投稿日: Nov 30, 2023

Amazon Route 53 Application Recovery Controller でゾーンオートシフトを利用できるようになりました。これは、AWS アベイラビリティーゾーン (AZ) に影響する障害の可能性を AWS が見つけたときにその AZ からお客様のアプリケーションのトラフィックを安全かつ自動的に移動できる機能です。停電やネットワークの停止などの障害が発生した場合、ゾーンオートシフトによって影響を受ける AZ から正常な AZ にアプリケーショントラフィックを移動することで、アプリケーションの可用性を向上させることができます。

使用を開始するには、コンソール、AWS SDK、AWS CLI、AWS CloudFormation テンプレートを使用して、クロスゾーンの設定が無効になっている Application Load Balancer と Network Load Balancer に対してゾーンオートシフトを有効にします。この機能を有効にすると、AWS は、影響を受ける AZ からアプリケーショントラフィックを自動的に移動し、障害が解決したら元に戻します。ゾーンオートシフトには試験実行が組み込まれています。これは、影響を受ける AZ から移動した後でも、アプリケーションを正常に実行するのに十分な容量が各 AZ にあるかどうかを事前にテストする機能です。試験実行を設定してゾーンシフトを適用し、アプリケーションが AZ の容量の喪失に耐えられるかどうかを定期的に確認できます。

ゾーンオートシフトは追加料金なしで使用できます。ゾーンオートシフトは、AWS GovCloud (米国) リージョンと AWS 中国リージョン (北京、Sinnet が運営)、中国 (寧夏、NWCD が運営) を除くすべての AWS リージョンで利用できます。使用を開始するには、リリースブログまたはドキュメントをご覧ください。