投稿日: Jun 28, 2016
新たなElastic File Storage Serviceにより、AWS クラウド上で高耐久性を備えた
ファイルシステムの展開と拡張が容易に
(米国シアトル、2016年6月28日発表) Amazon.com, Inc. (NASDAQ:AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc.(AWS)は本日、AWS クラウド上で容易な設定で容量の伸縮を実現した新たなフルマネージドファイルストレージサービスである Amazon Elastic File System(Amazon EFS)の一般提供を発表しました。Amazon EFS は AWS Management Console 上で数回クリックするだけで利用開始ができ、Network File System(NFS)プロトコル経由で複数のAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)インスタンスにアクセス可能な共有ファイルシステムを構築することができます。Amazon EFS はストレージやスループットを調達することなく、自動的に伸縮することが可能で、ファイルシステムをシームレスにペタバイト規模にまで拡張できるほか、一貫したパフォーマンスを維持しながら数千台規模のクライアントからの同時接続に対応します。Amazon EFS は超並列処理と高度なスループットを必要とするビッグデータ分析、メディア処理、ゲノム分析などから、レイテンシが問題となるコンテンツ管理、ホームディレクトリストレージ、ウェブサービングまでのファイルが関係する幅広い負荷に対応するよう設計されています。Amazon EFS は各ファイルシステムオブジェクトを複数のアベイラビリティゾーンに保存することにより、高度なアベイラビリティ、耐久性、および冗長性を実現しています。最低料金やセットアップ費用は不要であり、Amazon EFS ユーザには実際に使用したストレージについてのみ費用が請求されます。Amazon EFS の詳細については以下の URL をご覧ください。
http://aws.amazon.com/efs
今日、規模の大小を問わずさまざまな企業がクリティカルな業務を AWS クラウドに移行しています。しかしながら業務で使用されているアプリケーションの多くは Network Attached Storage(NAS)とそのプロトコルに依存しています。また従来はファイルシステムの成長を予想することが困難であり、調達に長期の時間を必要とし、また監視やパッチ管理が運用面での負担となっていたため、共有ファイルシステムの運用には多大な費用と時間が伴っていました。Amazon EFS の登場により、ユーザはシンプルかつ拡張性に富み、また信頼性の高い共有ファイルシステムの構築と使用が可能になりました。Amazon EFS のセットアップと使用は容易であり、ユーザがファイルシステム用ソフトウェアやストレージ用ハードウェアの調達と管理を自ら行う必要もありません。Amazon EC2 インスタンスにマウントした Amazon EFS ファイルシステムは標準的なファイルシステムのインターフェイスとセマンティックスを備え、既存のアプリケーションやツールから Amazon EFS へのシームレスな移行を実現します。Amazon EFS はファイルの処理に必要なスループット、Input/Output Operations per Second(IOPS)、および低いレイテンシを確保するよう設計されています。ファイルシステムとして 1 秒あたり 100 MB以上のバーストが可能であり、また規模が 1 TB を超えるファイルシステムとして使用した場合ファイルシステムの容量の拡張とともに、より高いスループットでのバーストが可能になります。
AWS のコンピュート サービス担当副社長であるピーター・デ・サンティス(Peter De Santis)は「お客様がより多くの IT インフラストラクチャを引き続き AWS に移行する中、お客様からは AWS の既存のオブジェクト(Amazon S3)、ブロック(Amazon EBS)、およびアーカイブ(Amazon Glacier)ストレージサービスに加えて伸縮性、シンプルさ、拡張性、および従量制の料金体系を備えた共有のファイルストレージサービスが求められていました。当初ファイルシステムを切望していたお客様からは、データ分析、大規模な処理負荷、およびさまざまな形態のコンテンツとウェブサービングなど、大きなスループットが伴う処理への対応が求められていました。お客様からはこうした負荷における Amazon EFS の処理能力に大きな期待が示されるとともに、高度に動的なウェブアプリケーションをはじめ、レイテンシが大きな問題になるメタデータを大量に使用する業務に関しても Amazon EFS を拡張できないかとの要望が絶えず寄せられていました。これらの要望に応えるため、過去数カ月にわたって開発取り組んで来た結果、今回のリリースに至ったことを非常に喜ばしく思っています」と述べています。
アトラシアンは JIRA、Confluence、HipChat、および Bitbucket をはじめとするチームコラボレーションおよび開発用ツールを日々 57,000 社のお客様に提供しています。アトラシアン社の CTO であるスリ・ヴィスワナス(Sri Viswanath)氏は「弊社は急速な成長を遂げており、またより優れたサポートの提供を取り組みの中核に置いています。次世代の社内サポートシステムの開発過程では、拡張性に対する不安を抱きたくなかったのと同時に、既存のアーキテクチャのため分散型ファイルシステムを必要としていました。アトラシアンは、従来のモデルに伴う初期投資や運用面での負担を必要とすることなく、容量とパフォーマンスの両方を拡張可能な唯一の選択肢として Amazon EFS を選択しました。これにより、当社のサポートチームは、最も重要な業務であるお客様の支援に注力できるようになりました」と述べています。
Amazon EFS は、AWS Management Console、AWS Command Line Interface (CLI)、もしくは AWS SDK によりデプロイ可能です。Amazon EFSはUS East (ノースバージニア)、US West (オレゴン)及び EU(アイルランド)の各リージョンにて展開され、その他のリージョンへの展開は今後発表される予定です。
アマゾン ウェブ サービスについて
アマゾンウェブ サービス(AWS)は 10 年の間に、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドプラットフォームになっています。AWS は、米国、オーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、アイルランド、日本、韓国、およびシンガポールの 12 の地域の 33 のアベイラビリティーゾーン(AZ)で、コンピューティング、ストレージ、データベース、アナリティクス、モバイル、モノのインターネット(IoT)、およびエンタープライズ向けアプリケーションに関する 70 種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWS のサービスは、急速に成長しているスタートアップ企業や大手企業、および有数の政府機関を含む 100 万以上のアクティブなお客様から、俊敏性をさらに高めると同時にコスト削減を実現するインフラエンジンとして信頼されています。AWS の詳細については以下のURLをご参照ください。
http://aws.amazon.com/jp
アマゾン・ドットコムについて
Amazon は 1995 年 7 月に World Wide Web 上でスタートしました。Amazon は 4 つの理念を指針としています。競合他社ではなくお客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。カスタマーレビュー、1-Click 注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazon プライム、フルフィルメント by Amazon(FBA)、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa などは、Amazon が先駆けて提供している商品やサービスです。Amazon の詳細については以下の URL をご参照ください。
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