Amazon Web Services ブログ

近日公開:AWS MarketplaceにおけるSLES for SAP

AWSでSAP Partner Solutions Architectを務めるSabari Radhkrishnanによる記事です。

 

Amazon Web Services(AWS)とSUSEは、SUSE Linux Enterprise Server(SLES)を共同のSAP顧客に提供できるよう、長年に渡って協力してきました。AWSが2012年にSAP HANA Oneを含むSAPワークロードのプラットフォームとして初めて認定されてから、お客様はAWS上でSAPアプリケーションを実行するためにSLESオペレーティングシステムを使用してきました。AWSが2014年にSAP HANAのインスタンスとして認定されてからは、お客様はAWS上のSAP HANAの展開にもSLESを使い始めました。2015年に、SUSEの独自のサブスクリプションプログラムを通じて、SLES for SAPがAWS上で利用可能になりました。2016年には、SLES for SAPをオンデマンドイメージとしてAWS Marketplaceから利用できるようになり、既存および新規のお客様がミッションクリティカルなSAPワークロードをより簡単に始められるようになっています。

共同のSAP顧客に最高の体験を提供するための継続的な取り組みの一環として、2017年第4四半期にAWSのオファリングとしてSLES for SAPがAWS Marketplaceから利用できるようになることを本日発表します。これは、約7年前にSLESを提供開始して以来、AWSとSUSEによる2つ目の共同リストになります。SAP HANAのようなインメモリ・ワークロード用に特別に設計されたX1およびX1eインスタンスの提供により、開発、テストおよび本番環境のSAPワークロードをAWS上で稼働するお客様が増えています。

新しいSLES for SAPは、AWSとSUSEの共同サポートが受けられ、競争力のある価格で提供されるため、AWS上でSAPワークロードをより簡単に実行できるようになります。AWSとSUSEは、AWS上のSAPワークロード向けのOSを最適化し、強化するために協力し続けます。

SLES for SAPには、HAE(High Availability Extension)が含まれているため、SAP HANAインスタンスをアベイラビリティゾーンをまたがってシームレスにフェールオーバーできます。このソフトウェアには、ページキャッシュ管理やSAPワークロード用に最適化されたカーネル設定といった様々な拡張機能も含まれています。さらに、SLES for SAPイメージは長期サービスパックサポートに対応しているため、お客様は最新から2つ前のサービスパックを最大18ヶ月間使用することができます。SLES for SAPを使用する利点の詳細は​​、SUSE Webサイトを参照してください。

お客様は、AWS Quick Start for SAP HANAを使用して、SAP HANAワークロード用のSLES for SAPを簡単に始めることができます。このクイックスタートは、AWS、SAP、そしてSUSEのベストプラクティスに従って、SAP HANAの導入に必要なインフラストラクチャの構築と設定を1時間以内で行うのに役立ちます。

お客様は、引き続きSUSEのBYOS(bring-your-own-subscription)プログラムを活用することで、既存のサブスクリプションを使用してAWS上でSAPワークロードを実行することができます。詳細は、 http://aws.amazon.com/suseを参照してください。SAP on AWSの詳細については、http://aws.amazon.com/sapをご覧ください。

この発表の詳細については、SUSE blogを参照してください。

もし、SUSECONに参加されるなら、以下のSUSEとAWSのセッションも確認していただけると幸いです:

翻訳はPartner SA 河原が担当しました。原文はこちらです。