AWS Lambda、テナント対応アプリケーションの構築を簡素化する新しいテナント分離モードを発表
本日、AWS Lambda は新しいテナント分離モードを発表しました。これによりお客様は、Lambda 関数を呼び出す個々のテナントまたはエンドユーザーのリクエスト処理を分離できるようになります。このリリースにより、ワークフロー自動化やコード実行のための SaaS プラットフォームなど、Lambda でのマルチテナントアプリケーションの構築が簡素化されます。
マルチテナントアプリケーションを構築するお客様は、個々のテナントまたはエンドユーザーのコード実行やデータ処理において、厳格な分離要件があります。これまでは、テナントごとに専用の Lambda 関数を作成し、個々のテナントからのリクエストを関連する関数にルーティングするなどのカスタムソリューションを実装することで、これらの要件を満たしていました。本日のリリースにより、Lambda 関数を呼び出すテナントごとにリクエスト処理を分離できるようになり、カスタムソリューションを構築して運用しなくても、厳格なテナント分離要件を満たすことができます。このリリースにより、Lambda の分離境界が単一の関数から、その関数を呼び出す各テナントにまで拡張されました。
新しいテナント分離モードを使用するには、お客様は Lambda 関数を呼び出すときに一意のテナント識別子を指定します。Lambda はこの識別子を使用して、呼び出しリクエストを関数の基盤となる実行環境にルーティングし、特定のテナントに関連付けられた実行環境が、関数を呼び出す他のテナントからのリクエストの処理に使用されないようにします。
AWS Lambda の新しいテナント分離モードは、アジアパシフィック (ニュージーランド)、AWS GovCloud (米国)、中国を除くすべての AWS リージョンで利用できます。詳細については、Lambda ドキュメントとリリースブログ記事をご覧ください。テナント分離モードの料金情報については、AWS Lambda 料金表をご覧ください。