投稿日: Nov 29, 2016
AWS Storage Gateway は、仮想のオンプレミスファイルサーバーを提供するようになりました。ユーザーはこのサーバーで、標準のファイルストレージプロトコルを通して Amazon S3 オブジェクトの保存と取得を行うことができます。ファイルゲートウェイにより、既存のアプリケーションやデバイスは、それらに変更を加えることなく安全で耐久性に優れたクラウドストレージを使用できるようになります。ファイルゲートウェイは、インクラウドのワークロードにおいて、 S3 へのデータ移行を簡素化し、バックアップやアーカイブのためにコスト効率的なストレージを提供します。あるいは、オンプレミスのストレージをクラウドに拡張します。
ファイルゲートウェイは AWS マネジメントコンソールからダウンロードできる、仮想マシンイメージとして利用することができます。いったんデータセンターにデプロイしAWS アカウントに関連付けると、事前設定された S3 バケットはネットワークファイルシステム (NFS) のマウントポイントとして利用できるようになります。アプリケーションは、ファイルサーバーとしてゲートウェイへのインターフェイスとなる NFS 上でファイルやディレクトリの読み書きを行います。同様にゲートウェイは、これらのファイル操作を、S3 バケットに対するオブジェクトリクエストに変換します。既存のボリュームおよびテープゲートウェイと同様に、直近に使用されたデータは、低レイテンシーのアクセスのため、ゲートウェイ上にキャッシュされます。データセンターと AWS との間のデータ転送は、ゲートウェイによって完全に管理および最適化されます。S3 に到達したオブジェクトについては、直接アクセスすることも、S3 ライフサイクルポリシー、オブジェクトのバージョニング、クロスリージョンレプリケーションなどの機能を使用して管理することもできます。