投稿日: Dec 6, 2021
AWS の幅広い機能を利用して車両エンジニアリングを推進し、コネクテッドサービス、OTA によるソフトウェアアップデート、フリート管理ソリューションを広範囲に実施
※本プレスリリースは、2021 年 12 月 2 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。
(シアトル - 2021 年 12 月 2 日発表) Amazon.com, Inc. の関連会社である Amazon Web Services, Inc. は本日、電気自動車メーカーの Rivian Automotive, Inc.(以下、Rivian)が アマゾン ウェブ サービス(AWS) を推奨クラウドプロバイダーに選定したことを発表しました。これにより、両社のこれまでの関係性が一層強化しました。Rivian は、AWS のアナリティクス、コンピューティング、コンテナ、機械学習などの機能を全社的に活用して、ビジネスの効率化、電気自動車の性能(バッテリー航続距離、ドライビング体験、オーナー体験など)の向上と同時に、電気自動車のフリート管理やより効率的な車両充電の技術基盤の変革を進めています。Rivian は、Amazon.com 向けにカスタムビルドされた配送用電気自動車(EDV)も含め、自社の車両ラインにこれらのイノベーションを適用しています。Rivian はこれらの開発を通じて、個人およびビジネス利用における電気自動車への移行を加速させ、Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約)の目標に沿って輸送をよりクリーンで持続可能なものにすることを目指しています。
Rivian のソフトウェア開発担当バイスプレジデントである Wassym Bensaid 氏は、次のように述べています。「Rivian は、カテゴリーを定義する素晴らしい製品を生み出すことに注力しています。当社のビジョンと AWS の広範かつ深いサービスの組み合わせにより、データとコネクティビティを利用して、輸送、物流、配送の可能性を再定義できます。Rivian では、車両の継続的な改善を実現する、OTA(Over-the-Air)によるソフトウェアアップデートや、豊富なリアルタイム車両データの収集などの高度な機能を支えるテクノロジー基盤を備えた、ソフトウェアディファインドによる車両アーキテクチャーを構築しています。AWS を活用し、運用、製品、サービスを相互に接続するデータレイクを中心に構築することで、予防的な診断を可能にし、車両にインテリジェンスを追加できます。また、得られた情報を利用して、相乗効果と規模の効率性を生み出せます。私たちは AWS との連携をさらに進めて、エンジニアリング/カスタマーサービス/フリート管理ソリューションと充電体験におけるイノベーションの限界を引き続き押し上げていきたいと考えています」
AWS により、Rivian のソフトウェアディファインドビークル(SDV)アーキテクチャーと、新しい機能や改善された機能をリモートから提供できるOTAによるソフトウェアアップデートが強化されます。SDV アーキテクチャーは、車両全体を、クラウドに接続された単一の完全に統合されたシステムとして扱い、リモート診断、予測メンテナンス、ソフトウェアを活用した新機能の迅速なテストおよび導入を可能にすることで顧客の満足度を高めます。Rivian は、Amazon Elastic Kubernetes Service(Amazon EKS)を活用してソフトウェアアップデートを管理、調整し、Amazon CloudFront(AWS のコンテンツ配信ネットワークサービス)により、大規模なアップデートを展開できるようにしています。Rivian では、車両の耐用期間にわたり、インフォテインメントオプションやフリート管理リソースなどの機能を継続的に改善していく予定です。また、Rivian のバッテリーデータサイエンスチームは、AWS のマネージドサービスを活用して分析機能を拡張し、研究、開発、車両テストフリートからより迅速にインサイトを獲得できます。
Amazon.com, Inc. 最高技術責任者(CTO)兼バイスプレジデント Werner Vogels(ヴァーナー・ボーガス)は、次のように述べています。「AWS の広範かつ深いサービスポートフォリオにより、Rivian は自動車業界における戦略的な差別化要因としてデータとコネクティビティを利用できます。AWS のアナリティクス、機械学習、コンテナ、カスタマーサービスの機能は、 Rivian のビジネスモデルの基盤となって、個人やビジネスによる電気自動車の利用が増加するにつれて、Rivian のビジネスモデルの成長と継続的な改善に貢献します。Rivian は、世界をリードするクラウドを活用して、車両の所有、運用、サービスを再構築し、効率的かつ快適な電気自動車として SUV、トラック、バンに新しい利用体験を提供し、顧客の満足度を高めることができるでしょう」
さらに、Rivian では、AWS の分析、データベース、ストレージ、セキュリティ機能を利用し、設計、製造、流通、販売、車両サービスのすべてを社内で管理する垂直統合型のビジネスモデル全体における可視性と俊敏性を高めています。Rivian は、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)上にデータレイクを構築し、AWS Glue(分析、機械学習、アプリケーション開発のためのデータの検出、準備、結合を簡単に行うことができるサーバーレスデータ統合サービス)の利用によって、チームが簡単にデータを共有し、インサイトを獲得できるようにしています。この取り組みにより、ビジネス機能の統合が進んでいない従来の自動車メーカーに先駆けて、構造的なコストおよび運用上の優位性が得られると同社は考えています。