投稿日: Nov 27, 2023

Amazon Redshift では、多次元データレイアウトを発表いたします。これは、反復クエリのパフォーマンスを向上させる新しい強力なテーブル並べ替えメカニズムです。テーブルの 1 つ以上の列に基づいてデータを並べ替える従来の並べ替え方法とは異なり、多次元データレイアウトでは、受信クエリのフィルター (例えば、特定の地域の「営業」) に基づいてデータを並べ替えます。このため、テーブルスキャンのパフォーマンスが大幅に向上します。AWS の内部でベンチマークテストを実施したところ、MDDL を使用すると、ソートキーなしの場合と比べて実行時間が合計で 74% 短縮され、最適な単一列のソートキーと比べて実行時間が合計で 40% 短縮されることがわかりました。

Amazon Redshift には自動テーブル最適化 (ATO) 機能があり、ソートキーと分散キーを適用することで、管理者が操作しなくてもテーブルの設計が自動的に最適化されます。ATO を有効にするか、SORTKEY AUTO を使用してテーブルをセットアップすると、Amazon Redshift ではクエリの履歴を分析してワークロードに適したオプションを判断し、テーブルに単一列のソートキーまたは多次元データレイアウトを選択します。

多次元データレイアウトは、アジアパシフィック (東京)、米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ストックホルム) の AWS リージョンでプレビュー版として利用できます。詳細については、Amazon Redshift のデータベース開発者ガイドおよびブログ記事をご覧ください。