AWS Network Load Balancer が設定可能な TCP アイドルタイムアウトのサポートを開始

投稿日: 2024年9月3日

本日、AWS Network Load Balancer (NLB) で、NLB の TCP アイドルタイムアウト値をクライアントやターゲットアプリケーションに合わせて調整できる新機能がリリースされました。この機能を使用して、テレメトリレポートデバイス、データベース、ストリーミングサービス、ERP システムなど、存続期間の長いフローを使用するアプリケーションで NLB を使用する場合に TCP 接続の再試行とレイテンシーを減らすことができるようになりました。

今回のリリース以前は、TCP アイドルタイムアウトは 350 秒という固定値でした。これにより、一部のアプリケーションの存続期間の長いトラフィックフローで TCP 接続ハンドシェイクが再試行され、レイテンシーが増えることがありました。今回のリリースにより、NLB の TCP アイドルタイムアウトを 60 秒から 6000 秒の間の値に柔軟に設定できるようになりました。下位互換性のためにデフォルトは 350 秒のままです。この構成は、アプリケーションのニーズに基づいてターゲットのスティッキネスを最適な期間維持することで、存続期間の長いトラフィックフローのレイテンシーを削減するのに役立ちます。TCP アイドルタイムアウト値は、既存の NLB と新しく作成された NLB の「tcp.idle_timeout.seconds」リスナー属性を使用して設定できます。

この機能は、AWS のすべての商用リージョンと AWS GovCloud (米国) リージョンで使用できます。

この機能の使用方法の詳細については、この AWS ブログ投稿製品ドキュメントをご覧ください。