CineSend が AWS 上に構築された安全なコンテンツ配信ソリューションで、動画ストリーミングビジネスを 1,000% 成長させる

CineSend は、安全な動画ストレージ、エンコーディング、配信ソリューションを提供するプロバイダーです。同社は、大手航空会社、ハリウッドのスタジオ、世界的な金融機関、一流大学、その他の大手企業を含む、さまざまな顧客にサービスを提供しています。新型コロナウィルス感染症 (COVID-19) のパンデミックが発生した際、同社は動画ストリーミングサービスに対する需要の大幅な急増を経験しました。Amazon Web Services (AWS) 上に製品スイートを構築した CineSend は、迅速かつ効率的にスケールし、新規および既存の顧客をサポートしました。 

ブロードキャストグレードの機能を備えたファイルベースの動画トランスコーディングサービスである AWS Elemental MediaConvert などのソリューションを利用することで、CineSend は、安全なファイルストレージと配信、著作権侵害に対する保護、オンデマンドストリーミングを世界中のユーザーに提供できます。CineSend は、AWS 上で差別化につながる強力なソリューションを提供することで、さまざまな分野にビジネスを拡大し、顧客が最先端の動画エクスペリエンスを提供できるようサポートしてきました。

2014 年に設立された CineSend は当初、独立系映画制作者を動画ソリューションのターゲットとしていましたが、その後、自社のテクノロジーを拡張すれば他の業界をサポートできることに気づきました。「会場またはオンラインストリーミングイベントのいずれに配信するかにかかわらず、メディアクリエイターがより安全な方法で動画を共有できるように、アクセスしやすいサービスを提供する必要がありました」と CineSend の創業者である Colin Carter 氏は述べています。「当社はその後、映画製作者向けに構築した製品を、他のビジネスや新しいユースケースに対応できるようにしました」 現在、同社は世界中で 10,000 人を超えるユーザーにサービスを提供し、スタジオ、配給会社、航空会社、銀行、大学などを含む顧客をサポートしています。CineSend は、著作権侵害対策と動画セキュリティのプロバイダーでもあり、アクティブなウォーターマークテクノロジーである PiracyDetector の特許を取得しています。このソリューションは、ストリーミング動画の著作権侵害の試みをリアルタイムで報告し、クリエイターを保護します。PiracyDetector は、クリエイターがメディアのパフォーマンスとコンテンツの投資収益率をより深く理解するのに役立つ詳細な分析も提供します。

設立当初からクラウドネイティブ企業である CineSend は、自社のサービスを強化するために AWS のサービスを利用することを選択しました。「MediaConvert などのツールを利用したかったので、最終的にはほぼすべてを AWS に移行しました」と Carter 氏は述べています。「以前のプロバイダーのサービスよりもはるかに強力でした」 また、CineSend は、業界をリードするスケーラビリティ、データ可用性、セキュリティ、パフォーマンスを提供するオブジェクトストレージサービスである Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) 上で、別のプロバイダーを利用するよりも、またはオンプレミスでコンテンツをホストするよりも、より高い回復力と安全なストレージを顧客に提供できることにも気づきました。

CineSend は、優れたパフォーマンス、セキュリティ、デベロッパーの利便性を実現するために構築されたコンテンツ配信ネットワークサービスである Amazon CloudFront を利用し、コンテンツを世界中のユーザーに直接ストリーミングしています。COVID-19 のパンデミックが発生したとき、CineSend のサービスに対する需要が急速に急増しました。これは、対面イベントの中止と、その結果としてのオンライン配信への転換が理由です。CineSend は、Amazon CloudFront を利用して動画をライブまたはオンデマンドで任意の場所にストリーミングできるため、顧客はこのソリューションを利用してイベントをリモートでホストしました。「2020 年に成功した何百もの製品発表、映画祭、メディアイベントは、CineSend がなければ実現しなかったでしょう」と CineSend のビジネス開発担当バイスプレジデントである Eric Rosset 氏は述べています。「2020 年 3 月、当社は、オンラインで実施した初期の映画祭の 1 つである Cleveland International Film Festival のバーチャル版を、迅速にサポートすることができました。その後も、他の何百ものフェスティバルやイベントもサポートすることができました」。 

CineSend のソリューションは、高等教育機関である顧客が動画による講義や他のコンテンツを学生、教員、卒業生に安全にストリーミングするのも支援してきました。2020 年には、CineSend では、400 万人を超えるマイレージ会員にリーチした Air Canada の「Travel at Home」キャンペーンなど、自社のソリューションに基づいて構築した革新的な動画ベースマーケティングの取り組みに対し、需要の増加が見られました。CineSend は、スケーラブルなクラウドネイティブソリューションを利用して、顧客のライブイベントとリモートコンテンツのニーズを効果的にサポートし、その結果、2020 年中に動画ストリーミングのクライアントベースが 1,000% 増加しました。 

CineSend のストリーミングソリューションは、MediaConvert を利用して高品質の動画出力を生成し、トランスコーディングと呼ばれるプロセスを通じて、顧客が大画面、小型モバイルデバイス、テレビなどのあらゆるデバイスで最適な視聴ができるようにコンテンツを設定するのを支援します。最高品質のストリーミングエクスペリエンスを提供するために、CineSend は MediaConvert の Quality-Defined Variable Bitrate (QVBR) と呼ばれる機能を使用しています。これは、無駄なビットを最小限に抑え、動画ビットレートをスケールして一貫した動画品質を維持します。「QVBR 機能を使用することで、より高品質の動画を効率的にストリーミングできます」と Rosset 氏は述べています。 

CineSend は、Amazon S3 を利用して保管中のデータを暗号化します。これにより、コンテンツが安全で、セキュリティが確保されており、必要なときにアクセスできることを顧客に示すことができます。このレベルのセキュリティは、金融サービスなどの高度に規制された業界の顧客にとって特に重要です。世界最大手の金融機関の 1 つは、CineSend を利用して、ソートリーダーによる講義などのカスタマイズされたプログラムを富裕層の顧客に配信しています。「当社は、多くの AWS のサービスを利用して、非常に安全な動画ストリーミングプラットフォームを構築しました」と Carter 氏は述べています。

MediaConvert や Amazon CloudFront などの AWS のサービスを利用することで、CineSend はコンテンツを安全かつ効率的に世界中のユーザーに配信できるため、急速な成長を続けています。同社は、ユーザーが動画を通じて同時に交流できる、リアルタイムエンゲージメント機能をソリューションに実装する予定です。「お客様により優れたサービスを提供し続けることができるよう、信頼できる確立されたクラウドプロバイダーを選びました」と Rosset 氏は述べています。「AWS を利用することで、将来のビジネスの成長にも対応することができます」