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【開催報告】2021年度 ISV/SaaS事業社向けAWS研修 : 今日から一緒にはじめよう!IT基礎知識&AWS超入門セミナー
こんにちは!アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 ソリューションアーキテクトの桂井です。
7/27と8/26の2回に渡り、ISV/SaaS事業社向けAWS研修「今日から一緒にはじめよう!IT基礎知識 & AWS超入門セミナー」を開催しました!
開催報告と合わせて実施したセミナーの内容を紹介したいと思います。
ISV/SaaS事業社向けAWS研修とは?
ISV/SaaS事業者様に向けてのAWSについてより知っていただくための研修です。
既にサービスはAWSで動いているけれども、開発に携わっていないからAWSのことはわからないといった営業の方から、社会人になったばかりでAWSはよくわからないといった新卒の方まで、多くの職種の方に幅広くご参加いただける内容となっております。
2020年にも実施してご好評いただいた内容でしたので、2021年も実施いたしました。
当日のセミナーの資料や動画はこちら 。
実施内容
当日のアジェンダは以下のとおりでした。
- Webサービス超入門
- AWS 超入門
- AWS に質問(なんでも Q&A )
- ハンズオン事前準備・説明
- ハンズオン前半・後半
- 振り返り
終日のプログラムで、午前中がWebサービス入門とAWS超入門の座学、午後がハンズオンというプログラムでした。座学はAWSメンバーが説明して質問はチャットでいただく形式、ハンズオンは詰まった場合に別途Amazon Chimeを使って会話できるようにして進めていきました。
参加者から見たセミナー画面
座学の前半のWebサービス超入門はこれからクラウドを学んでいく方のために、Webサービスの概要や、基礎的な知識、発生する課題、クラウドの魅力について、Webサービスを支える基盤の目線から解説しました。もしかしたら参加者の中にはデータセンターやサーバラックを見たことがないという方も多くいらっしゃったかもしれません。そのため、実際にこれらを知らなくても、クラウドがなぜ生まれたのか、クラウドが解決できる課題についてイメージしていただけるような内容としました。
座学の後半のAWS超入門は、AWSがどのように生まれたのか?どのように進化しているのか?という点から、様々な業界で実際にAWSを利用してサービスを提供されている事例、AWSのサービスの紹介など、AWSをこれから知っていただくための第一歩となる内容を盛り込みました。また今後どのようにAWSを活用していけばよいのか?どのように学んでいけばよいのか?わからない場合にどうすればよいのか?など、具体的な次のステップについても紹介しました。
午後のハンズオンでは座学の中で説明した内容を踏まえつつ、実際に環境を構築していただきました。お客様専用の環境を用意するためのAmazon VPC、コンピューティングリソースを簡単に使用できるAmazon EC2やマネージドなDBサービスであるAmazon RDSを組み合わせてWebアプリケーションを作り上げる工程を体感するプログラムでした。ハンズオンが早く進んだ方には可用性を高くするための構成についても検討し、改善を加えていただきました。
当日の模様
7/27は70名、8/26は92名の方にご参加いただきました。セミナー中には合計で100件を超える質問もいただきました。
いくつかの質問と回答をここで紹介いたします。
Web入門での質問
Q. 一回の通信の中で、HTTPだけでなく、TCP、IPのプロトコルも通信データの中に含まれるという理解であっていますか?
A. はい、ご認識のとおりです。OSI参照モデルを参考にしていただくとわかりやすいかもしれませんが、HTTPが使われるアプリケーションレイヤーから物理デバイスが処理を行う物理レイヤーまでのレイヤーの間に、TCP/IPのプロトコルが使われるレイヤーもあるので、通信データの中に含まれるという理解であっています。
AWS入門での質問
Q. 障害に強いアプリケーションを目指す上でアプリケーション側で何かするとよいことはありますか?
A. 細かく考えると様々ありますが、1つあげるとするとDesign for Failureを意識して欲しい、ということがあります。AWSサービスを使いながら障害に強いアプリケーション構築を目指す場合には、SAやサポートにもぜひご相談ください。
ハンズオンでの質問
Q. 今回のハンズオン構成であればIaCで表現しようと思ったらそこまで難しくないでしょうか?またAWS CloudFormationやAWS CDKでのハンズオン等は今後ご予定ありますでしょうか?
A. 今回のハンズオンの範囲内においては、取り扱うサービス数も限られていますのでAWS CloudFormationに置き換える難易度は高くはありません。また、ご自身でAWS CloudFormationやAWS CDKを試すことができるハンズオンがございますのでご紹介いたします。
https://cfn101.workshop.aws/
https://cdkworkshop.com/
記載いただいた質問の他にもAmazon Chimeを使用した会話をしながらのサポートも実施させていただき、不明点を解消しつつハンズオンは進めていただきました。
多くのご質問をいただき皆様からのご興味や熱い想いを感じることができました!回答を行ったISV/SaaS SAチームも大盛り上がりでした!
まとめ
ご参加いただいた方からはアンケートで以下のような声をいただきました。
- 基礎的な部分をイチから説明いただいたので、全体を通してとても分かりやすかったです。
- 座学内容、ハンズオン学習ともに難しすぎず易しすぎない難易度で、AWSについての理解を深められました。
- 基本的な構成を1から体験できるとても良いハンズオンだと感じました。
- とても有意義な時間を過ごせました。ありがとうございます。
- ご説明いただきありがとうございました。AWSの全体を理解できました。自分の仕事に役に立つと思います。
前向きなコメントを多くいただくことができ、セミナーを通じてAWSの理解が深まっていたら嬉しく思います。
引き続き、AWSでSaaSとして事業を展開されているお客様、これから構築を検討されているお客様が「SaaS on AWS」でさらに価値のあるサービスを提供できるようにサポートしていきます!
今後もセミナーやイベントを実施する予定ですので、ぜひご参加いただければ幸いです。
AWS超入門セミナーの資料や動画はこちらのダウンロードページから参照可能となっております。
セミナーにご参加いただいたお客様、ありがとうございました。
ブログ著者、セミナー登壇者
桂井 俊朗 (Toshio, Katsurai)
ソリューションアーキテクトとしてISV/SaaSのお客様の技術支援を行っています。好きなAWSサービスはAWS LambdaとAmazon EKSです。ドクペ愛飲者です
飯塚 孝則 (Takanori Iizuka)
ソリューションアーキテクトとしてISV/SaaSのお客様の技術支援を行っています。学生時代は量子コンピュータの研究をしていました。趣味は旅行で、北海道が好きです。