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サーバーレス第2弾 AWS SAM 編とオススメ学習方法を紹介します! – Monthly AWS Hands-on for Beginners 2020年1月号

こんにちは、テクニカルソリューションアーキテクトの金澤 (@ketancho) です。

本日は、先日 1/27 に新たに公開したサーバーレスの新コンテンツの紹介、AWS Hands-on for Beginners の活用方法の紹介、そして AWS を「広く学ぶ」のにオススメな AWS Innovate についてご案内します。

 

AWS Hands-on for Beginners とは?

AWS Hands-on for Beginners は、動画にそって実際に手を動かしながら AWS サービスについて学んでいただくコンテンツです。名前の通り、初めて AWS サービスをご利用される方向けの内容ですので、学習の最初のステップとしてご活用いただけます。オンデマンド形式での配信となるので、移動時間などのスキマ時間での学習もできますし、分かりにくい部分を巻き戻して何度でもご覧いただくことができます。

 

[New] サーバーレス第2弾 “AWS SAM を用いてサーバーレスな環境を自動構築する” 編を公開しました

AWS Hands-on for Beginners のサーバーレス編第2弾として、AWS Serverless Application Model (AWS SAM) を用いるハンズオンシリーズを公開しました。このシリーズでは、サーバーレスハンズオン第1弾 で構築した翻訳 Web API を、AWS SAM を用いてテンプレートから構築します。ご視聴は こちら からお申し込みください。

AWS SAM は、サーバーレスアプリケーションを構築するためのオープンソースフレームワークです。第1弾のハンズオンではマネージメントコンソール上で手作業で構築を進めましたが、今回のハンズオンではその構築作業を SAM テンプレート化し、テンプレートから AWS リソースを構築していきます。AWS SAM を用いて構築することで、手作業だとどうしても起こりうるミスを減らすことができ、また、テンプレートをバージョン管理できる、チーム内でレビューがしやすくなる、といった利点が生まれます。

第1弾のハンズオン同様、公式ドキュメントを参照しながら開発していくスタイルで進めます。ぜひ、このハンズオンで得た知識を、実際のプロダクト開発にお役立ていただければと思います。AWS Hands-on for Beginners – AWS SAM 編は下記のリンクからご覧いただけます。ぜひご視聴ください!

AWS Hands-on for Beginners Serverless #2 – AWS SAM を用いたサーバーレス環境構築編 申し込みページ

 

AWS Hands-on for Beginners の活用方法のご紹介

昨年11月からこの企画を始め、多くの方から「視聴しました!」「やってみました!」というご報告をいただいております。大変ありがたい限りです。その中で、「学習のロードマップを示しているのがよい」というフィードバックが多いことに気が付きました。たしかに、学習を始めたばかりの時期はそのような道標があった方が、効率よく学習を進められますよね!

そこで、この記事では AWS Hands-on for Beginners をどのようにご活用いただくのがよいか、個人的にオススメの方法を3つ紹介したいと思います。もちろん、必ずしもこれらの方法である必要はないので、「私はこういう形でやってます!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひフィードバックいただきたいです。

今回は、

  • 個人で学習する際にオススメの方法
  • 複数人で取り組む方法
  • 「教える」ことでさらに定着を図る方法

の3つをご紹介します。

個人で学習する際にオススメな方法

オンデマンド形式の配信なので、いつでもどこでも学習していただけます。ですが、移動時間に「手を動かす」ことは難しいですよね?そのようなときは、下のような2ステップで学んでいただくのはいかがでしょうか?

  1. 移動時間に聴講し、まずは概要をつかむ
  2. PCを開ける環境で実際にハンズオンに取り組む

AWS Hands-on for Beginners では、「どうしてこのサービスが有用なのか」「どうしてこの設定をするのか」といった背景や理由を、なるべく多くお伝えするようにしています。その方が、皆様が実際にシステムを構築する際に役立つ知識をつけていただけると考えているからです。逆に、お伝えする情報量が多いため、視聴しながらいきなり手を動かしてしまうと、消化不良に陥ってしまうことがあるかもしれません。

そのようなときは、まず1度目は聴くことに集中していただき、全体像を掴むようにするのはどうでしょうか?各機能や設定の背景を一度腹落ちさせ、その後改めて実際に手を動かすことで、得た知識を確固たるものにしていただけると考えています。もちろん1度でご理解いただける方はその方法で問題ないのですが、もしハンズオンが終わったあとに「あれ?結局何を学んだんだっけ?」となってしまった方は、じっくりもう1周していただくと知識が定着するかもしれません。

複数人で取り組む方法

会社で AWS を学びたいという方が他にいらっしゃれば、一緒に動画を見ながらハンズオンをするのもよい方法です。ハンズオンで躓いたときはお互いに教え合うことで、より理解を深めていただけると思います。上で紹介した個人で学習する方法と組み合わせて、聴講までは個人で行い、ハンズオンからは複数人でやる、というのもよい方法です。

また、シリーズで学んだサービスについてディスカッションするのもよい取り組みです。例えば、「運用中のプロダクトの改善にこの機能が使えそうじゃない?」「今設計中のシステムでこのサービスは活用できるかな?」という形です。サービスの利用方法を具体的にイメージすることは深い理解に繋がりますし、それをシェアすることで気付いていなかったアイデアや認識のズレを早期に見つけることができます。ぜひ、仲間を見つけて学習してみてください。

「教える」ことでさらに定着を図る方法

最後に、AWS Hands-on for Beginners で学んだ内容を、他の方に教える勉強会を開催するのもオススメです。この「教える」という行為は、学習した内容を定着させる上でとても有用です。教える側をやるのは大変と思われるかもしれませんが、AWS Hands-on for Beginners の内容をベースにしつつ、社内の需要に沿って少しだけアレンジするのはどうでしょうか?

例えばサーバーレスのシリーズですと、AWS Lambda で利用する言語として Python を選択しています。こちらを社内で得意な方が多い言語に変更してみる、というアレンジであれば少しの修正で勉強会を開催できると思います。また、ご視聴後のアンケートにお答えいただけると、ハンズオン動画の中で投影しているPDF資料をダウンロードできるので、この資料もあわせてお役立ていただければと思います。

AWS Hands-on for Beginners をご活用いただく3つの方法をご紹介しましたが、他にもよい活用法があると考えています。ぜひ、どのようにご視聴いただいているかフィードバックいただければ嬉しいです。

 

AWS Innovate のご案内

さて、最後に AWS Innovate のご紹介をさせていただきます。この記事の中盤で「学習のロードマップを示しているのがよい」というフィードバックを紹介しました。こちらは サーバーレスハンズオン第1弾 の最後にお話しした、「深く学ぶ」と「広く学ぶ」という紹介へのご感想だと思います。(もし気になる方は、ぜひ動画をご視聴いただければと思います。)

こちらの「広く学ぶ」上でオススメなのが AWS Innovate のご受講です。AWS Innovate はグローバルでも人気のある「クラウド活用のための無償オンラインカンファレンス」です。今回は、3/10 〜 4/17 に開催するのですが、初日の 3/10(火) はライブでの配信となり、AWS のエキスパートに質問することもできます。オンライン開催ですのでいつでもどこでもご受講いただけます。多種多様な42のセッションをご用意しているので、今まで知らなかった AWS サービスを知ることができるよい機会になるはずです。まさに「広く学ぶ」のにうってつけなカンファレンスだと考えています。

そして、AWS Innovate の中でも2つのハンズオンセッションをご用意しています。1つは “データ分析ハンズオン”、もう1つが私が担当する “サーバーレス x AWS AI Services ハンズオン” です。サーバーレスのハンズオンは、AWS Hands-on for Beginners で取り上げたサーバーレス関連の内容を、45分でクイックに体験していただけるものになっています。そのため内容としては AWS Hands-on for Beginners と近いものになりますが、少し違った角度から手を動かすこともとてもよい勉強になると考えています。あるいは、既に AWS Hands-on for Beginners の内容をマスターされている方は、Innovate のハンズオンでは動画を見る前にご自身で構築を行っていただき、最後に答え合わせとして動画を確認するといった活用もよいと思います。

AWS Innovate は下記からエントリーすることができます。ぜひ、ご受講いただければと思います。

AWS Innovate オンラインカンファレンス

まとめ

今月の AWS Hands-on for Beginners シリーズのアップデート、学習方法について、そして AWS Innovate のご紹介をさせていただきました。2020年もたくさんのシリーズを公開できるよう準備を進めておりますので、ご期待いただければと思います。また、コンテンツの内容については、みなさまのご希望を伺った上で検討を進めています。ぜひフィードバックをお聞かせいただければと思います。

 

このブログの著者

金澤 圭 (Kei Kanazawa) @ketancho

サーバーレスが好きなテクニカルソリューションアーキテクト。業種業界問わず、お客様のプロダクト開発をサポートさせていただいています。好きなサービスは AWS Lambda と AWS Amplify です。