AWS JAPAN APN ブログ

「SAP HANA Enterprise Cloud with AWSセミナー」をSAPジャパンと共催

2019年10月25日 (金)、東京コンファレンスセンター・品川にて、「SAP HANA Enterprise Cloud with AWSセミナー」をアマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社とSAPジャパン株式会社様の共催で開催致しました。

冒頭のご挨拶として、アマゾン ウェブ サービス ジャパンでテクノロジーパートナー本部長を務める阿部よりアマゾン ウェブ サービス (AWS)とSAP社の協力関係について、その歴史から最新の取り組みを紹介いたしました。AWSは2008年よりSAPと関係があり、世界初のSAP認定パブリッククラウドとして実績を積み重ねてきました。昨今では、SAP HANA Enterprise Cloud (SAP HEC)およびSAP Cloud Platformの基盤としてもAWSの東京リージョンを選択できるようになっています。こうした先進的かつ強固な取り組みを通じて、現在では世界で数千を超えるお客様にSAP on AWSをご活用いただいております。今回は、既にSAP HEC with AWSをご採用いただいているイトーキ様をお招きして、両社の最新情報およびお客様価値をお届けするためのセミナーとなります。

挨拶に続き、SAPジャパン株式会社 デジタルコアクラウド事業本部長の神沢様よりSAPが掲げるインテリジェントエンタープライズの中核を担う基幹システム「デジタルコア」に焦点をあて、SAP S/4HANA Cloud, single tenant editionおよびSAP HEC with AWSの全貌についてご紹介いただきました。インテリジェントエンタープライズによる価値をお客様にタイムリーにお届けするために重要な要素がクラウドであり、SAP HEC with AWSによりアプリケーションのアップグレード含めてセットアップから運用までをマネージドサービスとして提供していること、「餅は餅屋」のインフラ部分にAWSサービスを採用することでお客様への更なる価値提供にフォーカスできるようになったことをご説明いただきました。

続いて、実際にSAP S/4HANA Cloud, single tenant editionを採用され、SAP HEC with AWSの利用を開始されているイトーキ株式会社 業務改革統括部 副統括部長の田中様よりイトーキにおける中期経営計画からSAPプロジェクトに至るまでの概要と製品・サービスの選定に至った理由を分かりやすくお伝えいただきました。SAP以外の業務系システムもAWSをベースに構築しており、特にTCOの軽減、調達のスピードアップ、マルチベンダーでも共通基盤が構築できること、社内ITインフラチームのスキルをAWSに集約することで人材育成がしやすい点を理由として説明いただきました。

休憩を挟んで、SAPジャパン株式会社 デジタルコアクラウド事業本部 テクニカルアーキテクト 部長の前川様によるSAP HEC with AWSの詳細説明と続きます。SAP HEC with AWSは、SAP S/4HANAを中心としたSAP製品のBasis運用を含むマネージドサービスです。AWS上でのSAP HECの実装アーキテクチャやサービスの特徴、設計・構築から運用の観点でAWSを選択すると何が良いのか、踏み込んでご紹介いただきました。SAP HEC with AWSをご採用いただければ、AWS Direct Connectによる専用線接続、Amazon VPC Peeringを利用したお客様AWSアカウントとのシームレスなシステム間連携を実現できます。

さらに、SAP HEC with AWSの管理で利用するSAP One Support Launchpadのデモを通じて、実際に運用する時のイメージもお伝えいただきました。

最後のセッションでは、SAP S/4HANAおよびSAP HECにAWSが最適な理由と題して、それらのインフラ基盤にAWSを採用いただくメリットとAWS上に構築されたSAPシステムと周辺アプリケーションとの連携について、SAPビジネスの責任者である私、岩崎より紹介いたしました。AWSでは、SAP HANA本稼働認定インスタンスとしてシングルノード (スケールアップ構成)で最大24TBメモリを提供しています。また、SAP BW/4HANAやデータマートのOLAPシナリオで利用できるスケールアウト構成では4TB x 25ノードの最大100TBメモリまで提供しています。

インテリジェントエンタープライズにおいても、例えば、SAPシステムとAWSの機械学習サービスを組み合せることで、商品の写真を撮ってバックエンドのSAPにある製品マスターの引当を行い自動的に画面に表示させるなど、次世代のアプリケーションを構築できます。

AWSとSAPは、今後もお客様のデジタルコア化とインテリジェントエンタープライズの実現に向けて、ビジネス面とテクニカル面の両面で協力してお客様により良いソリューションを提供して参ります。SAP ERPのSAP S/4HANA化をご検討のお客様、SAPシステムを中心としたデジタルトランスフォーメーションにお悩みのお客様は、ぜひAWSとSAPまでご相談ください。

TAGS:
mamoi

mamoi