投稿日: Sep 12, 2022
政府のスタートアップ創出5か年計画に呼応し、社会的課題の解決、革新的技術の開発、
新サービスの創出を目指す、ディープテック スタートアップを育成
Amazon.com, Inc.の関連会社であるアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(以下、AWSジャパン)は、本日、つくば市と社会課題の解決や新たなサービスの創出に向けて、研究開発型スタートアップの成長加速に連携して取り組んでいくことを発表しました。約 150 の研究機関と 2 万人の研究者が集う研究学園都市・つくば市は、ディープテックと言われる市内の研究者コミュニティの研究成果を基礎とした研究開発型のスタートアップの創出に取り組んでいます。つくば市を拠点として活動するスタートアップは本連携により、事業化・収益化までの間が長いと言われる革新的ソリューションの開発に向け、AWS のスタートアップ支援プログラムと世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドサービスを迅速に活用することができるようになります。また、AWS がつくばスタートアップ・エコシステム・コンソーシアム、同市が運営するインキュベーション施設であるつくばスタートアップパークと連携して開催するセミナーやハンズオンプログラムを通じて、Amazon の顧客志向のイノベーションや最新のクラウドテクノロジーを継続的に学ぶことができるようになります。
日本政府はデジタル田園都市国家構想を掲げ、デジタル実装を通じた地方活性化を推進し、新たな変革の波を起こし、地域経済の力強い成長を目指しています。また、日本発の企業の成長を促進するために、スタートアップ・エコシステムの大胆な強化に取り組んでいます。
つくば市長の五十嵐 立青氏は、AWS との連携に当たり、次のように述べています。「つくば市は『世界のあしたが見えるまち』をビジョンに掲げ、研究学園都市としての知の集積を活かし、世界が抱える多様な社会課題を解決する新たなモデルを提示していくことを使命としてきました。AWS との連携により、つくば市のスタートアップコミュニティは幅広く奥深いクラウドテクノロジーと支援プログラム、グローバルな知見を活用し、自社の成功と成長を確かなものとしながら、市民ニーズに応えるソリューションを迅速に発明、開発、テストすることができるようになると期待します」
例えば、地球観測衛星がもたらすデータ活用があらゆる産業や災害対策において期待されるなか、小型衛星を活用した宇宙空間での光通信サービスにより、地上へのデータ転送におけるボトルネックの解消を目指す株式会社ワープスペースは、サービスの信頼性向上を目指して AWS を活用しています。同社は 2022 年(令和 4 年)度のつくば Society5.0 社会実装トライアル支援事業の採択プロジェクトにおいて、つくば市内に光通信実験用地上局を設置し、光通信機を搭載した人工衛星との光通信の送受信の実証実験を行う予定です。これにより、同社が開発する光通信サービスの提供時間を延伸し、地球観測衛星事業者によるデータ転送、さらにはデータ活用を支援することを目指しています。
また、救急医療情報システムの開発と提供を行い、AWS Startup Ramp にも参画する TXP Medical 株式会社は、つくば市で進める内閣府の「先端的サービスの開発・構築等に関する調査事業」において、救急医療の質向上のための高度救急搬送システムの構築に取り組む予定です。TXP Medical の高度救急搬送システムはつくば市内の救急病院、つくば市消防本部による搬送先病院への効率的、迅速、かつセキュアな患者情報の共有を可能とし、AI 解析による患者状態に応じた迅速・的確な搬送先選定と医師・看護師の映像・⾳声での遠隔指示による救急救命士の処置拡大の可能性の検証を目指しています。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 執行役員 パブリックセクター 統括本部長 宇佐見 潮は次のように述べています。「つくば市は日本の科学、技術、研究分野の最前線であり、同市を拠点に活動するスタートアップの成長加速を支援する今回のイニシアチブは、日本におけるイノベーションを加速し、デジタル田園都市というビジョンに向けた一歩となるでしょう。日本では、ますます多くのスタートアップが宇宙、医療、教育、環境をはじめとする分野でイノベーションを加速しています。AWS は日本政府・各自治体と連携し、イノベーションを通じて経済を加速していくことにコミットしています。つくば市との連携を通じて AWS のクラウドテクノロジーと多様な支援プログラムを提供し、住民ニーズに応え、ポジティブな社会的インパクトをもたらすソリューションを開発するスタートアップを支援できることを心から光栄に思います」