投稿日: Nov 6, 2023
AWS Lambda は、Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS) をイベントソースとして Lambda イベントソースマッピングまたは Amazon EventBridge Pipes を使用して設定した、急増する Lambda ワークロードに対する、ポーリングのスケールアップレートが最大 5 倍高速になりました (合計で 1 分あたり最大 300 回の同時実行)。これにより、お客様が Lambda および SQS キュー (標準または先入れ先出し) を使用してイベント駆動型アプリケーションを構築すると、キュー内のメッセージが突然急増した場合でもより応答性の高いスケーリングを実現できるので、Lambda 関数や SQS キューを複製してメッセージ処理を高速化する必要が少なくなります。
Lambda 関数が SQS キューにサブスクライブすると、Lambda はキュー内のメッセージをポーリングし (メッセージバックログに応じて 1 分あたり最大 60 件の同時実行)、Lambda 関数を呼び出します。レイテンシーの影響を受けやすいイベント駆動型アプリケーションでは、メッセージが突然急増すると、ユーザーエクスペリエンスに遅延が生じる可能性があります。本日のリリースにより、SQS キューにサブスクライブする Lambda 関数は、メッセージバックログが急増するキューに対して最大 5 倍高速にスケーリングできるようになりました。そのため、1 分あたり最大 300 件の同時実行が可能になり、メッセージ処理の高速化が可能になります。
この機能は、AWS Lambda が存在するすべての商用 AWS リージョンで一般提供されます。
向上したスケーリングレートは、追加費用なしで、イベントソースマッピングまたは EventBridge Pipes を使用して SQS で設定したすべての Lambda 関数に自動的に適用されます。最大同時実行数を制御するには、Lambda 関数に予約された同時実行数を設定するか、イベントソースマッピングに最大同時実行数を設定します。SQS で Lambda を使用する方法の詳細については、Lambda のドキュメントを参照してください。