Amazon Web Services ブログ
Best BuyがAWSを採用
AWSは2月3日、アメリカ最大の家電量販店であるBest Buyがクラウドインフラストラクチャサービスの優先クラウドプロバイダーであり、クラウドエンジニアリングの人材を育成するための戦略的パートナーとしてAWSを選んだと発表しました。米国とカナダに1,000を超える店舗と約100,000人の従業員を持つBest Buyは、すでにAWSでデジタルコマースビジネスやその他の戦略的ワークロードを実行しています。クラウドフットプリントを拡張するこの新しい取り組みにより、Best BuyはオンプレミスのデータセンターからAWSに追加の小売業務のワークロードを移動することから始めて、クラウドの移行とクラウドファースト戦略の実装を加速します。
AWSとのこの新しい関係は、優れたカスタマーエクスペリエンスを提供するというBest Buyの取り組みのもう1つのステップを意味します。 AWSとBest Buyには革新の文化という共通点があります。Best Buyはテクノロジーと分析を使用して顧客により良いサービスを提供し、進化する顧客のニーズに機敏に対応できることで知られています。Best Buyは、AWSの高度なクラウドテクノロジーを使用して、パンデミックの開始時にわずか2日で業界をリードするカーブサイドピックアップ体験を展開できました。これは、顧客にリモートワークや自宅でのオンライン授業に不可欠なテクノロジー製品を安全にピックアップできるようにするサービスです。
Best Buyはまた、1,000人の新しい従業員をテクノロジーチームに採用することを約束しており、AWSとのコラボレーションを通じて、成長している経験豊富な技術者チームは、AWS トレーニングと認定の包括的なクラウドトレーニングカリキュラムとリソースにアクセスできるようになります。これらのトレーニングリソースは、Best Buyのチームに新しいスキル開発の機会を提供し、特に技術的な人材のために、「働きがいのある会社」の一つになるという目標を達成するのに役立つと期待されています。
小売業におけるイノベーションの加速
Best Buyは、Petco、Neiman Marcus、Sainsbury’s、Instacart、Zalandoなど、現在AWSを使用している世界中の何千もの小売業者の一社です。圧倒的な数の小売ブランドがAWSを選択しているのは、サービス機能の幅と深さ、実績のある運用とセキュリティの専門知識、革新のペース、そしてAWSには最も多様なパートナーコミュニティがあるためです。「ガートナーのマーケットシェア:ITサービス、ワールドワイド2020レポート」には、AWSが小売業界クラウドサービスプロバイダーのリーダーとして記載されています。
AWSには、小売業の革新と成長をサポートする長年の伝統があります。現在利用可能な多くのAWSサービスは、Amazonの小売ビジネスの業界固有のユースケースに対応するために開発されました。これらの専用サービスの例には、Amazon Personalize、Amazon Forecast、Amazon Connect、Amazon Fraud Detectorが含まれます。小売業界のイノベーターである Pomelo、Lotte Mart、Mercado Libre、Morrisons、MECCA、More Retailなどの企業は、小売ビジネスのチャレンジとスケールに対応するため、これらの機能を提供するAWSを選択したと述べています。
小売業者はまた、Amazonの消費者ビジネスで25年以上にわたって洗練され、テストされた大規模な運用の信頼性のためにAWSを選択しています。たとえば、Prime Day 2021を振り返ると、Amazon CloudFrontは1分あたり2億9千万を超えるHTTPリクエストを処理し、Amazon Auroraは2,330億のトランザクションを処理し、Amazon DynamoDBは1秒あたり8,920万のリクエストを処理しました。
小売業における勢いの高まり
Best Buyに加えて、最近、AWSに関する他のいくつかのエキサイティングな小売変革ストーリーを発表しました。
アンダーアーマー
この人気のあるスポーツブランドは、復元力を高め、セキュリティを強化し、ビジネス全体でより重要なインサイトを提供するために、SAPの優先クラウドプロバイダーとしてAWSを選択しました。 CTOのDanny Miles氏は、AWSを、アンダーアーマーがプレミアムな消費者体験を提供できるようにする同社のDX戦略の「重要な要素」と呼んでいます。
アディダス AG
Technology EnablementのシニアバイスプレジデントであるMarkus Rautert氏は、「AWSにSAP環境をデプロイすることは、テクノロジーを変革することだけではありません。ビジネスチャンスを変革し、AWSの幅広いクラウド機能を使用して効率を高め、消費者に近づけることです。」
リシュモン
カルティエ、モンブラン、IWCシャフハウゼン、ヴァンクリーフ&アーペルなどの一流のブランドとビジネスを所有しているこのスイスのラグジュアリーグループは、エンタープライズITインフラストラクチャ全体をAWSに移行しています。CIOのKim Hartlev氏は、AWSを会社のエンタープライズIT変革に「不可欠」と呼び、AWSの「比類のないペースのイノベーションと、分析や機械学習を含む幅広いサービスポートフォリオ」が、会社がより深いインサイトを得て、さらに多くのことをクラウドでアジャイルに実現するのに役立つとコメントしました。
セブン&アイ・ホールディングス
セブン‐イレブンやイトーヨーカドーなどのブランドで約22,600店舗を国内で展開 し、1日に2,500万人以上のお客様をお迎えする株式会社セブン&アイ・ホールディングスが、お客様のデジタル体験価値向上に向けてAWSを採用したことを発表しました。同社は、AWS上に構築した共通基盤を活用し、「リアル」と「デジタル」を融合した、グループ横断のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。同社は、ストレージやセキュリティを含む幅広く、奥深いサービスを展開するAWSを活用し、新型コロナウィルス感染症の拡大で変化したお客様のニーズに応え、新たな顧客体験を創造していくため、俊敏なデータドリブン経営への変革を進めています。
ターゲットオーストラリア
同社は、ECを変革しシームレスな消費者体験を提供するために、優先クラウドプロバイダーとしてAWSを選びました。ターゲットは、AWSを使用して、リアルタイムの在庫データとより高速で復元力のあるECプラットフォームを使用してオンラインチェックアウトエクスペリエンスを向上させ、インフラストラクチャコストを90%節約しました。
時の試練に耐える小売業者は、顧客が望むものに慎重に耳を傾け、開発者が顧客のニーズを満たす革新的な機能を構築するようにし、絶えず実験して繰り返す小売業者ではないかと思います。AWSは、このような小売業者が、顧客のためにイノベーションを起こすことができるプラットフォームを提供しています。
翻訳は シニア事業開発マネジャーキアヌ ナン (Keanu Nahm)が担当しました。
AWSのワールドワイド流通・小売業界の責任者であるTom Litchfordの原文はこちらです。