はじめに
こんにちは ! テクニカルトレーナーの杉山 大夢 (ひろむ) です。
builders.flash にはドキドキの初投稿です😆
2020 年から計 7 記事も連載されている人気の「比喩シリーズ (初学者が理解しにくい技術用語を現実世界の比喩で紹介する)」の連載 8 回目です 😀
もし「こんな技術用語の比喩を聞きたい !」というリクエストがあれば、Twitter のハッシュタグ #AWSウェブマガジン でツイートをお待ちしています !
それでは早速、本編に入っていきましょう。
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第 8 回「DNS の名前解決」
比喩シリーズ 第 8 回の技術用語は「DNS の名前解決」です。
「DNS」を使って名前解決をする
「DNS」サーバーにレコードを登録する
といった例文などを目にすることもあるのではないでしょうか ?
比喩 : 携帯電話の電話帳
「DNS の名前解決」とは、aws.amazon.com のような人が認識しやすい「ドメイン名」と 18.65.120.69 のようなコンピュータが通信に使用する「IP アドレス」を変換する処理のことを言います。IPアドレスやドメイン名の概要については、こちらのページ を参照願います。
現実世界の例を出してみましょう。例えば「携帯電話の電話帳」を想像してみるのはいかがでしょうか ? もう少し具体化しましょう。携帯電話で友人に電話をかける時には、まず電話帳を開くのではないでしょうか？これは「携帯電話の電話帳」が「友人の名前」と「電話番号」を変換しているとも言えます。
メリット
では、現実世界の例をさらに深堀り、メリットを考えましょう。
1. 電話番号を暗記しなくても良い
もし携帯電話の電話帳がなかったら、友人の電話番号を覚えておく必要があります。ただ、友人全員の電話番号を暗記する事は難しいですよね。
そこで「電話帳」です ! 電話帳で、友人の名前と電話番号を紐づけておくことができます。みなさんが覚えておく必要があるのは友人の名前だけです。
2. 間違い電話を減らすことができる
毎回手入力で電話をかけていると、間違い電話をかけてしまうかもしれません。一方で、電話帳から電話をかける場合には、友人の名前と電話番号を正確に紐付けて管理しているため、友人の名前を選択するだけで電話をかけることができます。
また、もし友人の電話番号が変わったとしても、電話帳の更新さえしておけば、今までと同じように友人の名前を辿って更新後の電話番号にをかけることができます。「うっかり前の電話番号にかけてしまった！」というミスを防ぐことができます。
まとめ
本記事では、「携帯電話の電話帳」を比喩に「DNS の名前解決」を紹介しました。DNS サーバーを使うことで、覚えづらいサーバーの「IP アドレス」ではなく、「aws.amazon.com」 のような覚えやすい「ドメイン名」でサーバーにアクセスすることができます。
実際のワークロードでは、例えば Amazon Route 53 を使って、独自ドメイン名へのアクセスを Amazon CloudFront や Elastic Load Balancing へルーティングすることができます。他にも、システムの移行をする際には、DNS レコードの変更をすることで、ユーザートラフィックを切り替えることができます。ユーザーは今までと同じドメイン名を使って、切り替え先のシステムにアクセスすることができます。
皆さんも比喩を考えてみてくださいね !
筆者プロフィール
杉山 大夢 (ひろむ)
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
AWS トレーニングサービス本部 テクニカルトレーナー
テクニカルトレーナーとして、お客様がより AWS を活用できるようになるための支援をしています。
トレーニングが、スキルアップやビジネスの拡大に貢献していたら嬉しいです。
