Principal Financial Group、8 か月足らずで従業員 1,650 人の従業員のスキルアップを図り、AWS のイノベーションを加速

Principal Financial Group (Principal®) には、変革の長い歴史があります。1879 年以来、この世界的な金融サービス企業は、変化するカスタマーニーズに応えるために進化してきました。新しい市場機会に対応して、Principal は 2020 年にインフラストラクチャの大部分のクラウドへの移行を加速しました。

このデジタルトランスフォーメーションの一環として、Principal は従業員のクラウドスキルを向上させる必要がありました。デジタルトレーニングとクラスルームトレーニングの両方を提供する AWS トレーニングと認定に加えて、Principal は、AWS に関する従業員のスキルアップを目的とした一元的なトレーニングイニシアチブを開発しました。Principal は、組織のクラウドへの習熟度を高めることで、従業員の職業上の成長をサポートしながら、社内の連携とイノベーションのスピードを加速させました。

Principal は、4,900 万人以上のカスタマーの資産管理を支援し、個人、家族、企業が金融セキュリティをより身近に感じられるようにすることを使命としています。複数の事業部門、製品ライン、カスタマーセグメントを抱える同社のチームは、以前はサイロでソリューションを開発していました。これらのシステムはコミュニケーションの障壁となり、市場投入までのスピードとカスタマーエクスペリエンスに影響を与えました。「テクノロジーがもたらすスピード、カスタマイズ、シンプルさを目の当たりにするにつれ、人々は私たちにもっと多くのことを求めるようになっています」と、Principal のシニアバイスプレシデントおよび最高情報責任者である Kathy Kay 氏は語っています。「従来のシステムのクモの巣を解きほぐし、モダナイゼーションに投資して、よりシンプルでシームレスなカスタマーエクスペリエンスを実現する必要がありました」。

新型コロナウィルス感染症 (COVID-19) のパンデミックにより、リモートサービスの需要が高まったため、Principal ではデジタルトランスフォーメーションを活性化する必要性が加速しました。「カスタマーは新たな課題に直面し、直接会うことも不可能でした」と Kay 氏は述べます。「革新的なツールとリソースをより迅速に開発して提供する必要がありました。そのため、クラウドに移行する必要があったのです」。

移行を完了するために、Principal は需要の高いクラウドスキルが必要でしたが、そのようなスキルをすぐに身につけることは難しく、採用も簡単ではありませんでした。専門能力開発への取り組みを開始し、クラウドの人材を募集する一方で、既存のスタッフのスキルアップと再教育を AWS で行うことにしました。Principal は AWS トレーニングと認定に目を向け、自己評価ツールである AWS Learning Needs Analysis を使用してクラウドのスキルギャップを特定しました。「この評価により、私たちのチームがどこから始めるか、どの程度の AWS スキルを達成する必要があるのかがわかりました」と Kay 氏は述べます。「AWS Learning Needs Analysis を利用することで、エンジニアリングプラクティスをモダナイズし、DevOps 文化を取り入れる方法を戦略化できました」。

Principal は AWS トレーニングと認定チームとともに、クラウドの基礎知識を教えるためのトレーニングイニシアチブを構築しました。「初めの一歩に、このプログラムが適切であるとわかりました」と Kay 氏は述べます。「しかし、業界の課題にできるだけ早く対処できるように、人材への投資を増やし、スキルアップの取り組みを加速したいと考えていました」。 次に、Principal は AWS Skills Guild に目を向けました。これは、体系的なアプローチでクラウドを使いこなせるようになるための包括的な支援プログラムです。同社は AWS チームと協力して、世界中の従業員をつなげて一緒にスキルを磨くクラウドスキルトレーニングプログラムを作成しました。

Principal のプログラムは AWS Skills Guild フレームワークに基づいており、従業員がクラウドネイティブの AWS サービスを使用して革新的でカスタマー中心のソリューションを開発する方法を学ぶためのスペースを提供しています。「私たちは AWS Skills Guild フレームワークを利用してクラウド学習に関する文化を築き、クラウドの採用を加速しました」と Kay 氏は述べます。「私たちは、正式なトレーニングに加えて非公式のイベントのネットワークなど、クラウドスキルを磨くためのコミュニティを従業員に提供しています」。

Principal は 9 つのコースを開講し、AWS Technical Essentials、Developing on AWS、Architecting on AWS が最も需要が高いことがわかりました。従業員は、自分のペースで進めるデジタルトレーニングを提供する AWS デジタルトレーニングや、講師が需要の高いクラウドスキルやベストプラクティスを教えるライブ授業を提供する AWS クラスルームトレーニングで、これらのコースを受講しました。AWS 主導のトレーニングに加え、学びのランチ、ハッカソンなどのイベントを開催し、Principal でのクラウド活用法を従業員に教えました。

以前は、Principal のビジネスユニット毎にトレーニングへのアクセスが異なっていました。現在、グローバルチームは、現地の言語や勤務時間中に行われるトレーニングを通じて、自身の方法で柔軟に学ぶことができます。「これまでにないグローバルなコラボレーションと知識の交換が見られ、それが当社の強力な従業員定着率指標に貢献しています」と Kay 氏は述べます。

8 か月足らずで、世界中で 1,650 人がこのプログラムに参加しました。「サンドボックスアカウントの使用、デモへの参加、クラスルームトレーニングへの参加に関する目標を 200% 上回りました」と Kay 氏は述べます。「私たちのチームがクラウドを使いこなせるようになることを喜んでいること、そして AWS Skills Guild フレームワークが、私たちのミッション主導型の文化に影響を与えていることは明らかです」。 また、60 を超える Principal のチームが、AWS のクラウドコーチングプログラムを使用して AWS にワークロードを移行しています。

トレーニングの最初の 1 年で、従業員はクラウドスキルを駆使して革新的なソリューションを開発しました。例えば、COVID-19 のパンデミックの間、米国の事業主は連邦政府の景気刺激策への申請方法を理解するのに苦労しました。Principal はわずか 1 週間でマイクロサイトを導入し、17 万社を超える中小企業のカスタマーがこの危機の課題と不安定さを乗り越えられるようにサポートしました。

Principal の従業員は、クラウド対応のナレッジハブを通じて、新しいイノベーションに向けたコード、パターン、ドキュメントを共有し、アクセスすることができます。「AWS トレーニングと認定のサポートを受けて、私たちのチームは革新的なソリューションをより早く提供するために、ビジネスユニットを超えて協力しています」と、Kay 氏は述べます。「場所を問わず、カスタマーに一貫したエクスペリエンスを提供し、期待されるサービス品質を提供できています」 今では、チームは適切な制御のもと、迅速かつ安全にソリューションを採用できるようになり、市場参入までの時間を短縮しています。実際、Principal のクラウドエンタープライズチームは、2021 年の最後の 2 四半期に 41 の再利用可能なサービスを開発しました。例えば、一元化されたロギングや変更管理など、AWS でアプリケーションをすばやく構築するために必要なツールをチームに提供する自動化ソリューションを作成しました。

Principal は AWS Skills Guild モデルを使用して、市場投入までの時間を短縮し、従業員のクラウドスキルを高め、チームがイノベーションを行えるようにしました。「達成感を高めることで従業員に刺激を与えています。これは、業界の優秀な人材の獲得と維持に貢献しています」と、Kay 氏は述べます。

Principal は、クラウドファースト戦略に続いて、引き続き新しいテクノロジーに投資し、データセンターのフットプリントを削減し、クラウドでグローバルなビジネスチャンスを創出していきます。「AWS Skills Guild フレームワークを活用し、AWS トレーニングと認定と連携することで、その勢いを実感しています」と、Kay 氏は述べます。AWS 上にクラウド革新者のコミュニティを構築することで、当社の全事業部門に渡ってデジタルトランスフォーメーションを推進しています」。