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【開催報告】Girls Meet STEM in AWS を開催しました
こんにちは!Girls Meet STEM in AWS 運営メンバーの守田と嶋田です!
私たちは普段、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 (以下、AWS) でソリューションアーキテクトとして働いています。
イベント概要
2025 年 8 月 8 日、AWS は「Girls Meet STEM」に参加し、東京都品川区の目黒オフィスにてイベントを開催しました。
「Girls Meet STEM」は、公益財団法人山田進太郎 D&I 財団が大学や企業と協力して実施するツアー形式のプログラムです。中高生女子が STEM(科学・技術・工学・数学)分野で働く人や STEM 分野で学ぶ学生、実際の現場に触れることで、将来の可能性を広げる機会を提供します。
今回のイベントには約 40 名の中高生が参加し、生成 AI 体験ワークショップや、オフィスツアー、AWS 社員によるパネルディスカッションを通じて、IT に関わる仕事の面白さや魅力についてお伝えしました。ワークショップにおいてはそれぞれ独創的なアイデアのアプリケーションを作成し、休憩時間中にも AWS 社員と進路選択や仕事の内容について質問するなど、イベント全体を通じて参加者の好奇心と熱意が際立っていました。
プログラム詳細
1. 生成 AI 体験ワークショップ
生成 AI 体験ワークショップでは、AWS の有志を中心に開発された生成 AI アプリケーションである「Generative AI Use Cases (GenU)」を使用しました。GenU では「AI チャット」や「翻訳」など、一般的な生成 AI ユースケースがデフォルトで搭載されています。これに加えて、「ユースケースビルダー」という機能もあり、これを使うと独自の AI ユースケースを簡単に開発することもできます。
1 人 1 台の PC および GenU のアカウントをお渡しし、参加者それぞれが「どんな AI ユースケースがあったら嬉しいか?」を考えて、独自の AI ユースケースの開発に取り組みました。
例えば「晩ごはんレシピ作成アシスタント」に今日作りたいメニューのレシピを提案してもらいたいと思った場合は…
- タイトル
- 説明
- プロンプトテンプレート
を考えて、以下のように入力します。
※実際のユースケースの作成ではモデルのパフォーマンスを最適化するプロンプトを作成する点に注意する必要があります。
ユースケースを作成すると、以下のような画面で利用できるようになります。
例えば、「今日の晩ごはんにはオムライスが食べたい!」と思った場合は…
このようにレシピを提案してもらうことができます。材料についても記載されるので、すぐにお買い物に行くことができますね。
※ GenU のユースケースビルダーの詳細については、ブログ「生成 AI アプリをノーコードで作成・社内配布できる GenU ユースケースビルダー」をご覧ください。
シンプルに取り組める内容でありながら、内容としては「ユーザーの入力を定義する」「生成 AI に与えるシステムプロンプトを定義する」といった、アプリケーション構築の際にポイントとなる点を体験いただきました。
参加者は自由な発想で開発に取り組み、「現代文を古文にしてくれるアプリ」や「献立を考えてくれるアプリ」「平方完成を実行するアプリ」といった日々の学習や生活に役立つものから「しりとりで使える単語を提示してくれるアプリ」といった遊び心に溢れたものまで、さまざまなアプリを作成していました。
ワークショップの最後には、グループ内でそれぞれ作ったアプリケーションを発表する時間を設けて、「生成 AI に計算をさせることができた」「最新の作品の名前を答えることはできなかった」といった、学びを共有してもらいました。
「生成 AI でこんなことができるんだ!」という驚きだけでなく、自分でアプリケーションを作ってみるという体験から「考えたアイデアをアプリケーションという形にしていく楽しさ」を感じてもらいました。
2. オフィスツアー
AWS 目黒オフィスのツアーを実施しました。植物がたくさん生えているフロアを見学した際には、「(南米の) アマゾンみたい!」「緑が多い!」という感想が出るなど、 オフィスのユニークさを体感してもらいました。
オフィス見学に加えて、AWS を使って実現されているスマートファクトリーのロボットや、普段は目にすることがないサーバーなどの展示を見た参加者は熱心に社員の説明を聞いていました。
3. AWS 社員によるパネルディスカッション
AWS で活躍する 4 名の女性社員が登壇し、自身の学生時代の経験や、文理や進路を選択する際に考えていたこと、なぜ今の仕事を選んだのか?等についてお話ししました。参加者からも積極的な質問があり、「理系科目の勉強はどうやっていた?」「学生時代にどんなことをしておいたらいい?」「部長は経験しておくべき?」などの、将来のために今何をしておくべきか?という観点での疑問に関してディスカッションを行いました。
参加者からは、「文理を選ぶきっかけになったことや、学生時代にやっておいた方がいいことを知ることができてよかった」という感想がありました。
参加者の声📣
- 「普段AIを使うことはあっても、自分でAIアプリを作れるとは思っていませんでした。実際に挑戦してみると、とても楽しく、新しい発見となりました」
- 「文理選択を控えて進路に悩んでいた時期だったので、AWS 社員の方々の経験談を聞けたことが貴重な機会となりました。特に、文理を問わず英語力が重要だということや、IT の仕事の具体的な内容を知ることができ、将来の選択肢が広がりました」
- 「実際の企業のオフィスを見学させていただき、働く環境の雰囲気を体感できたことが印象的でした。社員の方々が生き生きと働いている姿を見て、会社で働くことへの印象が大きく変わりました。また、社員の方々が丁寧に質問に答えてくださり、とても充実した体験となりました」
AWS メンバーの声📣
- 「生成 AI ワークショップでは、社員の想像以上に多様なアイデアが生まれており、中高生の皆さんの発想力の素晴らしさに感銘を受けました!全体を通して、IT に良いイメージを持った、選択肢の幅が広がったという声をもらい、中高生の皆さんが将来について考える助けになれたことがとても嬉しいです。」
- 「休憩時間も AWS 社員と会話したり、質問したりしてくれる参加者の方が多く、社員との交流も楽しんでもらえて嬉しかったです。参加者の皆さんから学生生活の様子を聞いて、私も自分の学生時代を振り返る貴重な機会となりました。今回のイベントで、STEM や IT といった分野に興味を持ち、将来について考えるきっかけとなれば幸いです。」