投稿日: Nov 8, 2023
AWS は、データベースインスタンスのメモリ容量を超える大規模なデータセットを使用するアプリケーション向けに、新しい r6gd インスタンスと r6id インスタンスで利用可能な新しい料金/パフォーマンス最適化機能である Amazon Aurora Optimized Reads for Aurora PostgreSQL を発表しました。この機能を使用すると、使用しない場合と比べ、クエリのレイテンシーが最大 8 分の 1 に短縮され、コストが最大 30% 削減されます。
Optimized Reads では、r6gd インスタンスと r6id インスタンスで用意されている NVMe ベースのローカル SSD ブロックレベルストレージを使用してエフェメラルデータが保存されるため、ネットワークストレージとの間におけるデータアクセス量が減り、データ読み取りのレイテンシーが短縮されてスループットが向上します。これらのインスタンスでは、ネットワークストレージではなくローカルストレージに一時テーブルがホストされるため、複雑なクエリのパフォーマンスが向上し、インデックス再構築時間が短縮されます。I/O-Optimized を使用する Optimized Reads インスタンスは、ローカルストレージを使用してキャッシュ容量を拡張します。インメモリのバッファキャッシュからエビクトされたデータベースページがローカルストレージにキャッシュされるため、その後はキャッシュされたデータを高速に取得できます。これにより、クエリのレイテンシーが最大 8 分の 1 に短縮され、利用可能なインスタンスメモリの容量を超えるワークロードで Amazon Aurora PostgreSQL Optimized Reads と pgvector を併用してベクトル検索を実行したときの 1 秒あたりのクエリ処理件数が最大 9 倍に増加し、機械学習と生成系 AI アプリケーションのパフォーマンスが向上します。