WorldSkills への道は続く (予選会情報アップデート)
Author : 澤 扶美
エデュケーションプログラムマネージャー澤です。
前回の記事では WorldSkills 2021 上海大会の最初の予選を 7 月中に行うとお知らせしましたが、参加者に一つの場所にお集りいただいて予選を行うことが困難な状況となったことから、スケジュールと実施方法の検討を重ねてきました。
各国の予選実施の状況なども考慮し、今年はオンラインでの開催とさせていただくことになりました。オンライン開催にすることで、より地理的にも多方面の方が参加しやすくなることも期待しています。
また、より多くの方にまず体験していただきたいという趣旨から、プレ大会となるイベントを行うことにしました。WorldSkills に参加を検討されていているあるいは興味がある学生、企業の若手クラウド技術者、教員の方が参加できます。今回は現状のスキルレベルは問いません。競技がどんなものであるかを体験できる機会です。
なお、WorldSkills 2021 の参加資格があるのは 2021 年 1 月 1 日時点で 25 歳以下の方となります。
技能五輪国際大会クラウドコンピューティング職種 (AWS GameDay) プレ大会
日程 : 8 月 29 日 (土)
開催方法 : オンラインによる開催
内容 : AWS GameDay というクラウドサービスの模擬運用競技
時間 : 13:00~17:00 (予定)
お申し込みはこちら »
* 技能五輪国際大会 クラウドコンピューティング職種 公式サイトに移動します
* 参加のためのソフトウエア環境とネットワーク環境の目安も上記公式サイトをご参照ください。
今回は WorldSkills のクラウドコンピューティング職種の競技として採用されている、AWS GameDay についてご紹介しようと思います。
AWS GameDay は実践的なクラウド運用のスキルを競う競技です。通常はチーム戦で、与えられた構築済みの何らかのシステムを、悪意ある攻撃や他のチームとのせめぎあいがある中で、より良いシステムに自分たちで作り替えていき、定義されたパフォーマンスを示すスコアに基づいて順位を決めるという競技になります。世界大会は AWS のもっとも大きなイベントである re:Invent の中で行われ、日本の技術者もファイナリストとして健闘しています。なお WorldSkills の競技はチーム戦ではなく個人戦ですので、クラウド上のシステム運用についての個人の総合的なスキルがより試される場になります。
GameDayのシンボル、ユニコーン
クラウド技術者のスキル向上のモチベートのため、世界各地で様々な GameDay が行われています。
GameDay の競技内容の詳細は、競技当日に公開されます。これは過去の GameDay の課題についての事前知識の有無が、ゲームの進行に影響をすることを避けるためです。選手達は平等に「予期しない問題」にスキルを駆使し立ち向かうことになります。
AWS GameDay の担当のソリューションアーキテクト金森さんからのメッセージ
「AWS GameDay は楽しみながら AWS で可用性の高いシステムを構築する方法を考え、学ぶことができる環境です。今回は競技という形式になりますが、きっと役に立つ学びがありますので積極的にチャレンジしてみてください。」
スキルを高め実力を確かめる場としての国際競技大会である WorlSkills に一人でも多くの方に興味を持っていただけたら嬉しいです。ぜひ builders.flush 読者の皆さまもご参加ください !
WorldSkills のこと、事前学習の方法などについては、WorldSkills への道 第1回の記事をご参照ください。
筆者プロフィール
澤 扶美
2018 年よりアマゾンウェブサービスで、学生がクラウドを学ぶためのプログラムである AWS Educate と、エドテック分野のスタートアップ企業支援プログラムの AWS EdStart を担当。
大学・大学院ではデータベースの研究に従事。外資系ハイエンドコンピュータベンダーの技術者、国立の研究機関の技師・リサーチアドミニストレーターを経て、もっと若い人の役に立ちたいと思い現職に。大阪出身東京在住。
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