投稿日: Dec 14, 2023

Amgen は、AWS の AI サービスを活用し、製造工程におけるスループットを向上し、世界中の患者さんに迅速に医薬品を提供

※本プレスリリースは、現地時間 2023 年 11 月 29 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。

(ラスベガス — 2023 年 11 月 29 日)Amazon.com, Inc.(NASDAQ: AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc.(AWS)は、同社の年次イベント AWS re:Invent において、Amgen(アムジェン)が AWS との協力関係を拡大し、重篤な疾患に立ち向かう患者さん向けの医薬品の発見と開発、製造工程におけるスループットの向上に向けて、生成系 AI ベースのソリューションを開発していることを発表しました。Amgen が来年、オハイオ州コロンバスに開設予定の最先端の医薬品アセンブリー・最終パッケージング施設においても、AWS の信頼性の高いグローバルインフラストラクチャと高度なクラウドサービスを活用してデジタルデータ・分析プラットフォームを強化し、同施設のオペレーション効率と持続可能性を高める計画です。

同社の新施設では、最新のデジタル・ロボット技術を採用します。例えば、AWS 上にコネクテッドデジタルプラットフォームを構築し、機械学習モデルを構築、トレーニング、デプロイするためのフルマネージドサービスである Amazon SageMaker を活用することで、製造工程におけるデータポイントを毎日収集・分析する予定です。包装ラインで AI、センサー、マシンビジョンシステムを利用することで、オペレーターの介入を減らし、人間工学に基づいた安全性をさらに向上させる計画です。また、稼働状況に関するリアルタイムのデータ収集とレポート機能を機械学習 モデルと統合することで、機器・設備故障を未然に予測して防止します。 この予知保全機能は、ネットワーク上にある同等の拠点と比較しても、機器・設備の故障に伴うダウンタイムを短縮し、製造能力をさらに高めることにつながる可能性があります。

Amgen シニアバイスプレジデント兼最高情報責任者 Mike Zahigian 氏は、次のように述べています。「長年の AI における取組を基礎として、生成系 AI は臨床試験における計画、実行、記録作成を改善してくれています。臨床試験や規制当局への提出書類作成プロセスの最適化だけでなく、当社の科学者、研究者、エンジニア、その他の従業員にも生成系 AI による支援を提供できることを嬉しく思います。 私たちは AWS との過去 10 年間に及ぶ連携を通じて、データドリブンアプローチを強化してきましたが、AWS の機械学習・アナリティクス分野の専門家と密に連携することで、私たちは前進をさらに加速していきます」

両社は協力して生成系 AI と 機械学習 テクノロジーを活用して、臨床試験におけるイノベーションなど、創薬研究から臨床開発に及ぶソリューションの開発を進めています。また、API を介して複数の基盤モデルを利用できる Amazon Bedrock や、基盤モデル、組み込みアルゴリズム、数回のクリックでデプロイ可能な事前構築済みの機械学習ソリューションを備える機械学習のハブである Amazon SageMaker JumpStart を使用して、社内業務やビジネス部門向けのソリューション構築を検討しています。

AWS テクノロジー担当バイスプレジデント マット・ウッド( Matt Wood )博士は次のように述べています。「ライフサイエンス業界のお客様は、イノベーションを加速し、医療の効率向上につながる生成系 AI の可能性に注目しています。 AWS の幅広いサービス・機能と 25 年にわたる機械学習における知見を、Amgen のライフサイエンス業界におけるリーダーシップと革新的な組織文化と融合することで、新しいアイデアや発見を、重篤な疾患に立ち向かう患者さん向けの治療薬につなげる取組を共に進めていけることを嬉しく思います」