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IoT Lens を使用して AWS IoT Well-Architected 環境を構築する
2020年には310億台のIoTデバイスがあり、Secutiry Todayによると、2025年には750億台まで増加すると予測されています。あなたは、IoTジャーニーを始めるか、数十万台のデバイスを接続し、アーキテクチャを改善し、コストを削減したいと考えています。このプロセスをご案内するため、AWS は、AWS のWell-Architectedフレームワークの IoT レンズを発表いたします。AWS Well-Architected は、クラウドアーキテクトが、アプリケーションとワークロードのために、安全で高パフォーマンス、耐障害性、効率的なインフラストラクチャを構築するのに役立ちます。この記事では、IoT レンズの目的、取り上げているトピック、一般的なシナリオ、IoTレンズに含まれているAWS サービスの概要について説明します。
新しい IoT レンズは、AWS のベストプラクティスに従って IoT デバイスとクラウドフレームワークが設計されていることを確認するための包括的なガイダンスを提供します。目標は、次の 5 つの柱に基づいて、IoT デバイスおよび関連するクラウドアーキテクチャを設計および評価するための一貫した方法を提供することです。
- 運用上の優秀性
- セキュリティ
- 信頼性
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
IoT レンズは、潜在的なリスクを特定し、改善のための提案を提供することで、AWS にデプロイした IoT デバイスソフトウェアとワークロードを評価するのに役立ちます。
IoT レンズを使用して一般的な要件に対応
IoT Lens は、デバイス側の次の事項に対応します。
- デバイスとクレデンシャルの保護
- IoT デバイスへのアクセス
- IoT デバイスのプロビジョニング
- IoT デバイスでの構成、認証情報、ファームウェアのアップグレード
IoT レンズは、デバイス間のデータフローをカバーします。
- デバイスからデバイスへのデータの暗号化
- クラウドからデバイスへのメッセージフローの頻度の制御
- デバイスからのデータ取り込みの最適化
IoT Lens は、クラウドの設計にも言及し、次のことを実現します。
- デバイスのパフォーマンスを改善するためのデバイスメトリクスの分析と監視
- クラウドでのデバイスデータの信頼性とコスト最適化ストレージの設計
- デバイス数の増加に合わせてIoTワークロードを拡張
上記に加えて、IoT Lens は、IoT ワークロードの災害復旧に対応します。これは、デバイスが常にクラウドに接続されていることを確認するために不可欠です。
IoT レンズを使用すると、デバイスからのテレメトリデータを利用しようとしている場合や、デバイスへのコマンド送信と管理をしようとしている場合でも、IoT ジャーニーを開始できます。IoT Lens を使用すると、デバイス管理、セキュリティ、設定、無線 (OTA) 更新、および冗長性などの機能をクラウドへデバイスを接続する際に組み込むことで、アーキテクチャを向上させることができます。既に IoT ワークロードがある場合は、IoT レンズを使用してワークロードを拡張し、効率的に運用できます。
まとめ
AWS Well-Architectedフレームワークの IoT レンズをアーキテクチャに適用すると、設計の安定性と効率性を検証できます (または、特定されたギャップに対処するための推奨事項を提示します)。新しいAWSサービスが一般利用可能になれば、IoTレンズも適切にアップデートされるようにAWSは取り組んでいます。私達の使命は、お客様がビジネス目標の達成に集中できるように、優れた設計のアプリケーションの設計と導入を支援することです。
また、AWS は、AWS IoT ベストプラクティスのリソースとして使用できる IoT Atlasをメンテンナンスしています。
最後に、IoT レンズを寄稿、レビュー、実装したAWS ソリューションアーキテクトチームに感謝します。
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翻訳はソリューションアーキテクト渡邊が担当しました。原文はこちらです。