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新しい AWS BugBust: バグとの勝負に打ち勝つ
2021 年 6 月 24 日、AWS は AWS BugBust をリリースしました。AWS BugBust は、100 万個のバグを修正し、技術的負債を 1 億ドル以上削減するという世界初のグローバルチャレンジです。
皆さんの中には、バグバッシュに参加したことがある方もいるかもしれません。私が勤務してきた多くのソフトウェア企業 (Amazon を含む) では、新しい製品やサービスをリリースする数週間前にバグバッシュを実施していました。AWS BugBust は、バグバッシュの概念を新たなレベルに引き上げます。
AWS BugBust では、ソフトウェアのバグを検出して修正するプロセスを変革し、ゲーム化するプライベートイベントを作成して管理できます。AWS BugBust には、自動コード分析、組み込みのリーダーボード、カスタムチャレンジ、報酬が含まれます。AWS BugBust を使うことでチームビルディングが促進され、メンバーは互いに切磋琢磨しながらコード品質とアプリケーションパフォーマンスの向上に取り組むことができます。さらに、デベロッパーは世界最大のコードチャレンジに参加して豪華な賞品を獲得し、仲間から高い評価を得ることができます。
AWS BugBust では、バックグラウンドで Amazon CodeGuru Reviewer と Amazon CodeGuru Profiler を使用します。これらのデベロッパーツールは、機械学習と自動推論を使用してアプリケーションのバグを検出します。検出されたバグは、デベロッパーが獲得して修正できるようになります。デベロッパーは修正したバグの数に応じてポイントを獲得します。従来型のバグバッシュでは、デベロッパーはバグを手動で検出して修正しなければなりませんが、AWS BugBust ではイベントの開始前にバグのリストを取得できるため、イベント全体をとおしてバグの修正に集中できます。
バグを修正してポイントを獲得
デベロッパーがプライベートイベントでバグを修正するたびに、ポイントが割り当てられてグローバルリーダーボードに追加されます。グローバルリーダーボードに表示されるのはデベロッパーのニックネーム (プロフィール名) とポイントだけなので、ご安心ください。コードや修正したバグの詳細は公表されません。
デベロッパーが重要な各マイルストーンに到達すると、AWS からバッチと限定賞品が贈られます。例えば、100 ポイントを達成すると AWS BugBust のTシャツを獲得でき、2,000 ポイントを達成すると AWS BugBust のスタジアムジャンパーを獲得できます。さらに、2021 年 9 月 30 日には、グローバルリーダーボードの上位 10 人のデベロッパーに AWS re: Invent のチケットをご提供します。
イベントの作成
チャレンジの仕組みをお見せするために、AWS BugBust のプライベートイベントを作成します。CodeGuru コンソールで [Create BugBust event] を選択します。
ステップ 1- ルールとスコアリングでは、付与されるポイント数がバグ修正のタイプごとに示されます。プロファイリンググループは、プレイヤーがソリューションを改善して提出した後に、どの程度パフォーマンスが改善したかを判断するために使用されます。
ステップ 2 で、プレイヤーアカウントにサインインします。ステップ 3 で、イベントの詳細 (名称、説明、開始時刻と終了時間など) を追加します。
1 位、2 位、3 位の賞品の詳細もそれぞれ入力します。この情報は、プレイヤーがイベントに参加したときに表示されます。
詳細を確認してイベントを作成すると、イベントダッシュボードに重要な情報が表示されます。ここでは、作業項目のインポートやプレイヤーの招待も可能です。
[Import work items (作業項目のインポート)] ボタンを選択します。[Import work items (作業項目のインポート)] 画面に移動します。ここで、CodeGuru Reviewer からバグを、CodeGuru Profiler からプロファイリンググループをインポートすることを選択します。アカウントからリポジトリ分析を選択します。これにより、検出されたすべてのバグが AWS BugBust によってインポートされ、プレイヤーはそのバグを獲得して修正できるようになります。AWS BugBust で使用するプロファイリンググループもいくつか選択します。
イベントの準備が整ったので、プレイヤーを招待できます。プレイヤーがプレイヤーアカウントを使用してプレイヤーポータルにサインインし、バグの獲得と修正を開始できるようになりました。
留意点
Amazon CodeGuru は現在 Python と Java をサポートしています。グローバルチャレンジに参加するには、プロジェクトをこれらの言語のどちらかで記述する必要があります。
料金
最初の AWS BugBust イベントを作成すると、Amazon CodeGuru Reviewer と Amazon CodeGuru Profiler のすべての利用料金が 1 つの AWS アカウントにつき 30 日間無料になります。この 30 日間の無料期間は、Amazon CodeGuru Reviewer と Amazon CodeGuru Profiler の無料利用枠を既に利用している場合でも適用されます。30 日間の無料トライアル期間内に、複数の AWS BugBust イベントを作成できます。30 日間の無料トライアル期間の終了後は、チャレンジでの利用状況に応じて Amazon CodeGuru Reviewer と Amazon CodeGuru Profiler の利用料金が請求されます。詳細については、Amazon CodeGuru の料金ページをご覧ください。
今すぐご利用可能
米国東部 (バージニア北部) リージョンでは、本日より Amazon CodeGuru コンソールで AWS BugBust イベントを作成できます。今すぐ AWS BugBust の計画を始めましょう。