Alperia は VMware Cloud on AWS を活用し、スマートグリッドのイノベーションを推進すると同時にコストを 30% 削減
Alperia は再生可能エネルギー源から発電する企業で、8,000 キロメートル以上に及ぶ電力網を管理しています。Alperia はイタリアの南チロル州で合計 107 の自治体に電力を供給しています。2016 年、Alperia はデジタルテクノロジービジネスユニット (BU) を設立し、中核 BU と 30 社以上の子会社を対象に、スマートグリッドサービスなどのイニシアチブを通じて業務を変革しました。
このデジタルテクノロジー BU の設立は、クラウドサービスを採用することで効率を高め、リアルタイムのビジネスインサイトを収集して新しいビジネスモデルの開発に役立てるという、幅広い計画の一環でした。
「VMware Cloud on AWS ソリューションにより、スマートグリッドサービスを数か月ではなく 1 週間以内に実装できました」
Sandro Moretti 氏
Alperia、Head of Networking and Infrastructure
モダナイゼーションへの道を模索
すぐに課題となったのがデジタルトランスフォーメーションでした。オンプレミスのインフラストラクチャでは、トランスフォーメーション戦略に必要なペースでの拡張は不可能でした。また柔軟性に欠けるため、VMware ベースのデータセンターのシステムをデジタル化するための時間と費用が増えました。そのうちに Alperia が新しい事業を買収し、その事業を戦略計画に組み込む必要が生じたため、状況はより深刻になりました。
「新しいサービスとインフラストラクチャを私たちが望むスピードとコストで導入することは不可能になりつつありました」と、Alperia の Team Leader for Cloud and On-premises Infrastructures である Jürgen Zwerger 氏は言います。さらに、Alperia がトランスフォーメーション計画を継続するには、既存のデータセンターに多額の投資が必要です。大規模なデータセンターにアップグレードすると、電力コストと冷却コストだけでなく、管理コストも増加します。
VMware のスケーラビリティを強化
Alperia が探していたのは、使用量に伴ったコストで、同社が既存の IT 投資を活用できるソリューションでした。さらに、セキュリティを犠牲にすることなく開発を簡素化しながら、より高いレベルのイノベーションを実現する必要がありました。
そこで適切なソリューションだったのが VMware Cloud on AWS でした。VMware Cloud on AWS では、すべてのビジネス要件を満たしながら、Alperia がオンプレミスのインフラストラクチャと AWS の間でアプリケーションをシームレスに実行することができました。これにより、柔軟性を高める必要がある場合に備えて、ワークロードをクラウドに移行できるようになります。「おかげで、変化を迅速に導入できる自由が得られました」と Zwerger 氏は言います。
コンピューティングコストを 30% 削減
VMware Cloud on AWS を利用すると、Alperia のスタッフはどこからでもデータに安全にアクセスできます。これは、高いレベルの信頼性、パフォーマンス、データ保護を保証する AWS サービスのおかげです。例えば AWS Direct Connect を使用すると、Alperia のオンプレミスデータセンターとクラウド間で高速かつ信頼性の高い接続が可能になります。
これらの場所の間で転送されるデータは、ポイントツーポイントの暗号化で保護されます。ワークロードが増加してもパフォーマンスを維持できるように、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスを必要に応じて動的にスケールします。Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) は、あらゆるワークロードのトランザクション強度に見合うスループットを確保します。
そして Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) は、安全性の高い
データのバックアップを提供します。
コンピューティングコストを 30% 削減しながら、持続可能性の目標を保持
VMware Cloud on AWS をオンプレミスインフラストラクチャと統合した結果、Alperia はデジタルトランスフォーメーションを加速できるようになりました。さらに、VMware Workspace ONE の仮想デスクトップもサポートする VMware Cloud on AWS のスケーラビリティにより、買収した企業を戦略的目標に簡単に統合できます。
Zwerger 氏は次のように言います。「VMware Cloud on AWS のおかげで、現在のニーズに合わせてリソースやサービスを簡単にスケーリングしながら、使用した分を支払うだけで済むようになりました。この最適化により、コンピューティングコストをなんと 30% も削減できたのです」。
コンピューティングコストの削減に加えて、Alperia は持続可能性の目標により合致した IT プラットフォームを確立しました。VMware Cloud on AWS への移行により、同社はオンプレミスのハードウェアを統合し、5 つのデータセンターから 2 つのデータセンターにダウンサイジングできました。
冷却システムなどの老朽化した拠点に電力を供給する必要がなくなり、支払うのは消費したクラウド IT の費用だけになりました。 「VMware との技術的パートナーシップを開始することに決めたのは、回復力のある環境に優しい未来を生み出すという決意を共有したことも決め手となりました」と、Alperia の Chief Digital and Technology Officer である Luca Ceriani 氏は述べています。
IT 管理を 30~40% 削減し、その時間をイノベーションに費やす
全体として、Alperia は IT の総所有コストを 20% 削減できました。Infrastructure as Code に移行して以来、多くのプロセスが自動化され、IT チームはハードウェア間の相違を微調整することに時間を費やす必要がなくなりました。
現在、IT 管理のワークロードは 30~40% 減少しているため、開発に集中できる時間が増えています。Alperia の Head of Networking and Infrastructure である Sandro Moretti 氏は、「VMware Cloud on AWS ソリューションのおかげで、数か月かかっていたスマートグリッドサービスを、ハードウェアを購入しなくても 1 週間以内に実装できました」と言います。
その結果空き時間が増えることで、イノベーションに注力し、リアルタイムのビジネスインサイトに基づいて計画を策定し、新しいビジネスモデルの開発に役立てることができるようになりました。
Zwerger 氏は次のように締めくくります。「AWS ソリューションの柔軟性により、現在のアイデアが何であれ、明日にはそのほとんどを実装できるようになります」
使用されている AWS のサービス
Amazon Elastic Block Storage (EBS)
Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) は、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) 向けに設計された、使いやすく、スケーラブルで、高性能なブロックストレージサービスです。
Amazon EC2
クラウド内の安全でサイズ変更可能なコンピューティング性能。初期費用なしで必要なときにアプリケーションを起動。
VMware Cloud on AWS
AWS は、vSphere ベースのワークロードすべてに対応した、VMware 推奨パブリッククラウドパートナーです。 VMware と AWS のパートナーシップは、迅速かつ簡単で高コスト効率のハイブリッドクラウド導入を支援します。同時に、お客様がアプリケーションを最新化し、市場投入までの時間を短縮し、イノベーションを促進できるようにします。
Simple Storage Service (Amazon S3)
Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) は、業界をリードするスケーラビリティ、データ可用性、セキュリティ、およびパフォーマンスを提供するオブジェクトストレージサービスです。これはつまり、企業の規模にかかわらず、あらゆる業界のお客様が、データレイク、ウェブサイト、モバイルアプリケーション、バックアップおよび復元、アーカイブ、エンタープライズアプリケーション、IoT デバイスやビッグデータ分析などのさまざまなユースケースのデータを保存して保護することができるということです。
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