon Q は、必須のパッケージ依存関係とフレームワークの特定と更新、廃止予定のコードの更新、セキュリティのベストプラクティスの組み込み、アップグレードされたアプリケーションの実行を検証するためのテスト生成を行うことができます。

Amazon Q Developer は、お客様の IDE で埋め込み SQL の Oracle から PostgreSQL への変換を自動化するのをサポートします。Amazon Q は、Java アプリケーション内の Oracle SQL ステートメントを検出し、PostgreSQL に変換します。提案された変更内容を確認および承認し、変換の概要を確認して、変換されたコードを検証およびテストする際に推奨される次のステップが表示されます。

Amazon Q Developer のトランスフォーメーション機能をウェブエクスペリエンスで使用することで、モダナイゼーションチームは、.NET ドメインの専門知識を取り入れた自律的な生成 AI エージェントとの自然言語でのやり取りを利用して、バージョン、プロジェクトタイプ、依存関係を分析し、モダナイゼーション計画を提案できます。計画の承認後、エージェントはコードをリファクタリングし、テストを変換し、Linux の準備状況を検証します。これらの機能は Visual Studio IDE でも使用できます。

Amazon Q Developer のトランスフォーメーション機能をウェブエクスペリエンスで使用することで、モダナイゼーションチームは、メインフレームとクラウドの専門知識を備えた自律的な生成 AI エージェントとの自然言語でのやり取りを利用して、チームのレビューと承認を得てメインフレームアプリケーションを分析、文書化、分解、リファクタリングできます。

Amazon Q Developer のトランスフォーメーション機能をウェブエクスペリエンスで使用することで、モダナイゼーションチームは、VMware トランスフォーメーションの専門知識を備えた自律的な生成 AI エージェントとの自然言語インタラクションを利用して、オンプレミスサーバーのインベントリ分析、依存関係の識別、ネットワーク変換、およびチームのレビューと承認後の Amazon EC2 へのリソースの移行を行うことができます。

ほんの数ステップで、アプリケーションをサポートされている最新バージョンに更新し、パフォーマンスを向上させ、サポートされていないバージョンを使用することによる脆弱性を取り除くことができます。

Amazon Redshift クエリエディタで、自然言語を用いて Amazon Q 生成 SQL にクエリの質問を行い、SQL コードのレコメンデーションを取得しましょう。Amazon Q は、ユーザーの意図、クエリパターン、スキーマメタデータを分析して、実用的なデータインサイトが得られます。

Apache Spark や SQL に関する事前の専門知識が限られていても、AWS Glue での Amazon Q データ統合により自然言語を使用してデータ統合パイプラインを構築できます。Amazon Q を利用して、データ統合ジョブをより迅速に構築し、トラブルシューティングの問題の複雑さを軽減して、エキスパート統合 のサポートを受けましょう。

Amazon Q Developer は、データ準備、モデルトレーニング、モデルデプロイにまたがる Amazon SageMaker Studio での機械学習 (ML) 開発全体を通じて支援を提供します。IDE 内でのコード実行時におけるエラーのデバッグと修正に役立てましょう。

Amazon Q Developer は、Amazon SageMaker Canvas で利用できます。 目的を自然言語で述べると、Amazon Q がそれを ML 用に変換し、データサイエンスのベストプラクティスに従ったソリューションについて説明します。