投稿日: Nov 26, 2023
ENA Express では、16 個から 192 個の vCPU を備えた 58 個の新しいインスタンスタイプのサポートを開始いたしました。今回のリリースで ENA Express では、20 個の新しいメモリ最適化インスタンス、15 個の新しいコンピューティング最適化インスタンス、15 個の新しい汎用インスタンス、8 個の新しいストレージインスタンスのサポートを追加しました。これまで、ENA Express では最大のインスタンスサイズしかサポートしておらず、合計で 27 個のインスタンスをサポートしていましたが、最小サイズは 64 個の vCPU でした。
ENA Express は、AWS Scalable Reliable Datagram (SRD) プロトコルを使用したネットワーク機能です。EC2 インスタンス間のネットワークトラフィックのシングルフロー帯域幅の拡大とテールレイテンシーの低減という、主に 2 つの方法でネットワークパフォーマンスを向上させます。SRD は、Nitro Card から直接、高度な輻輳制御、マルチパス、パケットの並び替えを行うことでパフォーマンスを向上させる独自のプロトコルです。また ENA Express は、TCP プロトコルおよび UDP プロトコルを使用して、アプリケーションに対して透過的に機能します。
ENA Express とコンピューティング最適化インスタンスの組み合わせは、高いシングルフロー帯域幅を必要とするファイルシステムやメディアエンコーディングのワークロードに適しています。ENA Express と汎用インスタンスの組み合わせは、データベース間の大規模なオブジェクトトランザクションに適しています。ENA Express とメモリ最適化インスタンスを使用すると、1 秒あたりのトランザクション数が多いデータベースのテールレイテンシーを向上させることができます。最後に、ENA Express とストレージベースのインスタンスを使用すると、ENA Express の優れたテールレイテンシーによってメモリとの間の読み書きを高速化しながら、I/O 量の多いトランザクションにローカルストレージを使用できます。
ENA Express は AWS のすべての商用リージョンで、追加料金なしでご利用いただけます。サポートされているインスタンスのすべてのリストについては、最新の EC2 ドキュメントをご覧ください。