テープゲートウェイ

AWS の仮想テープにオンプレミスデータをバックアップしアーカイブする

概要

テープゲートウェイは、既存のバックアップワークフローを変更することなく、オンプレミスの物理テープの使用から AWS の仮想テープに切り替えることができます。 テープゲートウェイは、すべての先進的なバックアップアプリケーションをサポートしており、仮想テープをオンプレミスでキャッシュすることで、低レイテンシーのデータアクセスを可能にします。Tape Gateway は、安全なデータ転送のために、ゲートウェイと AWS の間のデータを暗号化します。また、Amazon S3 と Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval、または Amazon S3 Glacier Deep Archive の間のデータを圧縮し、仮想テープを送信して、ストレージコストの最小化を図ります。

仕組み図 – テープゲートウェイの機能

  • テープゲートウェイ
  • ネットワークを使用して、オンプレミスデータを AWS の仮想テープにバックアップおよびアーカイブする
    テープゲートウェイの仕組み

    Tape Gateway を使用して、オンプレミスの物理テープを AWS の仮想テープに置き換えます。これにより、テープベースのバックアップワークフローを変更することなく、データストレージのコストを削減できます。Tape Gateway は、すべての先進的なバックアップアプリケーションをサポートしており、仮想テープをオンプレミスでキャッシュすることで、低レイテンシーのデータアクセスを可能にします。テープデータを圧縮して暗号化し、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) の仮想テープライブラリに保存します。そこから、Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval または Amazon S3 Glacier Deep Archive のいずれかに転送して、長期的なストレージコストの最小限化に役立てることができます。

利点

ユースケース

AWS へのバックアップ

テープゲートウェイは、iSCSI ベースの仮想テープライブラリ経由でオンプレミスのバックアップアプリケーションにクラウドベースのストレージを提供します。バックアップアプリケーションからテープゲートウェイに直接データをバックアップすることが可能です。テープゲートウェイは、バックアップを AWS に非同期的にコピーします。バックアップストレージを必要に応じてオンプレミスでスケーリングでき、使用料は従量課金制となります。

AWS へのアーカイブ

災害対策や法令遵守のため、必要なデータをオフサイトでアーカイブして保存するのにもテープゲートウェイは役立ちます。 テープゲートウェイを使用すれば、磁気テープライブラリや物理テープを AWS のクラウドストレージに置き換えて、長期保存のニーズに対応することが可能です。

Ryanair がテープゲートウェイでバックアップコストを 65% 削減


「今では、[AWS] コンソールでテープを出し入れするだけになりました。仕事が本当に楽になりました」

Paul Walsh 氏、シニアシステムエンジニア – Ryanair

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南オレゴン大学がテープを AWS へのバックアップに置き換え

「テープにはいつも悩まされていて、ハードウェア障害、オフサイトのストレージコスト、定期的に必要なメンテナンスに何度も対応する必要があります。AWS Storage Gateway によって、最もコスト効率が高く、シンプルな代替方法を利用できるようになりました。両岸にあるデータセンターを使用して、災害復旧対策も確保できました」

Jesse Martinich 氏、インフラストラクチャサービスマネージャー – 南オレゴン大学

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テープゲートウェイの主なリソース

サポートされているバックアップソフトウェア

Tape Gateway によって、信頼されたバックアップソフトウェアがオンプレミスの Storage Gateway をポイントするように簡単に設定できます。これにより、Amazon S3 および Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval への接続が可能になり、安全な長期保持に必要なクラウドのスケーラビリティや耐久性を実現できます。既存の投資やプロセスを中断する必要はありません。多くのお客様は、市場で入手できる主要なバックアップソフトウェアツールを使った VTL 設定にテープゲートウェイを使用したことがあります。

サポートされているバックアップ製品のバージョンやメディアチェンジャーの種類の一覧については、「Storage Gateway ユーザーガイド」を参照してください。

バックアップ製品で VTL ゲートウェイ設定をテストするには、こちらの「テープゲートウェイドキュメント」を参照してください。

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