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AWS GameDay @ AWS Summit Japan 2024 結果発表!!

2024 年 6 月 20 日、21 日に幕張メッセにて開催された AWS Summit Japan 2024 にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。イベントはお楽しみいただけましたでしょうか。
本記事では、Day 2 に開催された、コスト最適化をテーマとした AWS GameDay ~ Frugality Fest(節約祭り!) ~ の開催概要と結果をご報告いたします。

AWS GameDay とは?

AWS GameDay は、ある課題に対して AWS サービスで解決するための対応力や実装スキルを試すことができる実践形式のワークショップです。3~4 名でチームを結成し、待ち受けるさまざまなトラブルやクエストをクリアしながら最終ミッションの達成を目指します。各クエストをクリアするごとにポイントが付与され、最も多くのポイントを獲得したチームが勝者となります。ゲーミフィケーションされた安全な環境で、楽しみながらさまざまなことを学ぶことができる機会を得られるワークショップです。

開催概要

今回の GameDay は総勢 32 チーム 128 名の方にご参加頂きました。昨年は 16 チーム 63 名での開催でしたので、今年は規模が 2 倍となり、会場は熱気にあふれておりました。当日のチームは、ご来場いただいた順番に 4 名で構成されるランダムなメンバーで編成されました。GameDay で高スコアを生み出す秘訣としてチームプレイ・連携が重要であることがアナウンスされ、ゲームの開始時間までにチームビルディングとして自己紹介、得意分野や経験領域の共有、名刺交換などが行われていました。

シナリオ概要

今回のゲームシナリオとして採用された “Frugality Fest” では、架空のテクノロジースタートアップであるユニコーンレンタル社(Unicorn.Rentals)が、業界で人気を占めていた競合会社である RentMyUnicorns の買収を完了し、ユニコーン業界で世界最大のユニコーン提供会社になったというアナウンスから始まりました。

図1 : オープニング説明の様子

しかし、買収した RentMyUnicorns は、非常に人気の高いサービスであったため、大量のトラフィックに対応するためにシステムの増強が必要でした。トラフィックが増加するにつれ、インフラコストも増大していきました。このインフラを最適化するためのチームも時間もなく、インフラコストは急激に上昇し、資金が食いつぶされている状況でした。この日、めでたくユニコーンレンタル社の優秀な新入社員としてご入社された参加者の皆様には、本番環境を円滑に運営しながら総所有コスト(TCO)を削減するというミッションに取り組んでいただきました。

図2: 既存のアーキテクチャ

結果

結果は以下の通りでした。

第 1 位 Kurage(早川 裕志 氏, 福元 駿汰 氏, 白須 光 氏, 須賀 功太 氏) / スコア : 1,042,068

図3 : 第1位 Kurage のみなさま

第 2 位 CFCA(大橋 直弥 氏, 岡部 知樹 氏, 三﨑 和紀 氏, 藤井 皓平 氏) / スコア : 1,022,459

図4 : 第2位 CFCA のみなさま

第 3 位 GOOD TASTE(碇川 和聖 氏, 栗原 舜 氏, 浅見 則彦 氏, 前川 博志 氏) / スコア : 947,777

図5 : 第3位 GOOD TASTE のみなさま

上位に入賞されたチームの皆様、おめでとうございます。上位 3 チームの皆様には、Head of Developer Relations の Kris から、メダルとトロフィーが進呈されました。

図6 : 優勝チームへのトロフィー進呈の様子

今回の GameDay では、比較的よく使われている AWS サービスが多く採用されていたためか、序盤から順調にクエストをクリアしていくチームが目立ち、ランキングが目まぐるしく変わる白熱した対決となりました。残り 30 分の時点で首位に立っていた CFCA チームが逃げ切る展開と思われましたが、最後に Kurage チームが得点を稼ぎ、逆転優勝を遂げました。優勝チームからは、「今回のゲームを通じて、これまで知らなかったコスト削減の方法を学ぶことができて勉強になった」とのコメントをいただきました。その他の参加者の方々からも、「コスト削減というどの組織でも直面するテーマでやりがいがあった」「経験のなかったサービスに触れられる良い機会になった」「今回の GameDay を機に Graviton への移行を検討したい」「Spot インスタンスの活用方法を体験する良い機会となった」など、具体的な改善に繋げられそうだというコメントもいただき、楽しみながら学んでいただく良い機会になったのではないかと思います。また、「周りの仲間に助けてもらってよかった」「他社のスーパーエンジニアの操作を見れて刺激になった」など、当日ランダムで編成されたチームメンバーとのコミュニケーションが刺激になったというコメントも目立ちました。このような交流ができることも GameDay の醍醐味だと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今回惜しくも入賞を逃したチームの皆様、もしくは参加してみたい!と思ったエンジニアの皆様、今後もさまざまなイベントで GameDay の開催を予定していますので、機会を見かけましたら奮ってご挑戦ください。

図7 : GameDay 開催中の様子

図8 : GameDay 終了後の集合写真

最後に

当日は、今回実施した GameDay ”Frugality Fest” の開発者である Anthony Kawamoto が来日しており、最後に皆様へメッセージを伝えさせていただききました。
「コスト最適化は皆様の長期的な成功のために重要であるという思いから、このシナリオを開発しました。今日学んだことを会社に持ち帰っていただき、1 つでも適用していただければ嬉しく思います。」

図9 : ”Frugality Fest” の開発者 Anthony Kawamoto

それでは、また来年の AWS Summit Japanでお会いできることを楽しみにしています!

著者について

松尾 亮(Ryo Matsuo)

Senior Partner Solutions Architect