投稿日: Oct 18, 2023
Amazon Managed Streaming for Apache Kafka (Amazon MSK) の新機能である Amazon MSK Replicator をご紹介します。この機能により、数回のクリックのみで、異なる AWS リージョンまたは同じ AWS リージョンにある Amazon MSK クラスター間でデータを確実にレプリケートできます。MSK Replicator を使用すると、リージョンでの耐障害性に優れたストリーミングアプリケーションを簡単に構築し、可用性とビジネス継続性を向上させることができます。MSK Replicator では MSK クラスター間の自動非同期レプリケーションを実現できるため、カスタムコードの記述、インフラストラクチャの管理、クロスリージョンのネットワーク設定が不要になります。
MSK Replicator は基盤となるリソースを自動的にスケールするため、容量をモニタリングまたは拡張しなくてもオンデマンドでデータをレプリケートできます。MSK Replicator では、トピック構成、アクセスコントロールリスト (ACL)、コンシューマーグループのオフセットなど、必要な Kafka メタデータもレプリケートされます。あるリージョンで予期しないイベントが発生した場合は、他の AWS リージョンにフェイルオーバーして、シームレスに処理を再開できます。また、MSK Replicator を使用して、異なるリージョンで低レイテンシーのデータアクセスを提供したり、パートナーにデータを配信したりできます。
従量制料金であり、最低料金はありません。レプリケートされたデータの GB 単位の料金と、各 Replicator の時間単位の料金の支払いが発生します。また、ソースとターゲットの MSK クラスターに関する Amazon MSK の通常の料金と、クロスリージョンデータ転送に対する AWS の標準料金も発生します。
MSK Replicator は、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (シンガポール) の各 AWS リージョンで利用できます。詳細については、製品ページ、ドキュメント、AWS ニュースブログを参照してください。