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新規 – Amazon ElastiCache での Redis 4.0 の互換性
Amazon ElastiCache は、Redis または Memcached での完全マネージド型のインメモリデータストアやキャッシュの設定を簡単にします。本日、ElastiCache が Redis 4.0 と互換になったことを発表いたします。これにより、すべての商用 AWS リージョンで、Redis 4.0 互換の ElastiCache ノードまたはクラスターを起動できるようになります。ElastiCache Redis クラスターは、テラバイト単位のメモリや毎秒当たり何百万回もの読み書きへスケールして、ゲーム、IoT デバイス、金融アプリケーション、ウェブアプリケーションなどの最も厳しいニーズに対応することができます。
AWS マネジメントコンソールまたは AWS コマンドラインインターフェイス (CLI) で Redis クラスターを起動する方法は、引き続き簡単です。新しい Redis 4.0 の機能を使ってみるための小さなクラスターを作成し、新しいバージョンを使用するために「Engine version compatibility」で 4.0 リリースを選択します。これにより、この記事を書いている時点で、4.0.10 互換のクラスターが起動します。
新機能
- Least Frequently Used (LFU) キャッシュエビクションポリシー – Redis 4.0 は、新しい LFU キャッシュエビクションアルゴリズムを含めて多くのキャッシング機能が強化されたことで、Least Recently Used (LRU) より優れたパフォーマンスを実現できます。Antirez のブログが、いくつかの変更について深く掘り下げています。
- 非同期の FLUSHDB、FLUSHALL、UNLINK – FLUSH コマンドの ASYNC オプションを使用すると、非ブロッキング呼び出しを行ってデータベースをクリアすることができます。DEL の代わりに UNLINK を使用すると、個々のキーを非同期で削除することができます。また、データセット全体をアトミックに切り替えるのに便利な SWAPDB コマンドもあります。
- アクティブなメモリのデフラグメンテーション – Redis は、実行中にメモリの断片化を解消することができ、これによって顧客データのためにメモリをより効率的に利用することができます。 これはデフォルトではオフになっていますが、パラメーターグループを変更してオンにすることができます。顧客がオンにする必要があるのは、おそらく断片化の問題が発生している場合だけです。
- オンラインでのクラスターのサイズ変更と転送中の暗号化 – Redis 4.0 では、転送中の暗号化とオンラインでのクラスターのサイズ変更を同時に使用できます。オンラインでのクラスターのサイズ変更では、実行中のクラスターからシャードを追加および削除して、Redis クラスターを動的にスケールアウトまたはスケールインすることで、需要の変化に適応させることができます。以前は、この機能を転送中の暗号化と一緒に使用することはできませんでしたが、現在は両方の機能を同時に使用することができます。これは、コンプライアンスの目的で暗号化が必要なワークロードに役立ちます。
- MEMORY コマンド – DOCTOR、USAGE、STATS、PURGE、MALLOC-STATS からなる、まったく新しいファミリーのメモリコマンドを使用して redis ノードの統計情報や使用量に関する情報を収集することができます。また、
MEMORY DOCTOR
を実行すると、メモリの問題について教えてくれます (問題が検出されなければ、素晴らしい隠し機能などを教えてくれます)。さらに、MEMORY STATS
コマンドは、INFO コマンドでは利用できない「キーごとのバイト数」などの有益な統計を返します。
その他のリソース
詳細情報は、ドキュメントおよび antirez の ブログ/リリースノートをご覧ください。
お客様がこれらの新機能をすぐに利用できるよう願っています。いつものように、下にコメントを残すか、Twitter でお問い合わせください!
– Randall