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新発表 – AWS Server Migration Service

私は、我々の顧客の多くが直面している状況を強調するために、歴史的な写真を使用するのが好きです。お客様はデータ移行のために長期のメンテナンス期間を取ることができずに、ITインフラ基盤をAWSクラウドへ移行する必要があります。何故ならこれらのアプリケーションはミッションクリティカルであり、負荷の高いデータ処理指向であり、ギガバイト又はテラバイト級のデータを単に移動するためにシステム停止をすることは実用的ではないからです。airplane

新サービス

本日、私はAWS Server Migration Serviceについてお話したいと思います。

このサービスは、既存の仮想化されたアプリケーションをAmazon EC2に移行するプロセスを簡素化、合理化します。図に示された使用例のIT機器をサポートするために、長期のメンテナンス期間を必要とすることなく、ライブ仮想マシン(VMs)をクラウドへ順次レプリケーションすることができます。あなたは既存のサーバー群の順次移行を自動化、スケジュール設定、トラッキングができ、数十、数百に及ぶボリュームの大規模移行のプロセスや実行を簡略化することができます。

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あなたは、AWS Management Console、AWSコマンドラインインターフェイス(CLI)、移行APIから、レプリケーションのプロセスを完全にコントロールすることができます。移行のためWindowsまたはLinuxサーバーを選択した後、あなたのアプリケーション利用パターンとネットワーク帯域を最小化するのに最もふさわしいレプリケーション頻度を選択することができます。舞台裏では、AWS Server Migration Serviceは、サーバー群をクラウドへレプリケートし、新たなAmazon Machine Image(AMI)を作成します。あなたは、コンソールから各レプリケーションジョブのステータスを追跡することができます。各増分同期は新規AMIを生成し、あなたの実際のカットオーバーに先立って移行されたサーバー群のテストが可能です。

Server Migration Serviceの使用の流れ

あなたは、実際の移行プロセスを開始する前に、AWS Server Migration Service Connectorをダウンロードし、設定しておく必要があります。Connectorは既存の仮想化環境内で稼働しますがマイグレーション自体はエージェントレス型で稼働するため、エージェントを各サーバーに導入する際のトラブルを低減します。あなたが大規模な組織、および/または複数の仮想環境を持っている場合は、コネクタの複数のコピーを展開することができます。コネクタは、既存の環境内からアクセスできるウェブUIを持っています。あなたが使用許諾契約をクリックした後、あなたは、パスワードを作成し、ローカルネットワークの設定を構成し、その他幾つかの設定を行います。 次に、SMS、S3、及びSNSのAPIにアクセスできるように、AWSアカウントまたはIAMユーザーCredentialを持ったConnectorを準備する必要があります。 もしあなたがIAMユーザーを使用する場合は、適切なIAMロールを作成する必要があります。(ユーザガイドにサンプルが含まれています)

Connectorが起動・稼働している間、AWS管理コンソールにログインし、Server Migration Serviceを操作し、そのサービスに登録されているすべてのConnectorの一覧が参照できます。各Connectorからサーバーカタログをインポートすることができ、サーバーのインベントリ情報を調べることができます。

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それからレプリケーションする幾つかのサーバーを選択し、「Create replication jobs」をクリックします。次にサーバーのライセンスタイプ(オンデマンドまたはBYOL)を選択します。

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それによって、あなたはすぐにレプリケーションを開始するか、将来の日時に開始するかを選択することができます。また、レプリケーション間隔を選択することもできます。

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あなたが設定の確認、承認をした後、ダッシュボードでレプリケーションのジョブをすべて参照することができます。

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独立したジョブを実行することも可能です。

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それぞれの順次実行の後、作成されたAMIが表示されます。

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「Launch instance」をクリックし、EC2インスタンスタイプを選択、そして移行サーバーの受け入れテストの実施となります。

 

今すぐ利用可能

AWS Server Migration Serviceは、米国東部(バージニア北部)、欧州(アイルランド)、およびアジアパシフィック(シドニー)の地域で利用可能になり、本日から利用可能です。サービスの利用は無料ですが、レプリケーション・プロセス中に使用したS3ストレージ、およびマイグレーションが完了した際に作成されるEBSからスナップショットの使用料がかかります。

-Jeff; (翻訳は諸岡が担当しました。原文はこちら)