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新規 – Amazon FSx for Windows File Server の低コスト HDD ストレージオプション
Amazon FSx for Windows File Server では、多岐にわたるソースからのアクセスが可能で、既存の Active Directory 環境を使用してユーザーを認証するファイルシステムを作成することができます。同サービスには昨年、セルフマネージドディレクトリ、ネイティブマルチ AZ ファイルシステム、SQL Server のサポート、詳細なファイル復元、オンプレミスアクセス、リモート管理 CLI、データの重複削除、プログラムによるファイル共有設定、転送中の暗号化の適用、ストレージクォータといった多くの機能が追加されました。
新しい HDD オプション
本日は、Amazon FSx for Windows File Server に新たに追加された HDD (ハードディスクドライブ) ストレージオプションについてご紹介します。既存の SSD (ソリッドステートドライブ) ストレージオプションは、データベース、メディア処理、分析といった、レイテンシーの影響を受けやすい最高パフォーマンスのワークロード向けに設計されています。一方、新しい HDD ストレージは、ホームディレクトリ、部門別共有、コンテンツ管理システムといった広範なワークロード向けに設計されています。
シングル AZ HDD ストレージは 1 GB の月額料金 0.013 USD、マルチ AZ HDD ストレージは 1 GB の月額料金 0.025 USD に設定されています。Amazon FSx for Windows File Server におけるこの料金設定は、クラウド上の Windows アプリケーションおよびワークロード用ファイルストレージの料金としては最安値です。さらに、このオプションをデータの重複削除機能と併用し、妥当な数字として 50% の領域を節約したとすると、シングル AZ ファイルシステムの場合 1 GB の月額料金は 0.0065 USD、マルチ AZ ファイルシステムの場合は 0.0125 USD という低コストを実現することができます。
HDD オプションは、ファイルシステムの新規作成時に選択できます。
SSD ベースのファイルシステムを既にお持ちの場合は、HDD ベースのファイルシステムを新規作成した後で AWS DataSync または robocopy
を使用してファイルを移動することが可能です。新規作成された SSD ファイルシステムまたは HDD ファイルシステムのバックアップデータは、どちらのタイプのストレージにも復元できます。また、その際のスループットキャパシティーも任意のレベルを選択できます。
パフォーマンスとキャッシュ
HDD ストレージオプションのスループットはストレージ容量 (TiB) あたり 12 MB/秒で、最大でストレージ容量 (TiB) あたり 80 MB/秒のバーストも可能です。スループットキャパシティーはファイルシステムの作成時に指定します。
スループットをプロビジョンすることで、ファイル共有用の高速インメモリキャッシュのサイズもコントロールできます。スループットを高く設定するほどキャッシュ容量も増大します。つまるところ、Amazon FSx for Windows File Server ファイルシステムは、3 GB/秒を超えるネットワークスループットと、数万レベルのネットワーク IOPS を、HDD ストレージで実現するようプロビジョンできるのです。そのため、多種多様なユースケース (大容量データの小さなサブセットに頻繁にアクセスがあるようなケースなど) に対応可能な、コスト効率に優れたファイルシステムを作成することができます。詳細については、「Amazon FSx for Windows File Server Performance」をご覧ください。
今すぐ利用可能
HDD ファイルシステムは、Amazon FSx for Windows File Server が利用可能なすべてのリージョンで提供が開始されており、すぐに作成を開始することができます。
— Jeff;