AWS マネージドサービス
AWS クラウド
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さまざな企業にクラウドへの移行を選んだ理由をたずねると、ほぼ必ず、展開の俊敏性とスピードが最大の理由となっています。クラウドコンピューティングでは、何千台ものサーバーを数分で稼働可能状態にできますが、オンプレミスで使用されているサーバーを稼働可能状態にするには一般的に 10~18 週間かかります。AWS クラウドでは、コンピューティング、ストレージ、データベースから、継続的インテグレーション、データ分析、人工知能に至るまで、90 個以上のありとあらゆるサービスを簡単に利用できます。つまり、アイデアから実装までに必要な時間は、数か月ではなく数秒ということです。

お客様がクラウドに移行する理由はたくさんあります。一部のお客様は、労働力の生産性を向上させるためにクラウドに移行しています。また、データセンターの統合や合理化のプロジェクトをクラウドに移行している企業も多く見られます。特に多いのが、買収や子会社の売却の準備を進めている企業や、年月の経過によりインフラストラクチャが不規則に拡大してしまった企業です。この他に、大規模なデジタルトランスフォーメーションプログラムの一環で、最新技術を使用して自社のビジネスを一から見直そうとしている企業もあります。もちろん、組織は常に、コストを削減することで最終的な利益を改善する方法を求めています。


AWS には、毎月何百万人ものアクティブなお客様がおり、企業内で考えられる垂直な事業区分のすべてにおいて、効果的な方法で使用されています。金融サービスのお客様には、Capital One、Intuit、FINRA、および Barclays、医療では、Johnson & Johnson、Merck、Pfizer、および Bristol Myers Squibb、石油およびガスでは、Shell、BP、および Hess、製造では、GE、Philips、Schneider Electric などのお客様がいらっしゃいます。また、テクノロジー系企業では、Netflix、Samsung、Adobe、Autodesk もいらっしゃいます。

理由や制約はそれぞれの組織によって異なりますが、クラウドに移行するお客様が必ず挙げる一般的な要因は次のとおりです。

運用コスト

運用コストを構成しているのは、主に、インフラストラクチャの単価、需要と供給を一致させる機能、選択性を高める手段の特定、融通の利く原価基準の採用、および透明性です。

労働力の生産性

通常、生産性は 2 つの主な要因によって向上します。1 つはインフラストラクチャを待つ必要がないこと。そしてもう 1 つは 90 を超えるサービスを持つ AWS を自由に幅広く利用でき、構築や維持を自前で行う必要がないことです。実際に、大規模な移行の後に労働力の生産性が 30~50% 向上することがよくあります。

コスト回避

ハードウェア更新プログラムや定期的な保守プログラムの必要性がなくなれば、コスト回避に大きく貢献します。お客様としては、大規模な更新サイクルやデータセンターの更新の実行にコストや労力をかけたくない、と思われていることがわかってきました。

運用の耐障害性

これは当然のように思われるかもしれませんが、リスクプロファイルを軽減することは、リスクの軽減にかかるコストを抑えることにもつながります。42 のアベイラビリティーゾーン (AZ) から成る 16 のリージョンで利用可能な AWS には、アップタイムを向上させるためのグローバルな拠点が備わっているため、リスクに関連するコストを削減できます。

ビジネス俊敏性

AWS クラウドに移行すると、運用の全体的な俊敏性が向上します。これにより、新市場への拡大、取扱商品の販売、競争において優位に立てる利用可能な資産の獲得などの活動を通じて、市場の状況により迅速に反応することができます。


クラウド導入までの道のりは、企業ごとに異なります。ここで説明している導入段階は、必要な手順の一部を理解するのに役立つでしょう。

クラウドの導入段階

通常、クラウド導入の行程には、次の 4 つの段階があります。

プロジェクト段階では、クラウドに慣れ、クラウドのメリットを体験するためにプロジェクトを実行します。

クラウドのメリットを体験したら、基盤を構築してクラウド導入をスケールします。ランディングゾーン (複数のアカウントがある、事前設定された安全な AWS 環境)、Cloud Center of Excellence (CCoE)、および運用モデルの作成と、セキュリティとコンプライアンスに対する準備もここで実施します。

この段階では、IT ポートフォリオの成長部分にわたり導入をスケールしながら、ミッションクリティカルなアプリケーションなどの既存のアプリケーション、またはデータセンター全体をクラウドに移行します。 

運用がクラウド上に移行されたので、AWS の柔軟性と機能を活用して、市場投入までの時間を短縮したり、イノベーションへの注目度を上げたりすることによってビジネスを変革することで、改革に集中できるようになります。


従来の大規模な移行を分離して熟慮する場合もありますが、移行は、より大きな企業変革の取り組みの一環であるとことが多いようです。私たちがこれまで見てきたクラウドへの移行に関連するパターンは、一般的に、次の 5 段階のアプローチに従っています。

移行プロセス

段階 1: 移行の準備およびビジネス計画

ここでは、適切な目標を決定します。また、どのようなメリットが得られるかがわかってきます。まず、基本的なことをいくつか経験し、移行のための予備的なビジネスケースを開発します。このためには、既存のアプリケーションのこれまでの使用年数とアーキテクチャ、およびそれらの制約と共に、目標を考慮に入れる必要があります。当社には、この分野の経験がある、RISC Networks、Atadata、Cloudamize、TSOLogic、および Apptio などのパートナーがいます。

段階 2: ポートフォリオの検出と計画

次に、IT ポートフォリオ、アプリケーション間の依存関係を理解する必要があります。また、ビジネスケースの目標を達成するために、採用する必要がある移行戦略の種類の検討を始めます。ポートフォリオの検出と移行のアプローチは、詳細なビジネスケースを構築する良い機会です。IT ポートフォリオを理解するには、RISC Networks、Cloudamize、Atadata などのパートナーと協力したり、AWS Application Discovery Service を使用したりすることができます。

段階 3 と段階 4: アプリケーションの設計、移行、および検証

ここでは、焦点がポートフォリオレベルから個々のアプリケーションレベルに移り、各アプリケーションの設計、移行、検証を実施します。各アプリケーションの設計、移行、検証は、6 つの一般的なアプリケーション戦略 (「6 つの R」) のうちの 1 つに従って実施されます。アプリをいくつか移行して基本的な経験を積み、さらに、組織が支持できる計画ができたら、今度は移行を加速してスケールを実現するときです。ここでは、Cloudendure、CloudVelox、Atadata、Racemi、Attuinity などのパートナー、および AWS Server Migration Service (SMS)AWS Database Migration Service (DMS) が、お客様をサポートします。

段階 5: 運用

アプリケーションを移行したら、新しい基盤で反復処理を行い、古いシステムを停止させ、最新の運用モデルに対して反復処理を継続して行います。お客様の運用モデルは、移行するアプリケーションが増えるにつれて定期的に改善される、常に利用可能なスタッフ、プロセス、そしてテクノロジーがそろった集合体となります。他のコンテンツもクラウドに移行した際に、運用モデルへの反復処理を継続するのに支援が必要になった場合は、AppDynamics、NewRelic、Dynatrace などのパートナーがサポートいたします。

通常、組織は、移行プロセスの段階 2 のときに、アプリケーションを移行する方法の検討を開始します。これは、お客様の環境に何が含まれるかを特定し、各アプリケーションの移行戦略を決定する時期です。下記の 6 つのアプローチは、2011 年に Gartner が概要をまとめた「5 つの R」に基づいて採用および作成された、一般的な移行戦略です。

お客様のポートフォリオのある部分について、どの移行戦略が最適かということをしっかりと理解しておきましょう。また、あるポートフォリオの特定のアプリケーションの移行では、6 つのいずれかの戦略が適しているかもしれませんが、同じポートフォリオの別のアプリケーションを移行する場合は、別の戦略の方が適しているかもしれない、ということを考えることも重要です。

アプリケーション移行戦略

1.再ホスト (「リフトアンドシフト」)

組織が移行の迅速な実装とビジネスケースに合わせたスケーリングを期待している従来の大規模な移行シナリオでは、ほとんどのアプリケーションが再ホストされています。再ホストの大部分は AWS SMS などのツールによって自動化できますが、レガシーシステムをクラウドに適用する方法を身に付けるに従い、この操作を手動で行いたいと思うことがあるかもしれません。

また、アプリケーションは、すでにクラウド上で実行されているほうが、再設計しやすいと思うこともあるかもしれません。この状況が起こる理由の 1 つに、その作業を実行するための高度な技術を組織が身に付けたということがあります。また、もう 1 つの理由としては、アプリケーション、データ、およびトラフィックの移行という、最も難しい作業がすでに完了していることが挙げられます。

2.再プラットフォーム化 (「リフト、手直し、シフト」)

目に見えるメリットを得るために、クラウドをいくらか最適化します。アプリケーションの核となるアーキテクチャは変更しません。例えば、Amazon Relational Database Service (RDS) などのマネージドリレーショナルデータベースサービスに移行したり、AWS Elastic Beanstalk のようにフルマネージドプラットフォームにアプリケーションを移行したりして、データベースインスタンスの管理にかかる時間の短縮を図ろうとしている場合などが挙げられます。

3.再購入 (「使用廃止、購入」)

これは、別製品への移行の決定であり、使用していた既存のライセンスモデルを組織が変更したいと思っている可能性があります。新しいバージョンに簡単にアップグレードできるワークロードの場合、この戦略により、機能セットのアップグレードと、よりスムーズな実装が可能になる場合があります。

4.リファクタリング/再設計

通常、これは、アプリケーションの既存の環境では実現が難しい、機能、スケール、またはパフォーマンスの拡大という強いビジネスニーズによって推進されます。組織がサービス指向アーキテクチャ (SOA) への移行による俊敏性の向上やビジネス継続性の改善を期待している場合は、最も高額なソリューションになることが多いですが、この戦略は実施する価値があるでしょう。

5.リタイア

使用を廃止しても問題ない、有用でなくなった IT 資産を特定すると、ビジネスケースを推進し、広く使用されているリソースの維持に注意を向けるのに役立ちます。

6.保持

移行の準備ができておらず、オンプレミスで維持しておくほうが安心なアプリケーションがある場合や、アップグレードしたばかりのアプリケーションに優先順位を付けて、その後再度変更を加える準備ができていない場合は、IT ポートフォリオの一部を保持できます。


アプリケーションの移行の自動化に役立つツールを多数提供しています。

AWS Server Migration Service
AWS Database Migration Service
VMware Cloud on AWS

AWS Server Migration Service (SMS) は、何千というオンプレミスのワークロードをより簡単に、かつより短時間で AWS に移行できるエージェントレスサービスです。AWS SMS を利用すると、ライブサーバーのボリュームの増分レプリケーションを自動化、スケジュール設定、追跡できるため、大規模なサーバーの移行を簡単に処理することができます。

AWS Database Migration Service (DMS) を使用すると、データベースを AWS に簡単かつ安全に移行できます。移行中でもソースデータベースは完全に利用可能な状態に保たれ、データベースを利用するアプリケーションのダウンタイムは最小限に抑えられます。AWS Database Migration Service は、広く普及しているほとんどの商用データベースとオープンソースデータベース間のデータ移行にご利用いただけます。

現在テクノロジープレビュー中である VMware Cloud on AWS は、AWS クラウドで VMware のワークロードが簡単に実行できるようになる新しいソリューションとなります。VMware の仮想化および管理ソフトウェアを使用して、オンプレミス環境と AWS 環境全体にわたって、VMware のワークロードをシームレスにデプロイおよび管理できるようになります。この新しいサービスでは、VMware のスキルセットとツールへの既存の投資を活用できるので、AWS クラウドの柔軟性と経済性を迅速かつシームレスに利用することが可能です。

S3 Transfer Acceleration

Amazon S3 Transfer Acceleration を使用すると、Amazon S3 へのパブリックインターネット経由の転送がより迅速になります。距離やインターネットの状況に関係なく、使用可能な帯域幅を最大化できます。また、特殊なクライアントや独自のネットワークプロトコルはありません。S3 バケットで使用するエンドポイントを変更するのみで、加速が自動的に適用されます。

AWS Snowball

AWS Snowball はセキュアなアプライアンスを使用したペタバイト規模のデータ転送ソリューションで、AWS 内外に大容量データを転送できます。Snowball を使用すると、ネットワークのコストが高い、転送時間が長い、セキュリティに懸念があるといった、大規模なデータ転送に関する一般的な課題を解決できます。

AWS Snowmobile

AWS Snowmobile は、超大容量データを AWS に移動するために使用できるエクサバイト規模のデータ転送サービスです。セミトレーラートラックが牽引する長さ 14 m の丈夫な輸送コンテナで、Snowmobile 1 台あたり 100 PB まで転送できます。Snowmobile を使うと、ビデオライブラリやイメージリポジトリ、またはデータセンター全体まで、膨大な量のデータを簡単にクラウドに移動できます。

AWS Direct Connect
Amazon Kinesis Firehose

AWS Direct Connect では、お客様のネットワークと AWS Direct Connect のいずれかのロケーション間に専用のネットワーク接続を確立できます。業界標準の 802.1q VLAN を使用して、この専用接続を複数の仮想インターフェースに分割することができます。このようにすると、同じ接続を使用して、パブリックリソース(例えば Amazon S3 に格納されたオブジェクト)にはパブリック IP アドレススペースを使用してアクセスし、プライベートリソース(例えば Amazon Virtual Private Cloud(VPC)内で実行されている Amazon EC2 インスタンス)にはプライベート IP スペースを使用してアクセスすることができるので、パブリック環境とプライベート環境の間でネットワークを分離できます。仮想インターフェースは、ニーズの変化に合わせていつでも再構成できます。

Amazon Kinesis Firehose は、ストリーミングデータを AWS にロードする最も簡単な方法です。これにより、ストリーミングデータをキャプチャし、Amazon S3 および Amazon Redshift に自動的にロードすることで、現在お使いのビジネスインテリジェンスツールやダッシュボードでほぼリアルタイムに分析できるようになります。完全マネージド型サービスのため、データスループットに応じて自動的にスケールされ、継続的な管理は不要です。ロード前にデータのバッチ処理、圧縮処理、暗号化が行われるため、ロード先でのストレージ量を最小化し、セキュリティを強化できます。AWS マネジメントコンソールから Firehose のデリバリーストリームを簡単に作成し、数回のクリックで設定を行い、継続的に AWS にロードされる数十万のデータソースからデータのストリーミングを開始できます。これらすべての操作にかかる時間はわずか数分です。

一部の大企業では、600 社以上のベンダーが含まれる 2,000 個のアプリケーションがあるポートフォリオを移行しています。このプロセスの間、企業は、何時間、何週間、何か月という時間を、契約に費やしたり、現在のソフトウェアを移行することの正当性の評価に使ったりします。

AWS Marketplace では、1,100 社以上のテクノロジーパートナーによって提供される 3,500 個を超えるソフトウェアのリストから選択できるので、より迅速で簡単な移行が可能になります。AWS Marketplace では、セキュリティやネットワーク、ストレージ、BI、データベースといった領域でお客様がすでに所有している製品を迅速にプロビジョニングしたり、従量制でデプロイしたりできる、ライセンス持ち込み (BYOL) プランを 400 以上ご用意しています。

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AWS Marketplace


AWS Migration Acceleration Program (MAP) は、移行の工程に取り組む企業が、既存のワークロードをアマゾン ウェブ サービスに移行することで、ビジネス上のさまざまなメリットを得られるよう作成されました。これには、体系的な方法で従来の移行を実行するための移行方法論、および一般的な移行シナリオを自動化および迅速化するための堅牢なツールセットが含まれています。

AWS Migration Acceleration Program の詳細 »

AWS MAP
AWS CAF

膨大なカスタマーエンゲージメントから徹底的に学習して、AWS クラウド導入フレームワーク (AWS CAF) を開発いたしました。これを使用すれば、クラウド導入行程において効率的で効果的な計画を作成できます。フレームワーク内の組み込まれているガイダンスおよびベストプラクティスは、企業が、IT ライフサイクル全体で、組織全体にわたり、クラウドコンピューティングへの包括的なアプローチを構築するのに役立ちます。AWS CAF では、最高レベルで、ガイダンスが 6 つの重点分野にまとめています。これらの重点分野は、視点と呼ばれます。

通常、ビジネス、スタッフ、ガバナンスの視点はビジネス遂行能力に焦点を当て、プラットフォーム、セキュリティ、オペレーションの視点は技術的能力に焦点を当てています。現在の IT 環境と将来のクラウド環境との間のスキルとプロセスのギャップを特定することで、組織は、これらのギャップを埋めることを目的とした実行計画を作成できます。

AWS CAF の概要のホワイトペーパーをダウンロードする »

AWS に移行する企業は、専門知識やツールが必要であり、ビジネスと IT 戦略を一致させる必要があります。多くの組織は、パートナーと協力することで、移行を加速化させ、結果が出るまでの時間を短縮できます。AWS パートナーコンピテンシープログラムでは、お客様による AWS サービスの利用を支援できることが実証されているかどうか、パートナーを検証します。

AWS 移行コンピテンシーパートナーは、検出、計画、移行、運用など、複雑な移行プロジェクトのすべての段階を通じて、企業がアプリケーションや従来のインフラストラクチャを AWS に移行する際に支援する豊富な経験に裏打ちされたソリューションを提供します。

AWS 移行コンピテンシーパートナーの詳細 »

AWS パートナー
AWS プロフェッショナルサービス

AWS プロフェッショナルサービスチームは、クラウドへの移行が何を意味するかを深く理解しており、数百もの企業顧客や政府機関が AWS 導入のあらゆる段階でビジネス目標を達成できるようにサポートしてきました。20 か国で運用されているため、世界的規模のスケールと業界の専門知識を活用してお客様の組織をサポートします。

AWS プロフェッショナルサービスチームの詳細

移行の各成功事例に共通する要素はいくつかありますが、最適なアプローチを決定する、あらゆる状況に対応できるソリューションはありません。当社は、組織が IT ポートフォリオをクラウドに移行するのを支援してきた経験があり、多くのお客様に役立っているベストプラクティスと戦略が記載された電子書籍を作成しました。

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AWS eBook
AWS Enterprise Collections ブログ

AWS Enterprise Collections ブログは、企業のクラウドコンピューティング導入に関連する一連の記事です。これらの記事では、ベストプラクティスや推奨事項をご紹介したり、AWS の責任者や AWS のお客様にクラウドコンピューティングの経験について直接話してもらったりしています。

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