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AWS上でSAPの移行を成功させる5つの鍵
この記事は、Protera Technologies社でChief Product Officer (最高製品責任者)を務めるAlan Manuel氏によるゲスト投稿です。
業界を問わず、お客様はこれまでにない選択肢を持っています。競争力を維持するには、顧客ニーズをより迅速に、より正確に、加えてより高い品質で満たす必要があります。
ビジネスをSAPで運用しているのであれば、これらのニーズを満たすための包括的なアプローチを検討しているでしょう。
- 顧客が必要とする最新のビジネスプロセスを実現するために、SAP HANAとSAP S/4HANAで提供される新しい機能を実装する
- イノベーションを解き放ち、俊敏性を高めるために、デジタル変革戦略を実行する
- サービスレベルを改善し、コストを削減し、そしてSAPのサポートプランに対応するための継続的な改善計画
SAP変革と呼ばれるプロセスの中で、SAPをクラウドに移行することは、このアプローチを実装するために多くのお客様が行う最初のステップです。
アマゾン ウェブ サービス (AWS)上にSAPをうまく移行するためのヒントを共有する前に、この変革を既に実施した企業の経験を共有しましょう。
Joerns Healthcare社によるAWS上へのSAP HANA移行
Joerns Healthcareは、急性期後医療の国際的なサプライヤーおよびサービスプロバイダーです。彼らは高度な傷害と外傷予防、患者看護とその取り扱い製品、専門的なサービスとプログラムを一揃い持っています。Joerns Healthcareは24x7x365で注文を受け付け、80%は同日内、つまり24時間から2時間以内に対応する必要があります。
「私たちは、私たちが経験した急速な成長に適応し、自社のSAPシステムの安定性を高め、そしてリアルタイムの実用的なデータをビジネスに提供できなければなりませんでした」とCIOのJeff Sadtler氏は説明します。
Joerns Healthcareは、130の倉庫、675台の車両、650人の現場技術者で、全米にまたがる顧客をサポートしています。時間に敏感なビジネスモデルをサポートするリアルタイム分析のために、SAP ECC 6.0からSAP Business Suite on HANAにアップグレードすることにしました。Joerns Healthcareは、ビジネスと顧客の進化するニーズを支えるための速度、拡張性、信頼性からAWSを選択しました。
「これらすべての目標を達成し、支出を大幅に削減して、変革の次の段階であるSAP Field Service Managementを進めることができました」とSadtler氏は言います。
学んだ教訓など、Joerns Healthcareのストーリーをさらに知るためには、ウェビナー (英語)を視聴してください。
AWS上でのSAP変革成功への5つの鍵
Joerns Healthcareやその他のお客様エンゲージメントの経験を通じて、AWS上でのSAP変革の成功には5つの鍵があることがわかりました。
鍵1: 技術的な選択肢の理解
あなたが多くのお客様のようであれば、SAP変革の旅は技術的な選択肢を理解することから始まります。
最初の成功の鍵は、技術的な環境の中で利用可能な選択肢と、リスクを引き起こす可能性があるものを学習することです。これには、現在のクラウドの機能、分析、既存のシステムが含まれます。
次のことを確認してください。
- 既存のオペレーティングシステムとデータベースがクラウドでサポートされているかどうかを調べる
- SAPカーネルバージョンとSAP Basisバージョンを確認する
- SAPシステムと非SAPシステムの相互依存関係を決定する
- SAP要件とAWSのオファリングに基づいた適切なターゲットアーキテクチャを選定する
鍵2: 機能面での環境を評価
ここでの目標は、ユーザーのビジネスプロセスがどのように変化し、その変化がシステムに与える影響を判断することです。
これは、AWSとSAPを含むクラウドを基盤とした環境が、最新のビジネス環境のサポートを最適化および改善するための新しい機能をもたらすことができるからです。これらの変更は、ビジネスプロセスと機能にも影響する場合があります。
このステップでは、
- Simplification itemsの改修に優先順位を付ける
- SAP S/4HANAで互換性がなくなった機能やプロセスを確認する
- SAPカスタムコードとSAP Fioriアプリを確認する
残りの3つの鍵について興味がありましたら、オンデマンドのウェビナー「SAP変革成功の5つの鍵 (英語)」をご覧ください。
翻訳はPartner SA 河原が担当しました。原文はこちらです。