投稿日: Nov 26, 2023
Application Load Balancer (ALB) では、Automatic Target Weights (ATW) のサポートを開始いたしました。この機能では、新しいルーティングアルゴリズムを使用して、ロードバランサーで利用可能な情報に基づいて各ターゲットに送信されるトラフィックの量を最適化します。この初めてのリリースにより、ALB では、5XX エラー、接続エラーなどの暗黙のヘルス情報に基づいて各ターゲットに送信されるトラフィックの量を調整します。
今回のリリースよりも前は、ヘルスチェックがバックエンドターゲットの状態をモニタリングする主なメカニズムでした。ヘルスチェックではターゲットのほとんどの種類の障害を正常に検出していましたが、部分的な障害を見逃すことがあり、問題のあるアプリケーションデプロイなど、アプリケーションが正常に機能していなくてもヘルスチェックが問題なく進み続けることがありました。このようなシナリオでは、通常、少数のターゲットに異常が発生し、ピアよりもパフォーマンスが低いことが原因でアプリケーションが正常に機能しなくなります。ATW では、これらの異常なターゲットを検出します。ATW では、指定された設定に応じて、CloudWatch メトリクスを使用して異常なターゲットを通知するか、自動的に影響を軽減します。影響の軽減では、異常なターゲットが回復するか、トラフィックの量がごくわずかになるまで、異常なターゲットに送信されるトラフィックの量を繰り返し減らします。ターゲットが回復した場合、ALB では元の負荷に達するまで、ターゲットに送信されるトラフィックの量を徐々に増やします。
この機能を使用するには、AWS API またはコンソールを使用して「重み付きランダム」ロードバランシングアルゴリズムを設定します。ATW は AWS のすべての商用リージョンと AWS GovCloud (米国) リージョンでご利用いただけます。
この機能の詳細については、AWS ブログと Application Load Balancer のドキュメントをご覧ください。