Amazon Web Services ブログ
AWS マンガ 新シリーズ開始のお知らせ
こんにちは、田中です。Solutions Architect として、中堅中小企業のお客様のご支援をしています。
皆さんは、 AWS クラウドについて楽しく学ぶことができるマンガのコンテンツ があることをご存じでしょうか。「七転び八起のAWS開発日記」というタイトルで、 やる気に満ち溢れた新米エンジニアが、AWS に出会ってクラウドを使いこなしていく成長日記です。楽しいストーリーにのせて、AWS のサービスの特徴や活用の仕方を学ぶことができます。
本日、新たな AWS マンガシリーズである「クラウドに乗って行こう!小さな会社の DX 日記」が始まったことをお知らせ致します!
この物語は、地方の中小企業を舞台にした、総務部員たちによる AWS クラウド奮闘記です。デジタルトランスフォーメーション(DX)という大きな目標に向かって、IT に苦手意識を持つ主人公たちが、従来のオンプレミスの業務システムを一歩ずつクラウド化していきます。AWS クラウドを学びながら、自分たちの意識や会社のビジネスに変革を起こしていく、主人公たちの DX 日記をお楽しみいただけます 。
現在、1 話を公開中で、主人公たちが DXのミッションを背負い、AWS に出会うところまでを描いています。今後毎週公開していきますので、ぜひ連載を楽しみにしてください。
本ブログ記事では、なぜわたしたちが中小企業を舞台に今回のマンガを制作したか、その想いをお伝えしたいと思います。
なぜ中小企業で DX が必要なのか?
あらゆる産業において、今、企業の競争力の維持や強化のために IT を活用して新しいビジネスモデルを考えていく、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が求められています。
一方で、多くの企業にとって、DX の推進にはさまざまなハードルがあるのが実情です。データを活用する仕組みを見いだせなかったり、複雑化・老朽化・ブラックボックス化したレガシーシステムが残存しているがゆえに新たなことに取り組めずにいる、ということも多いと思います。これらの DX 取り組みにおけるハードルは、日本全体における大きな課題と認識されています。総務省のレポートによれば、この課題に取り組まずにいることによる国内の経済損失額は、2025 年以降に最大 12 兆円/年にものぼる可能性があると言われています。このことは当該レポートの中で、「2025 年の崖」としてその危機感が表現されています。競争力を失わないためには、数年後この崖に直面する前に、時代にあったシステムへの変革に各企業が集中的に取り組んでいく必要がありそうです。
DX というと、大きい企業が大きな予算をかけて実施するもの、といったイメージを持っている方も多いかもしれません。しかしながら、レガシーシステムを抱えつつも、システムの刷新に大きなリソースを割くことが難しい中小企業の多くが、崖に直面するリスクをはらんでいます。日本企業の 99.7% は中小企業だと言われています。限りあるリソースを工夫しながら、いかに DX に取り組んでいくかが、日本経済全体にとっても非常に重要なテーマであることは明らかでしょう。
中小企業の DX 推進において AWS を活用するメリット
本日公開の AWS マンガの主人公たちは、 DX に取り組もうとする中で AWS と出会います。ここでは、DX への取り組みにあたり、AWS のソリューションを活用することでどんなメリットがあるか、いくつか挙げたいと思います。
新しいことを小さく、そしてスピーディーにスタートできる
DX では大きなプロジェクトに数年かけて取り組むのではなく、既存の仕組みを試行錯誤しながら少しずつ、継続的に、かつスピーディーに変えていくことが求められます。
クラウドサービスでは、必要な時に必要なだけ、新しい仕組みを構築することができます。クラウドサービスで利用したリソースは従量課金のため、大掛かりな検討は必要とせず、軌道修正も容易です。
例えば、これまで長らくレンタルサーバーの更新を続け、外部に運用を任せていた小さいシステムを、少しの時間を割いてスキルをつけて自分達で構築してみる。そんな取り組みも、DX へ向けた重要な1つのステップだと言えるでしょう。
マネージドサービスの活用で、より価値が大きい業務に集中できる
DX は前述のように、ビジネスの変革を意味しています。IT 部門だけで取り組むものではなく、ビジネス部門・利用者部門・IT 部門が相互に連携していくことが求められます。そのため必然的に、例としてインフラの管理業務などのIT 部門のみで閉じた業務は、よりオフロードしていく必要性が生じます。
バックアップやパッチ適用など、より多くのインフラ運用を AWS に任せられるマネージドサービスを活用すれば、機器のメンテナンスや不具合対応などの業務から解放され、新しいビジネスの創造により注力することにつながります。
新しいものに取り組む創造力を高められる
DX には試行錯誤がつきものです。アウトプットイメージが明確にあるということは稀で、アイディアをすこしずつブラッシュアップしながら、新しい仕組みづくりに取り組んでいくことになるはずです。それゆえに、自分達で新しい仕組みを作ることができるというスキルは、変革における大きな強みになります。
AWS では 、機械学習や IoT など、様々な新しい技術をサービスとして提供しており、それらを DX の推進に役立てることができます。また、ユーザーがスキルを得るための様々な学習コンテンツもあります。手を動かしながら学べるハンズオン、いつでも学習の機会を得られる公開ドキュメントとオンデマンド動画、ビジネスのヒントを得られるお客様事例など、多様なコンテンツを積極的に公開しつづけています。さらに、AWS のユーザー同士で知見を交換し合える場として、JAWS-UG を始めとする非常に活発なユーザーコミュニティがあることも特徴です。
ビジネス変革の一歩を踏み出すには
DX になんとか取り組んでいかなくてはいけない、でも一体何から始めようか…?と、きっと悩まれることかと思います。今回のマンガでは、主人公がまさに何から始めようかと悩みながら、一歩一歩を踏み出していく姿を描いています。ぜひ一つの例として、参考にしてみてください。
とはいっても、DX プロジェクトへの取り組みの形は、会社それぞれで異なります。企業のビジネス課題、そして既存そして将来のリソースをふまえて、よりその企業に合った取り組みにしていくために、ぜひ、AWS の支援を活用してください。新しい取り組みに関するお悩みや、パートナー紹介、お見積りなどのご相談は、フォームかチャットで相談を受け付けています。チャット(平日 10時〜17時 /土日祝日除く)はその場でやり取りできるのでカジュアルに質問いただけますし、また、フォームでのご質問へも翌営業日中に回答をお送りいたしますので、お気軽にご相談をお寄せください。
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中小企業を舞台にした AWS マンガシリーズ「クラウドに乗って行こう!小さな会社の DX 日記」は、本日から配信開始です! AWS ジャパン公式 Twitter と AWS ジャパン公式 Facebook でも公開と同時にマンガを連載していきますので、ぜひフォローしてくださいね。
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