投稿日: Jul 14, 2014

アマゾン ウェブ サービス
モバイル開発者向けに新たな機能を発表

AWSのモバイルサービスはAWSクラウドでのモバイルアプリの構築とスケールを
より簡単にコスト効率よく実現

(米国シアトル、2014年7月10日発表) Amazon.com, Inc. (NASDAQ:AMZN)の関連会社であるAmazon Web Services, Inc.は本日、開発者向けにモバイルアプリケーションの構築、デプロイ、スケールをより簡素化する複数の新機能を発表しました。Amazon Cognitoは、開発者が人気の認証プロバイダーを通じてユーザーを認証し、ユーザーの好みやデバイスを超えて同期されたゲームのステータスなどのデータを保存するアプリを開発するための簡易なユーザー認証とデータ同期を提供する新たなサービスです。

新しいAmazon Mobile Analyticsは、開発者が数百万人のユーザーから寄せられる1日あたり最大数十億件にもなるアプリの利用データを簡単に収集、分析することを可能にし、アプリからデータが送られてから1時間以内に利用レポートを作成します。また、アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)はiOS、Andoroid、Fire OSの開発者に対し、新しいAmazon CognitoとAmazon Mobile Analytics 、およびAmazon S3 やAmazon DynamoDBなどの人気サービスへのアクセスを容易にする新たな統合型のMobile Software Development Kit (SDK)を提供します。AWSモバイルサービスのご利用を開始するには、以下のURLをご参照ください。
https://aws.amazon.com/jp/mobile

今日、世界中の多くのアプリ開発者がモバイルアプリケーションを提供するバックエンドサービスのためのインフラストラクチャの構成要素としてAWSクラウドを利用しています。それでも、これらのモバイルアプリ開発者たちは、アプリをストレージやデータベースとの接続、認証、ユーザー管理、通知、利用データ分析などのコア機能の統合など、差別化につながらない手間のかかる作業のために自らの貴重な時間を費やさなかければなりませんでした。Amazon CognitoとAmazon Mobile Analytics、AWS Mobile SDKにより、開発者はより重要な課題やエンドユーザを惹きつける差別化されたアプリ機能のために、自らの労力を集中させることが可能になります。

AWS Mobile Servicesにより、開発者は以下のことができるようになります。

  • ユーザーのログインアカウントとデータの安全な保存、管理、同期 (Amazon Cognito)
    ますます多くのユーザーが異なるモバイルプラットフォームで稼働するさまざまなデバイスを通じ、同じアプリを使用するようになるにつれ、開発者はしばしば、ユーザーのデータを安全に保存し、引き出すため、あるいはデバイスがオンラインまたはオフラインになることにより発生するデータのバージョンの差異を一致させるため、そして異なるデバイス上で同期させるため、複数のユーザーログイン情報を管理しなければなりません。Amazon Cognitoにより、開発者は数行のコードを加えるだけで、これらの機能をアプリに統合することができます。Amazon Cognitoを使うことで、ユーザーが認証されていないゲストとしてアプリを利用開始し、その後にAmazon、Facebook、Googleのログイン情報を使ったアプリへのログインを許可するようなアプリを作ることを可能にします。Amazon Cognitoは、ユーザーの認証情報と紐付けられたあらゆるデバイス上でアプリデータを同期させるための複雑な処理を管理します。開発者はAmazon CognitoのクライアントSDKを利用することにより、デバイスがオンラインでもオフラインでも関係なく、アプリが同じ方法で稼働できるようユーザーデータをデバイスにキャッシュするための、ローカルデータストアを構築することができます。加えて、Amazon Cognitoは、開発者が自分たちのモバイルアプリからAmazon Mobile Analytics、Amazon SNS、Amazon S3、Amazon DynamoDB などのAWSのサービスにアクセスできるよう、一連の仮の限定的に許可されたAWSクレデンシャルの提供を通じ、AWSのセキュリティに関するベストプラクティス(AWSのクレデンシャルをソースコードに組み込まないことなど)をより簡単に実行します。開発者はAWS無料利用枠の一環として、最大12か月間、データの同期用としての10GBのストレージ、および1カ月あたり100万回の同期処理が無料で利用可能です。
  • 素早いアクセスとアプリ利用データの把握 (Amazon Mobile Analytics)
    アプリ利用者数や売上高がどれくらいなのか、ユーザーがアプリを使って何をしているのかといった分析は、アプリ開発者にとって最も重要です。Amazon Mobile Analyticsは追加の作業を必要とせず、自動的にこれらのデータをアプリ開発者に提供します。サービスが、モバイルアプリの利用データを収集、視覚化するため、開発者はユーザーの行動を理解することができ、アプリの顧客体験を改善できます。Amazon Mobile Analyticsは数百万人のユーザーから発生する1日あたり数十億件のイベントを収集、処理することが可能です。また、アクティブユーザーやセッション、リテンション、アプリの売上高、カスタムイベントに関するレポートを作成します。多くのモバイル分析ソリューションは利用から数時間も経った後に利用データを提供しますが、Amazon Mobile Analyticsは、開発者が迅速にデータに対応できるよう、データがアプリから送られてから1時間以内に利用レポートを提供できるよう設計されています。すべてのAWSのお客様は、無料でAmazon Mobile Analyticsのご利用を開始することができ、イベント件数が月次100万件までは無料です。
  • AWSサービスとの簡単な接続 (AWS Mobile SDK)
    新たなAWS Mobile SDKはiOS、Andoroid、Fire OSをサポートしており、開発者がAmazon CognitoやAmazon Mobile Analytics、Amazon SNS Mobile PushなどのAWSのモバイルサービスに容易にアクセスできることを可能にします。加えて、Amazon DynamoDB (モバイルアプリ向けにデフォルトの選択肢になりつつある高速な完全マネージド型NoSQLデータベースサービス)、Amazon Kinesis(モバイルデバイスからのデータ収集を可能にする完全マネージド型の大規模リアルタイムストリーミングデータ処理サービス)、Amazon S3 (クラウドコンピューティングにおける最大のオブジェクトストレージサービス)などのAWSのサービス向けのモバイルコネクターを含んでおり、ネットワークの利用を最適化するようデータを分割、統合するといった機能を提供する事で、モバイルデバイスからこれらのサービスへのアクセスをより簡単にし、モバイルでのユースケースでこれらのサービスをより使いやすくしています。
  • プラットフォームを超えた通知、アップデート、プロモーションの送信(Amazon SNS)
    2013年9月に発表されたAmazon SNS Mobile Pushは世界中のお客様に完全マネージド型のクロスプラットフォームのプッシュ通知に対応したサービスです。Amazon SNS Mobile Pushにより、開発者は、アップルのiOS、グーグルのAndroid、KindleのFireデバイス向けに、より簡単に通知を送ることができます。Amazon SNS Mobile Pushは先月に、中国のバイドゥならびにWindowsフォンとデスクトップへの対応を実現し、今ではメッセージングに関する有効期限の設定機能を提供しています。有効期限の設定機能を通じ、開発者はAmazon SNSを使い、特定のアプリメッセージに対し、最大2週間の有効期限を設定することができます。仮にメッセージが有効期限までにアプリユーザーのデバイスに届かなかった場合、メッセージはもはや意味をもたないので、配信されません。開発者は、組み合わされたこれらの機能を通じ、複数のプロバイダーを統合することに伴う複雑性を管理することなく、一カ所からとても広範なユーザーベースへのアクセスを実現することができます。AWSのすべてのお客様は、Mobile Push for Amazon SNSのご利用を無料で始めることができ、無料で1カ月あたり100万件の通知を送ることができます。その後、お客様は100万件のメッセージ作成毎に0.5ドル、100万件のメッセージ配信毎に0.5ドルをお支払いただきます(100万件のプッシュ通知に対し、合計1ドルがかかります)。
  • Amazon Web Servicesのモバイル担当バイスプレジデント マルコ・アルジェンティ(Marco Argenti)は「お客様からは、モバイルアプリにおいて差別化できない部分を構築することをやめたいとのご要望を耳にし続けてきました。AWSは既に世界中のお客様が洗練されたモバイルアプリを投入できるよう、バックエンド処理、ストレージ、データベースを提供しています。私たちは、AWSクラウド上でモバイルアプリの構築とスケーリングがより簡単に、コスト効率よくできるよう、Amazon CognitoやAWS Mobile Analyticsを含めたAWS のモバイルサービスを設計してきました」と話しています。

    サウンドトラッカー(Soundtracker)は、リアルタイムで音楽の検索と再生を簡単に実現したソーシャル音楽アプリです。同社創業者兼CEOのダニエル・カラブレス(Daniele Calabrese)氏は「より多くのお客様が時に異なるプラットフォームの複数のデバイス上で、私たちのアプリを利用するようになっており、彼らはシームレスなリスニング体験を期待しています。Amazon Cognitoはデバイスを越えたデータ同期処理を簡素化し、私たちを自由にユーザーの記録管理に関わる日常的なタスクから解放してくれる簡単な抽象化レイヤーを提供しています。今では私たちはオンラインでただコードを書き、その下で、Amazon Cognito APIが残りを面倒みてくれるのです。これにより、私たちはより多くの時間をアプリーケーションの機能強化に集中して割くことができるようになりました」と述べています。

    ランキーパー(RunKeeper)は、ランナーや自転車愛好家、登山愛好家がアウトドアでの運動を記録できるiPhoneアプリです。同社最高技術責任者(CTO)のジョー・ボンディ(Joe Bondi)氏は「Breezeという新型アプリを構築する過程で、私たちは全体のバックエンドにAWSを採用することを決めました。私たちはユーザーが簡単に利用できるよう、ランキーパーアプリと同じログイン情報を共有したかったのです。私たちは手間をかけずに、認証されていないユーザーサポートできる一方で、ランキーパーのユーザーが自動的にサインインできるモバイルソリューションを探していました。Amazon Cognitoにより、私たちは認証されていないゲストと既存のお客様の同期されたログイン情報をとても簡単にサポートしてくれます。また、ユーザーに対し、より高いレベルのセキュリティを確保できるよう、きめ細やかなアクセスポリシーを設定することもできました。最終的に、Amazon Cognitoは私たちのアプリのバックエンドシステムにおける複雑性を取り除く手助けをしてくれたため、私たちはユーザエクスペリエンスに集中して取り組みことができています」と話しています。

    アザーレベル(OtherLevels)は自社のモバイルマーケティングプラットフォームを通じ、出版社がモバイルの読者を獲得し、引き止め、マネタイズすることを可能しています。同社CEOのラムジー・マスリ(Ramsey Masri)氏は「私たちのお客様がモバイルメッセージの配信を検討する際、私たちはモバイル向けプッシュ通知にAmazon SNSを推奨しています。Amazon SNSは大規模かつ価値ある価格で高いパフォーマンスを提供してくれます。Amazon SNSとWindowsやバイドゥへ、クロスプラットフォームのメッセージの有効期限設定への対応を含めた新機能により、私たちはパワフルなメッセージ機能と私たち独自の先進的なターゲティングを組み合わせることで、お客様に素晴らしいモバイルマーケティングプラットフォームを提供できます」と話しています。

    お客様はAmazon CognitoとAmazon Mobile AnalyticsをAWS Mobile SDKまたはAPIを利用しているモバイルアプリを統合することができます。両サービスは当初、米国東部(バージニア北部)リージョンでご利用いただけます。Amazonモバイルサービスの詳細については、以下のURLをご参照ください。
    https://aws.amazon.com/jp/mobile




    アマゾン ウェブ サービスについて

    2006年にスタートしたアマゾンウェブ サービス(AWS)は、企業に対して不可欠なインフラをウェブサービスという方法で提供し始めました。これが今日、「クラウドコンピューティング」という名前で広く知られているものです。クラウドコンピューティング、そしてAWSがもたらすメリットとは、究極的には新しいビジネスモデルによって設備投資費を変動費に転換させる能力です。企業はもはや、何週間も何カ月も前からサーバなどのITリソースの購買計画を準備する必要はありません。AWSを利用することにより、アマゾンの優れた専門能力と規模の経済効果を生かし、企業は必要なときにリソースを入手し、いち早く、かつ低コストで結果を出すことができます。今日、アマゾン ウェブ サービスは、信頼性と拡張性に富み低コストのインフラプラットフォームをクラウド上に構築し、世界190カ国以上の数十万社に及ぶ企業、政府・官公庁、スタートアップ企業のビジネスを支えています。AWSはAmazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)など、30以上の様々なサービスを提供しています。AWSのクラウドサービスは、米国、ブラジル、欧州、日本、シンガポール、オーストラリアおよび中国のデータセンター拠点を通じて利用可能です。

    アマゾン・ドットコムについて
    Amazonは1995年7月にWorld Wide Web上でスタートしました。Amazonは3つの理念を指針としています。競合ではなくお客様を起点にした思考・行動、創造のための情熱、そして長期的な発想です。カスタマーレビュー、1-Click注文 、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazonプライム、フルフィルメントby Amazon(FBA)、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、Kindleダイレクト・パブリッシング、Kindle、Kindle Fire、Fire TVなどは、Amazonが先駆けて提供している商品やサービスです。


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