Vodafone Hutchison Australia (VHA) は Vodafone および 3 つのブランドのモバイル通信サービスを運営しています。VHA は Vodafone Australia と Hutchison 3G Australia との合併によって、2009 年 6 月に設立されました。VHA では 600 万人の顧客にモバイルサービスを提供しています。

Vodafone は、Cricket Live Australia アプリケーションを介して、Mobile TV として知られる、ライブのインタラクティブモバイルテレビサービスを提供しています。このアプリケーションでは、Android および iOS のスマートフォンやタブレットから、クリケットの試合の実況を見ることや、現在のスコアを確認することができます。2012 年、Vodafone ではこのアプリケーションに Vodafone Viewer's Verdict というインタラクティブな新機能を導入しました。プロフェッショナルチャンピオンシップ Vodafone Test Series の Channel 9 中継に対し、ファンがインタラクティブに発言できる機会を与えるものです。クリケット中継と Vodafone Viewer's Verdict は、オーストラリアの全モバイルユーザーが利用できます。

Vodafone では、アプリケーションのトラフィックが、オーストラリアで国際クリケットシーズンが最も盛り上がる 4 か月間にピークに達することに注目しました。2011/2012 のクリケットシーズンには、700,000 人の利用者が Cricket Live Australia アプリケーションをダウンロードしました。Vodafone では、顧客からの要求に対応する必要がありましたが、オフシーズンになると利用率が低くなってしまうリソースを追加するような無駄な投資は避けたいと考えていました。

クラウドコンピューティングインフラストラクチャを、クリケットの試合情報を保存する他社製のコンテンツ配信ネットワークと組み合わせることで、ソリューションを最適化しました」と、Vodafone のテクノロジー、戦略および製品ゼネラルマネージャー、Easwaren Siva 氏は言います。「クラウド環境のプロバイダーを多数検討しました。アマゾン ウェブ サービス(AWS)を選択したのは、クラウドサービス提供の点でも成熟していたからです。」

Vodafone では Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスを Auto Scaling グループで使用し、モバイルアプリケーション向けのウェブサービス層を作成しています。Elastic Load Balancing によって、モバイルアプリケーションからのトラフィックをインスタンス間に自動的に分配します。同社では Amazon CloudWatch を Auto Scaling グループと一緒に使用して CPU 使用率をモニタリングし、ピーク期間には Amazon EC2 インスタンス数を自動的に 3 から 9 にスケールします。Auto Scaling によって、Vodafone は需要に見合ったリソースのみ使用することができます。ウェブサービス層は他社製のコンテンツ配信システムと統合され、投票やスコアのライブ情報に使用されます。

Vodafone は Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for MySQL DB インスタンスを使用して、コンテンツプロバイダーからのクリケットスコア情報を保存します。Vodafone は DB インスタンスをマルチ AZ 配置で実行し、スタンバイレプリカを異なるアベイラビリティーゾーンに自動的にプロビジョニングして管理することで、ダウンタイムのリスクを最小化しています。

AWS 導入以前、Vodafone のサポート可能な同時ライブストリーム数は最大 3,000 でした。AWS 導入後、Vodafone は同時に最大 10,000 のライブストリームを提供できるようになり、ピーク時には 1,000 リクエスト/秒(rps)で実況スコアを収容できるようになりました。1 か月間に、Vodafone では iPhone 向けだけでも 24 TB を超えるデータをストリーミングしました。

AWS を使用することで、Vodafone はどのネットワークのどのようなモバイルデバイスにも、ストリーミングモバイルサービスを効果的に提供できるようになりました。「ピーク時に合わせてシステムを構築するのではなく、必要に応えるためにインスタンスを増減することができます」と Siva 氏は言います。「AWS と他社製コンテンツ配信ネットワークがなかったら、コンピューティングインフラストラクチャに数百万ドルかかってしまい、このサービスは提供できなかったでしょう。需要の増大に応じて、個別のインスタンスをスケールアップすることもできます」と同氏は付け加えます。

「AWS 導入以前、当社のモバイルストリーミングサービスは当社の Vodafone および 3 種のモバイルサービスのみに限定されていました」と Siva 氏は続けます。「AWS クラウドでの当社のモバイルアプリケーションの可用性とキャパシティーは実に信頼が置けるものなので、サービス対象を全モバイルユーザーに広げたのです。」

AWS のウェブアプリケーション向けサービスの詳細については、ウェブアプリケーション詳細ページ http://aws.amazon.com/web-mobile-social をご覧ください。