Amazon Web Services ブログ
Amazon GuardDuty – 継続したセキュリティ監視と脅威の検知
ITインフラ(AWS アカウントでしたり、セキュリティクレデンシャル、またAWS上で稼働する仮想マシン、アプリケーション等)への脅威は日々形を変え、襲いかかります。オンラインの世界は陰険な場で、ITインフラを安全かつ健全に保つために、ツールでしたり、経験知識、知見をお持ちだと思います。
Amazon GuardDuty は正にそのためにデザインされました。公開データ、AWS 上で生成されるデータといった多数のデータをもとに、機械学習を行います。GuradDury はそれらをもとに、見落としがちな傾向、パターン、異常を追跡し、何億ものイベントの解析を行います。GuardDuty は数クリックで利用開始でき、数分でFindings(イベント)が表示されます。
動作方法
GuardDutyは 脅威情報を含む複数のデータストリームから、悪意のあるIPアドレス、デバイスドメインを認識し、あなたのAWSアカウントで悪意のある、もしくは不正な行動があるか特定するために学習します。VPC Flow Logs、CloudTrail のイベントログ、DNS ログを集め組み合わせることにより、GuardDuty は非常に多くのことなったタイプの危険性のある、悪意のある行動を検知します。その中には、既知の脆弱性でしたりポートスキャン、通常とは異なるロケーションからのアクセス等も含まれます。AWS の観点では、不正なデプロイメントでしたり、CloudTrail の異常なアクティビティ、API アクセスパターン、複数のサービスリミットを越えようとするアクセス等、疑わしいAWSアカウントアクティビティの検知を行います。それに加え、GuardDuty は悪意のあるエンティティ、サービス、データを抜き出そうとする行動、暗号侵害を試みるインスタンスと接続する、感染を受けたインスタンスも検知します。
GuardDuty はAWS上で提供され、パフォーマンス、信頼性の観点で既存サービスへの影響はありません。エージェント、センサー、ネットワークアプリケーションも必要ありません。このクリーンで既存に変更を加えない点は、みなさんのセキュリティチームへのアピールにもなりますし、すべてのAWSアカウントでGuardDutyを有効にする後押しになります。
Findings(検知されたアクティビティ) は3つのレベル(低・中・高)で通知され、詳細情報、復旧アクションの提案も合わせて通知されます。また、FindingはCloudwatch Eventsとの連携が可能で、ある特定の問題に関してはLambda ファンクションと連携し、復旧アクションを取ることが可能です。またこの連携機能により、GurdDuty のFinding 情報を、Splunk、Sumologic、 PagerDuty 等のイベント管理システムと簡単に連携が可能となりますし、JIRA、ServiceNowといったワークフローシステムとの連携、Slack連携も可能になります。
GuardDutyのはじめ方
では、簡単にGuardDutyの始め方をご説明します。はじめにGuardDuty Consoleを開き、開始をクリックします。
その後、GuardDuty を有効にするために確認を行います。そうすることで、GuardDuty のログ解析に必要なサービスリンク ロールが準備され、”GurdDuty の有効化”をクリックすると準備が整います。
アカウントによってはFindingがあまり無いアカウントもあるかもしれません。General Setting から、Generate sample findingsをクリックすると、サンプルのFindingsが確認できます。
あるFindingを選択すると、詳細が確認できます。
虫眼鏡アイコンから拡大し、関連リソース、アクション、その他値のフィルターを作成することが出来ます。下記のようにインスタンスに紐づくすべてのFindingsをフィルターすることも可能です。
信頼IP、また悪意のあるIPリストを追加することで、ご自身の環境にあったGuardDuty環境にカスタマイズもできます。
管理者アカウントでGuadDutyを有効にし、その他のアカウトを参加アカウントとして招待します。
それらアカウントが参加を承認すると、それらアカウントのFindingsが管理者アカウントと共有されます。
時間の関係もありGuardDuty の多くすべてをお話できないため、是非30日間のトライアルを是非ご利用下さい。トライアル終了後はVPC Flow Logs、CloudTrail ログ、DNS ログに対し解析を行った量に応じ課金されます。
利用可能リージョン
Amazon GuardDuty は、US East(北バージニア)、US East(オハイオ)、US West(オレゴン)、US West(北カリフォルニア)、EU(アイルランド)、EU(フランクフルト)、EU(ロンドン)、South America(サンパウロ)、Canada(セントラル)、Asia Pacific(東京)、Asia Pacific(ソウル)、Asia Pacific(シンガポール)、Asia Pacific(シドニー)、Asia Pacific(ムンバイ)のリージョンで本日から利用可能です。
– Jeff (翻訳は SA酒徳 が担当しました。原文はこちら)