AWS Verified Accessサービスレベルアグリーメント
最終更新:2023年4月27日
本AWS Verified Accessサービスレベルアグリーメント(「本SLA」)は、AWS Verified Access(「Verified Access」)の利用に適用されるポリシーであり、Verified Accessを利用する各アカウントに対して個別に適用される。本SLAの契約条件と、AWSカスタマーアグリーメントまたは利用者による本サービスの利用に適用される当社と利用者との間の他の契約(「本件契約」)の契約条件の間に齟齬がある場合は、かかる齟齬の範囲に関してのみ、本SLAの契約条件が適用される。本SLAにおいて使用する用語(英文では大文字で始まるもの)のうち、本SLAで定義されていないものは、本件契約で定められた意味を持つものとする。
サービスコミットメント
AWSは、毎月の請求期間において、AWSリージョンごとの各Verified Accessエンドポイントを、99.9%以上の月間稼働率で利用可能にするため、商業上合理的な努力を行う(「サービスコミットメント」)。Verified Accessエンドポイントがサービスコミットメントを満たさない場合、利用者は以下のとおりサービスクレジットを受け取ることができる。
サービスクレジット
サービスクレジットは、月間稼働率が以下の表に示されている範囲に該当する月次請求期間について、影響を受けたAWSリージョンの各Verified Accessエンドポイントに対し利用者が支払った料金総額の定率として計算される。
月間稼働率 | サービスクレジット率 |
---|---|
99.0%以上、99.9%未満 | 10% |
95.0%以上、99.0%未満 | 30% |
95.0%未満 | 100% |
サービスクレジットは、Verified Accessについて今後請求される支払いに対してのみ適用できる。当社はその裁量において、利用不可状態が発生した請求期間の支払いの際に利用者が使用したクレジットカードに対して、サービスクレジットを発行することができる。サービスクレジットは、利用者に対し、AWSから返金その他の支払いを受ける権利を与えるものではない。サービスクレジットは、該当する月次請求期間の当該クレジット金額が1米ドル($1 USD)を超える場合のみ適用され、発行される。サービスクレジットは譲渡できず、また他のアカウントに充当することはできない。本件契約に別段の規定がない限り、Verified Accessの提供における当社の利用不可状態、パフォーマンスの不実行、その他不履行が生じた場合の利用者の唯一かつ排他的な救済は、本SLAの契約条件に従いサービスクレジット(該当する場合)を受け取ることである。
クレジットの請求および支払手続
サービスクレジットを受け取るには、AWSサポートセンターでケースを作成することにより、請求(リクエスト)を提出する必要がある。対象となるには、インシデント発生後、2回目の請求期間の末日までに、以下の情報を添えてクレジットのリクエストを当社に提出しなければならない。
- 件名に「SLA Credit Request(SLAクレジットリクエスト)」という文言
- 利用者が主張する各インシデントについて、日付、時刻、影響を受けたVerified AccessエンドポイントID、および可用性が100%未満であった5分間のインターバルごとの可用性
- エラーを記録し、サービス利用者が主張する停止を裏付けるリクエストログ**
**これらのログ内の機密情報または機微性の高い情報は、削除するか、アスタリスク(*)で置き換えること
かかるクレジットリクエストに関する月間稼働率を当社が確認し、サービスコミットメント未満であった場合、当社は、リクエストが当社により確認された月の翌請求期間内に利用者にサービスクレジットを発行する。上記の必要情報および利用者の主張の妥当性を確認するために必要なその他の情報を提供しなかった場合、サービス利用者はサービスクレジットを受け取る権利を失う。
AWS Verified AccessのSLAの例外
サービスコミットメントは、直接または間接に、(i)不可抗力事由もしくはインターネットアクセスまたはVerified Accessの責任分界点を超える関連問題を含む、当社の合理的な支配の及ばない要因、(ii)利用者の作為または不作為、(iii)利用者の機器、ソフトウェアまたはその他の技術、(iv)利用者がAWSサイトのVerified Accessドキュメンテーションに記載されたガイドラインに従わない、またはこれに記載された制限を超えること、または(v)利用者がVerified Accessを利用する権利を本件契約に従って当社が停止または終了することによって生じるVerified Accessの利用不可状態、停止もしくは終了、またはその他のVerified Accessのパフォーマンス上の問題には適用されない。当社の月間稼働率の計算に使用される要因以外の要因が可用性に影響を与えている場合には、当社はその裁量において、かかる要因を考慮してサービスクレジットを発行することができる。
定義
- 「可用性」は、Verified Accessによってエラーが発生することなく処理されたリクエストの割合を、5分間のインターバルごとに計算する。ある特定の5分間のインターバルにリクエストを行わなかった場合、そのインターバルは100%利用可能であると想定される。
- 「エラー」とは、承認/拒否の応答を返さないリクエストをいう。
- ある特定のVerified Accessエンドポイントの「月間稼働率」は、月次請求期間における当該Verified Accessエンドポイントについてのすべての5分間インターバルの可用性を平均して計算する。
- 「リクエスト」とは、Verified Accessエンドポイントに対するインバウンドHTTPリクエストをいう。
- 「サービスクレジット」とは、対象となるアカウントにクレジットされることのある、上記の規定により計算されたドル建てのクレジットをいう。