投稿日: Dec 16, 2022

※本プレスリリースは、現地時間 2022 年 12 月 1 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。

(ラスベガス – 2022 年 12 月 1 日発表)Amazon.com, Inc. の関連会社である Amazon Web Services, Inc.(以下、AWS)は 12 月 1 日、AWS re:Invent において、Yahoo! が自社の広告技術事業である Yahoo Ad Tech の推奨クラウドプロバイダーとして AWS を選定したことを発表しました。Yahoo Ad Tech は、AWS との長年の関係を基に、メディアバイイングやサプライサイドプラットフォーム、アナリティクス、アイデンティティ・ソリューションとプロダクトなど、同社のアドテックのワークロードをすべて、オンプレミスデータセンターから AWS に移行します。このクラウドへの移行は、Yahoo! のデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の一環として行われ、IT インフラストラクチャ・コストの削減、広告ビジネスオペレーションの変革、そしてブランドとオーディエンスのつながりを支援するためのよりカスタマイズされた没入感のあるソリューションの開発を目的としています。

広告主や広告代理向けに広告の規模、インベントリ、および効果を改善
Yahoo Ad Tech は、モバイル、ウェブサイト、テレビの各チャンネルで、クリエイティブで自動化されたメディアバイイングをアップロードできる機能をパブリッシャー、ブランド、広告代理店に提供する広告ソフトウェア・プラットフォームを通じて、世界中の 5 億 4000 万人以上の人々にリーチしています。Yahoo Ad Tech プラットフォームは、AWS 独自設計のプロセッサーを搭載した Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)のコンピュート最適化インスタンスを使用し、パブリッシャー、広告代理店、ブランドのお客様にリアルタイムの広告パフォーマンスに関するインサイトを提供します。Amazon EC2を使用することで、Yahoo Ad Tech は、適切なオーディエンスに適切なタイミングと適切なフォーマットでリーチするために必要とするインサイトを広告主に迅速に提供することができます。

パブリッシャーの広告パフォーマンスと収益を向上
Yahoo Ad Tech プラットフォームは、オーディエンスにリーチするためのプラットフォームをブランド企業に提供するだけでなく、広告主を惹きつけ、広告ビジネスを管理するための広告意思決定エンジンをメディアオーナーや出版社向けに提供します。AWS の実績あるグローバルインフラストラクチャと、アナリティクス、コンピュート、機械学習、サーバーレス、ストレージなどの幅広いクラウドサービスのポートフォリオにより、Yahoo! はアドテック・プラットフォーム向けの革新的な新機能を迅速に追加できるようになります。今後、Yahoo! は、広告効果測定、リアルタイム広告入札の最適化、広告インベントリおよび効果の精査といったさまざまな機能を提供することで、パブリッシャーが広告のベストミックスを決定しながら、新しいブランドを惹きつけられるように支援していきます。

クラウドへの移行の一環として、Yahoo Ad Tech は、広告主およびパブリッシャーの広告効果、パーソナライズ、およびエンゲージメントを向上させるために、主要なデータプラットフォームを AWS に移行します。Yahoo Ad Tech は、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)を使用して、数百ペタバイトのデータを保存する中央集権型データレイクを構築する予定で、これによりデータのサイロ化を解消し、Amazon EMR (オープンソースツールを用いて膨大なデータを処理する、AWSの業界最先端のクラウドビッグデータサービス)や Amazon Athena (データ分析を容易にするインタラクティブなクエリーサービス)などの AWS データ分析サービスの利用が可能になります。また、さまざまなソースのデータを迅速に分析することで、広告トレンドの把握、オーディエンスのターゲティング、広告パフォーマンスのインサイトを事業全体に提供することができます。さらに、今後は、Amazon SageMaker (クラウドやエッジで機械学習モデルを構築、トレーニング、デプロイする AWS のサービス)を使用して、現在、数千のモデルを含む機械学習パイプラインを合理化し、広告費、広告インベントリ、広告フォーマットの効果予測能力を高めていく予定です。

Yahoo Ad Tech のクラウド導入と新しい広告ソリューションの開発を促進するために、現在、Yahoo! では AWS Designated Virtual Trainer(DVT)プログラムを活用し、従業員にクラウドスキル・トレーニングを提供しています。2022 年から 50 以上のインストラクター主導のクラスを実施する予定で、今後 2 年間で 2,000 人の IT 従業員にクラウドの基礎的なトレーニングを提供することを目標としています。これらのクラスでは、従業員がアプリケーション開発、データ管理、セキュリティのスキルを身につけることで、Yahoo! の移行目標の達成をサポートし、大規模なイノベーションを推進できるよう支援します。

Yahoo! のプラットフォーム・エンジニアリング担当シニアバイスプレジデント兼最高情報責任者(CIO)の Aaron Lake 氏は、次のように述べています。「AWSの力を活用することで、当社はより迅速にアクションに移し、お客様が最も重視する、パフォーマンス、オーディエンス、および収益拡大を適切に組み合わせた広告ソリューションを提供することができます。また、Yahoo Ad Tech のすべてを AWS で運用することで、当社は世界トップクラスの幅広いサービスを使用できるようになり、広告主に対しては正確なオーディエンスターゲティングを提供することで望むリターンを達成できるようにする一方、パブリッシャーのお客様には広告枠の拡張と収益化をもたらすことができます」

AWS のセールス、マーケティングおよびグローバルサービス担当シニアバイスプレジデントのマット・ガーマン(Matt Garman)は、次のように述べています。「Yahoo! はデジタルのパイオニアであり、世界の大手ブランドにとって信頼できるパートナーです。世界の主要メディアおよびデジタル広告企業は、当社をクラウドプロバイダーとして採用することで、パフォーマンスを実現し、真の成長を促進しています。Yahoo! が、当社クラウドへの移行を加速し、広告主が世界中の顧客にリーチできる革新的なソリューションを提供できるようになることを嬉しく思います」