Amazon OpenSearch Service に GPU アクセラレーションと自動最適化ベクトルインデックスを追加

投稿日: 2025年12月2日

Amazon OpenSearch Service で GPU アクセラレーションを使用して、10 億規模のベクトルデータベースを 1 時間以内に構築できるようになりました。さらに、ベクトルインデックスを自動で最適化し、検索品質、速度、コストの最適なトレードオフを実現できるようになりました。

これまで、大規模なベクトルインデックスの構築には数日かかっていました。また、それらを最適化するには、専門家が何週間もかけて手動でチューニングする必要がありました。時間、コスト、労力が負担となり、イノベーションが遅れ、お客様はコストとパフォーマンスの最適化を諦めざるを得ない状況でした。今回のリリースにより、サーバーレスの自動最適化ジョブを実行して、最適化のレコメンデーションを生成できるようになりました。検索レイテンシーとリコール要件を指定するだけで、これらのジョブがインデックス設定 (k-NN アルゴリズム、量子化、エンジン設定) を自動的に評価します。その後、ベクトル GPU アクセラレーションを使用して、最適化されたインデックスを最大 10 倍高速に構築できます。インデックス作成コストは 4 分の 1 に削減されます。サーバーレス GPU により、ドメインまたはコレクションが動的に有効され、高速化されるため、料金が発生するのは高速化の効果が得られた場合のみです。なお、GPU インスタンスを管理する必要はありません。

これらの機能により、セマンティック検索、レコメンデーションエンジン、エージェントシステムなどの AI アプリケーションをより効率的にスケールできます。最適化された大規模なベクトルデータベースの構築を簡素化し、高速化することで、チームはより迅速にイノベーションを進められるようになります。

ベクトル GPU アクセラレーションは、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シドニー)、欧州 (アイルランド)、アジアパシフィック (東京) の各リージョンで、ベクトルコレクションと OpenSearch 3.1 以上のドメインでご利用いただけます。ベクトル自動最適化は、米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド) で、ベクトルコレクションと OpenSearch 2.17 以上のドメインでご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。