プロダクトを短期間で世の中に送り出していくうえで、アジャイルで開発できる AWS は欠かせません。患者さんの疾患等、機密性の高い情報を扱うことにおいても、信頼性の高い AWS は頼りになる存在です
原 聖吾 氏
株式会社MICIN
代表取締役 CEO
コロナ禍で進んだ規制緩和により
『curon』の導入が一気に加速
サービスの高速リリースに向けて
スケーラビリティが高い AWS を採用
MICIN では 2015 年の設立以来、curon のアプリケーション・データ基盤の他、サービスや事業の IT インフラに AWS を利用しています。その理由は技術者の確保のしやすさと、豊富なマネージドサービスにありました。Head of Engineering and Design を務める塩浜龍志氏は「スピード感を持って高品質のサービスをリリースしていくことを考えた時、選択肢は AWS 一択でした。サービスや事業が急成長していく中、スケーラビリティが高く、ロードバランサーが充実していることも魅力でした」と語ります。
また、医療事業者である MICIN が、IT システムにおいて最も重視しているのがセキュリティです。同社はセキュリティ対策を事業成長の要と位置付け、ガイドラインへの提言、世間への情報発信、医療機関への、“攻めのセキュリティ”を推進しています。2021 年には AWS のログを可視化する AWS SIEM on Amazon OpenSearch Service の構築に着手するとともに、AWS のセキュリティサービスの利活用強化に踏み出しています。
サービス基盤をプラットフォーム化し
データを活用した複合型サービスの提供へ
これらのように、MICIN のビジネスにおいて、 AWS は随所で用いられています。原氏は「プロダクトを短期間で世の中に送り出していくうえで、アジャイルで開発できる AWS は欠かせません。患者さんの疾患等、機密性の高い情報を扱うことにおいても、信頼性の高い AWS は頼りになる存在です」と語ります。
サービス開発の現場では、次々と登場する新たなマネージドサービスを評価すると同時に、AWS の担当者やソリューションアーキテクトの支援体制にも信頼を寄せています。「新たに登場するマネージドサービスはどれも秀逸で、いつもワクワクしながら期待しています。AWS の担当者からは当社の事業特性を理解したうえで、常に新たなサービスを紹介していただいていますので、引き続き AWS の活用レベルを高めていきたいと思います」(塩浜氏)
今後は、継続的に機能を強化しながらさまざまなサービスや事業と連携するプラットフォームを構築する構想を描いています。そのために、各サービスの機能を分解し、疎結合で連携するマイクロサービス化を進めていく方針です。「MICIN のビジョンの実現に向けてそれぞれのサービス基盤を統合し、蓄積したデータを分析しながら、オンライン診療の利用者にデジタル治療を提案したり、保険サービスの利用者にオンライン診療を促したりと、利用者のニーズに沿ったきめ細かなサービスを提供していきます」(原氏)