投稿日: Nov 8, 2023

Amazon QuickSight では、SPICE データセットでの FLOAT データ型のサポートを開始しました。FLOAT データ型のサポート以前は、SPICE では FIXED 10 進データ型のみサポートされていました。FIXED 10 進データ型には、数学演算を正確に行うという利点がありますが、小数点以下 4 桁しかサポートされておらず、データの取り込みや計算の実行中に丸めを行うため、精度とオーバーフローの問題が発生します。新しい FLOAT、つまり浮動小数点数値データ型は、有効桁数約 16 桁の精度があります。有効桁数は小数点のどちら側でも構わないため、より正確な数値が広い範囲で得られます。ユーザーがゼロに近いような非常に小さい数値を使用している場合は、小数点の右側で約 15 桁を使用できます。これにより、切り捨ての問題を回避でき、他の製品の結果と一致させることができます。さらに、最大値が約 1.8 x 10^308 なので、オーバーフローエラーの可能性は実質的に最小限に抑えられます。SPICE には、パフォーマンスを犠牲にすることなくこのデータタイプが追加されますので、お客様は引き続き、期待どおりの超高速パフォーマンスを体験できます。詳細については、こちらをご覧ください。

新しい FLOAT データ型は、QuickSight が提供されているすべてのリージョン (米国東部 (バージニア北部およびオハイオ)、米国西部 (オレゴン)、カナダ、サンパウロ、欧州 (フランクフルト、アイルランド、ロンドン)、アジアパシフィック (ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、AWS GovCloud (米国西部)) において、Amazon QuickSight の Standard Edition と Enterprise Edition の両方でご利用いただけます。