Brave New Coin が AWS のツールを利用してコストを 30% 削減

Brave New Coin は、ニュージーランドを拠点とするデータおよび調査企業であり、世界中の暗号通貨のトレーダーおよび金融機関にサービスを提供しています。Amazon Web Services (AWS) クラウドで開始した Brave New Coin は、DevOps プラクティスを活用して機敏に対応し、進化し続ける市場をリードし続けています。「私たちの業界は目まぐるしく変化しています。AWS のおかげで市場の重要な変化に俊敏に対応できます」と Brave New Coin の市場データ責任者である Knight Hou 氏は述べています。

コスト管理は、世界中の企業にとってますます注目されるようになっています。2020 年 3 月、Brave New Coin はクラウドリソースの消費状況に関するインサイトを取得するために、AWS Cost Explorer を利用した社内レビューを開始しました。その後、管理チームは AWS に問い合わせて、良案がないかを尋ねました。

同社は慎重に開発環境を構築し、既に Infrastructure as Code を利用していたため、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) クラスター内のサービスを統合することを通じてクラウドのフットプリントを転換および修正することはとても容易でした。「当社の DevOps プラクティスにより、自信を持ってコスト削減に取り組むことができました」と Hou 氏は述べています。「インフラストラクチャに対する影響をあまり心配することなく、変更を加えることができます」。 わずか 1 か月で、Brave New Coin は、システムのパフォーマンスや回復力を犠牲にすることなく、最高財務責任者の高い目標であった 30% のコスト削減を達成することができました。

Brave New Coin は、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を利用して、200 を超える暗号通貨取引所からのリアルタイムの取引データおよびオーダーブックデータを保存します。同社は、Amazon S3 Intelligent-Tiering を利用することで、最もコスト効果の高いアクセス層へのこのようなデータの割り当てを自動化することができました。このアプローチを使用することで、アクセス頻度の低いデータを低コストの階層に保存できます。

AWS チームはまた、より多くの Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) リザーブドインスタンスの実装を検討するよう Brave New Coin に促しました。同社は既にこれらのインスタンスをデータベースに利用していましたが、Amazon EC2 リザーブドインスタンス Marketplace で他の AWS のお客様から未利用のキャパシティを購入することによって、新しいワークロードのためにより広範な実装を開始しました。新しいコスト管理の導入時にパフォーマンスが低下しないようにするため、AWS は、本番環境と同じようなインスタンスを実行している開発環境でデータベースを立ち上げるように助言しました。

「この演習により、AWS 請求ツールの使用経験を積め、コストに関するインサイトも深まりました」と Hou 氏は述べています。「AWS コンソールを利用し、数回クリックするだけで、ある程度の詳細と透明性が得られ、ビジネス部門に報告する際に非常に役立ちます」。 これにより、誰もがコストに関する決定により深く関与するようになりました。Hou 氏は技術職ではありませんが、システムについての理解を深め、より戦略的な意思決定を行うために、AWS Certified Cloud Practitioner オンラインコースを開始したと述べています。

DevOps エンジニアは現在、新製品を計画する際にコストを検討していますが、以前はこれを考慮していなかった可能性があります。Hou 氏は次のように述べています。「AWS 料金見積りツールなどのツールのおかげで、リソースに関する適切な決定を前もって下すことができます。これは重要なことです。コスト最適化は、当社の DevOps の考え方の一部となりました」。