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Elastic 社による Elasticsearch および Kibana のライセンス変更にともなう AWS の対応方針のご案内
先週、Elastic 社が Elasticsearch および Kibana のライセンス変更に関するアナウンスを実施しました。これによりバージョン 7.11 以降の Elasticsearch と Kibana は、Apache License, Version 2.0 (ALv2) での提供が行われません。これを受けて AWS は、2021/1/21 (PST) に対応方針を発表いたしました。本発表の要点は以下のとおりです。
- AWS は Elasticsearch と Kibana のバージョン 7.10 をベースに fork した Elasticsearch と Kibana を ALv2 ライセンスにて公開します。こちらは今後数週間以内に、新しい Github リポジトリを作成する形にて公開される予定です。このリポジトリは Open Source Software (OSS) として、継続的にバグ修正や新機能、機能拡張を提供していきます
- Amazon Elasticsearch Service では2021/1 時点で 18 バージョンの Elasticsearch を提供していますが、これらの既存のバージョンをご利用されるお客さまは、今回のライセンス変更の影響を一切受けることなく、引き続きご利用いただくことが可能です。また Amazon Elasticsearch Service では今後の新しいバージョンについて、ALv2 ライセンスベースの fork した Elasticsearch と Kibana にて提供を続けていきます
- AWS はこれまでどおり、OSS に対しての貢献を継続していきます。Open Distro for Elasticsearch は 100% オープンソースの Elasticsearch のディストリビューションです。Open Distro for Elasticsearch は “upstream first” の理念に基づき、これまで Elasticsearch に対する改善点を pull request として、upstream に対して送っています(#42066, #42658, #43284, #43839, #53643, #57271, #59563, #61400, #64513)。その変更を反映させた OSS ビルドの Elasticsearch を含む形で、Open Distro for Elasticsearch を提供しています。Elasticsearch の検索コアライブラリである Apache Lucene に対しても、2020 年は 230 以上のコントリビューションを行なっています。2019 以前のコントリビューションの詳細についてはこちらの記事でご覧いただけます
本発表の詳細については、こちらをご参照ください: Stepping up for a truly open source Elasticsearch