AWS Gateway Load Balancer が障害復旧の高速化のために TCP リセットをサポート

投稿日: 2026年9月3日

AWS Gateway Load Balancer (GWLB) では、ターゲットが異常な状態になった場合、ターゲットが登録解除された場合、フローのアイドルタイムアウトが発生した場合に、TCP リセット (RST) パケットを送信できるようになりました。この機能により、TCP エンドポイントが接続障害をすばやく検出し、正常なターゲットを経由して新しい TCP フローを確立できるため、トラフィックの中断時間を数分から数秒に短縮できます。

これまでは、GWLB のターゲットに障害が発生した場合、既存の TCP 接続のトラフィックは異常な状態のターゲットに転送され続けていました (フェイルオープン動作)。そのため、クライアントアプリケーションとサーバーアプリケーションで数分に及ぶ中断が発生することがありました。これは、クライアントやサーバーの TCP スタックに、TCP の再試行とエクスポネンシャルバックオフの仕組みが組み込まれているためです。この機能を有効にすると、GWLB は受信トラフィックに応答して TCP リセットを送信し、その TCP 接続が有効でないことを送信元に通知します。これにより、TCP エンドポイントを迅速に復旧できます。

下位互換性を確保するため、TCP リセットはデフォルトでは有効になっていません。AWS マネジメントコンソール、AWS CLI、API のいずれかを使用して、ターゲットグループ単位で有効にできます。TCP リセットを生成するトリガーは 3 つあり、それぞれ個別に設定できます。ターゲットが異常な状態になったとき、ターゲットが登録解除されたとき (接続のドレイン後)、TCP アイドルタイムアウトが発生したときです。

この機能は、GWLB が提供されているすべての AWS リージョンにおいて新規および既存のすべての Gateway Load Balancer で利用できます。この機能は追加料金なしで使用できます。

詳細については、この AWS ブログと、GWLB ユーザーガイドの こちらとこちらを参照してください。