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Moots Technology が AWS Well-Architected Tool を使用してリスクを軽減

2021 年

Moots Technology (Moots) は、創業以来、企業が日々の重要なビジネスタスクを管理するのに役立つ革新的なビジネスソフトウェアソリューションを設計することにより、企業が日々の業務上の課題を解決できるようサポートしてきました。Moots は、開発サイクルの中心にユーザビリティを据えたタイムシートソリューション、カレンダーシステム、リソース予約ソリューションに注力してきました。

Moots はクラウド対応を念頭に置いてソリューションを設計しましたが、ほとんどのクライアントは当初、自社のデータセンターで、または仮想マシンを使用して、ソリューションを実行していました。これはユーザーエクスペリエンスにとって理想的とは言えず、その結果として、クライアントは、インフラストラクチャスタック全体、ソフトウェアアップデート、および一般的なメンテナンスを管理する必要がありました。「物理サーバー上や仮想マシン上でのソリューションの実行がうまくいくのは、クライアントや同時接続ユーザーの数が非常に多くなったり、急速に増加したりしない場合だけでした」と Moots の Managing Director である Oliver Bischof 氏は述べています。

最適化されたクラウドネイティブソリューションを構築しようと決心した Moots チームは、ソリューションアーキテクチャにおけるリスクの高い問題に対して予防措置を講じることができるように、Amazon Web Services (AWS) と、ユーザーがワークロードの状態を確認するのに役立つ AWS Well-Architected Tool を利用することにしました。AWS を利用することで、Moots は差し迫ったリスクに対処し、インフラストラクチャコストを削減して、世界規模でソリューションを開発するためのベストプラクティスを採用することができました。

2 台のモニターの前で微笑みを浮かべて作業しているプロフェッショナルの男性。
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AWS Well-Architected Tool を実装し、AWS トレーニングを通じて基準と手順を拡張することで、安全、確実、効率的、大規模にソリューションを運用する方法を迅速に学ぶことができました”

Oliver Bischof 氏
Moots Technology、Managing Director

潜在的な選択肢の検討

重要な設計上の決定に続いて、Moots チームは市場調査を行い、ニーズに最も適した利用可能な選択肢を検討しました。Moots は、AWS に移行することで自社のソリューションのセキュリティと効率の両方を改善できることにすぐに気付きました。Moots は、AWS を利用することで、インフラストラクチャコストの削減や、世界規模でソリューションを開発するためのベストプラクティスの採用など、いくつかの差し迫った懸念に対処できることも理解していました。Moots は、インフラストラクチャの多くをクラウドに移行することで、現在のアーキテクチャに関する制限要因を克服できました。「AWS を利用する最も重要な理由の 1 つは、グローバルなお客様の成長可能性を促進することでした」と Bischof 氏は述べています。

Moots チームは AWS の利用に慣れており、クラウドで安全かつサイズ変更可能なコンピューティングキャパシティを提供するウェブサービスである Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) を利用して、既に本番システムを運用していました。Moots のチームは、AWS 上でソフトウェアソリューションを設計することで、ハードウェア障害のリスクを軽減し、サービス使用状況の可視性を高め、クライアントデータを保護して、可用性を高め、グローバルなスケーラビリティを促進できることを認識していました。「AWS を利用すると、インフラストラクチャを効果的に運用するために必要なすべての機能が手に入ります」と Bischof 氏は述べています。「AWS は毎年、イノベーションと新サービスのリリースのスピードが速いため、当社のクラウドプロバイダーとして AWS を選んだのは当然のことでした」。

AWS の専門知識を活用したアーキテクチャの改善

チームがクラウドに関する知識を強化するのに役立つよう、Moots はスタッフを AWS トレーニングと認定に登録しました。これは、スキルの構築と検証に役立つため、個人やチームがクラウドをより良く活用できるようになります。AWS 認定の取得を目指す中で、チームは AWS Well-Architected フレームワークについて学びました。このフレームワークでは、クラウドでソリューションを設計および実行するための主要な概念、設計原則、アーキテクチャのベストプラクティスが説明されています。Moots のリーダーたちは、AWS Well-Architected の利用が、クラウドアーキテクトがモバイルアプリとウェブアプリケーション向けに安全性、高性能、回復力、効率性を備えたインフラストラクチャを構築する際に役立つことを知り、高揚感を覚えました。

これを受けて、Moots のチームは、リスク分析をサポートし、特定のワークロードについてスコアを割り当てる AWS Well-Architected フレームワークと AWS Well-Architected Tool を使用して、アプリケーションアーキテクチャのレビューを開始しました。Moots は、特定されたリスクの高、中、低のランク付けを使用して、是正作業に優先順位を付けることができました。チームはまず、手順とドキュメントの書き換えや、インフラストラクチャのより多くの部分を AWS 上のサーバーレスおよびクラウドネイティブサービスに移行するなどのシンプルな対策で、特定されたリスクに対処しました。広く使用されているアプリケーションサーバーは、コンテンツ配信ネットワークである Amazon CloudFront や、オブジェクトストレージサービスである Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) などの AWS サービスの組み合わせに置き換えられました。サーバーレスコンピューティングサービスである AWS Lambda も含まれているこのアーキテクチャにより、Moots のアプリケーションのスケーラビリティとフロントエンドの可用性が高まり、プロビジョニングコストが削減されました。パッチ適用やバックアップなどの管理作業を自動化するため、チームはコンテナオーケストレーションとデータベースのために AWS マネージドサービスを利用しました。これらの迅速な調整により、Moots のリスクスコアはすぐに改善され、クラウド対応アーキテクチャの高リスクスコアは 25 パーセンテージポイント、中リスクスコアは 27 パーセンテージポイント低下しました (それぞれ 10% と 23% に低下)。

AWS Well-Architected Tool を利用することで、Moots は、AWS が実施した何千ものワークロードレビューに基づいて確立されたベストプラクティスに照らして、自社のプロセスを比較できるようになりました。Moots は、他のユースケースの例を調べることで、クラウドにおいてグローバル規模でマルチテナントソリューションの実行を開始した際に発生し得る課題をより正確に予測し、最初からリスクを軽減するためにソリューションアーキテクチャを最適に設計する方法を学ぶことができます。「AWS Well-Architected Tool は、これまであまり知られていなかった領域での重要な改善点の理解と実装に注力できるように、シンプルなガードレールを提供してくれました」と Bischof 氏は述べています。

AWS インフラストラクチャへのアジャイルアプローチの適用

Moots は当初から、ソフトウェア開発プロジェクトにアジャイルアプローチを採用し、ユーザーの入力に基づいて継続的に改善を行ってきました。Moots が AWS 上で新しいサービスを構築する際、同社はその哲学をテクノロジーインフラストラクチャの構築にまでスケールできます。これは、クライアント向けソリューションに新しい機能を組み込み、コードとして完全にデプロイされた新しいテクノロジースタックを、数分以内に任意の AWS リージョンで促進できることを意味します。Moots は高い回復力と可用性を備えたソリューションを設計したため、クライアントはメンテナンスのためにダウンタイムをスケジュールする必要も、ピーク時の中断を心配する必要もありません。Moots は、ソリューションをより迅速に、より高い可視性をもってデプロイおよび改善できるようになり、クライアントへのアップデートのターンアラウンドタイムを短縮できるようになりました。「AWS 上で次のステップに進む度に、リスクを軽減し、新しい機会を開き、インフラストラクチャの運用コストを削減できました」と Bischof 氏は述べています。

成長に向けた準備

ソフトウェアソリューションを AWS に移行した結果、Moots は運用時間を節約し、ソリューションのパフォーマンスを改善し、可用性と信頼性を高めることができました。現在、ベストプラクティスの強固な基盤を築いた Moots は、サービスを拡張する体制が整っており、補完的なアプリケーションを開発する計画を立てています。「AWS Well-Architected Tool を実装し、AWS トレーニングを通じて基準と手順を拡張することで、安全、確実、効率的、大規模にソリューションを運用する方法を迅速に学ぶことができました」と Bischof 氏は述べています。


Moots Technology について

オーストラリアのソフトウェア企業である Moots Technology は、新しい革新的なビジネスソフトウェアソリューションを設計し、グローバルにスケーラブルかつ総合的なアプローチで日常的な運用上の課題を解決することを目指しています。

AWS の利点

  • 高リスクの問題が 25 パーセンテージポイント低下
  • 中リスクの問題が 27 パーセンテージポイント低下
  • クライアント向けソリューションに新しい機能を組み込む
  • クライアント側のサーバーメンテナンスへの依拠を低減
  • 将来の成長に向けて内部プロセスを改善
  • 重大なハードウェア障害のリスクを軽減
  • 新しい AWS リージョンにソリューションスタックを数分でデプロイ

利用している AWS のサービス

AWS Well-Architected Tool

AWS Well-Architected Tool は、ワークロードの定期的な評価、高リスクの問題の識別、改善の記録のためのメカニズムを提供します。

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AWS Well-Architected フレームワーク

AWS Well-Architected は、クラウドアーキテクトがアプリケーションやワークロード向けに安全性、高性能、回復力、効率性を備えたインフラストラクチャを構築する際に役立ちます。

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AWS トレーニングと認定

組織はビジネスの変革に寄与できるクラウドスキルを持つ人材を必要としています。AWS トレーニングと認定は、クラウドをより活用するためのクラウドスキルの構築と検証に役立ちます。 

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Amazon CloudFront

Amazon CloudFront は、優れたパフォーマンス、セキュリティ、デベロッパーの利便性に特化した、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) サービスです。

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