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ゲームテック業界向け re:Invent 2021を最大限に活用するためのガイド
この記事は、”Make the most of re:Invent 2021 with the Game Tech industry guide” を翻訳したものです。
AWS re:Inventは今年で10周年となります。
この10周年の記念となるAWS re:Inventで、AWS Game Techチームは一同皆様を歓迎します。
今回のAWS re:Inventはラズベガスに戻ってきました(バーチャルでの参加も可能です)。2021年11月29日から12月3日にかけて、5つの基調講演、20以上のリーダーシップセッション、1,200を超えるブレイクアウトおよびインタラクティブセッションで構成されるエキサイティングなプログラムをご用意してラズベガスでお待ちしております。さらに、AWSエキスパートや同僚とのネットワーキングとディスカッションのために、Venetianに AWS for Media & Entertainment and Games Loungeをご用意したのでぜひお立ち寄りください。
re:Invent 2021を最大限活用するためのステップを以下にまとめます。
- まずは参加方法(現地またはバーチャル)を re:Invent 2021に登録しましょう。
- ゲーム関連の参加者向けガイドから、ゲームに関するセッションやアクティビティ、その他の情報を確認してください。
- re:Invent 2021に登録後、セッション一覧を確認して、興味のあるセッションを「お気に入り(favorite)」に登録してください。
- このブログをブックマークして、定期的に最新の情報を確認してください。
現地ラスベガスでの参加ができない方はぜひバーチャルでの参加をご検討ください。バーチャルでの参加登録では、ライブでの基調講演、リーダーシップセッションに無料でアクセスできます。さらに、オンデマンドのブレイクアウトセッションへのアクセスも可能です。
現地ラズベガスでの参加でご登録いただくと、バーチャルへのアクセスは無料となります。
現地における新型コロナウイルス感染症対策についてはこちらをご確認ください。
ゲームテックのre:Invent 2021
素晴らしいゲームの裏側では、より高速なビルド、よりスマートな運用、そしてプレイヤーが夢中になる体験を作りだすために、あらゆる規模のデベロッパーがAWS Game Tech を利用しています。
AWS re:Inventでは、Epic Games、Sony Interactive Entertainment (SIE)、Riot Gamesなど、クラウドテクノロジーを活用して新たなゲーム開発やゲーム体験を創出し、 業界をリードしているエンジニア、開発者、意思決定者の声を聞くことができます。従来のオンプレミスのソリューションからの脱却、ゲーム制作プロセスのクラウドへの移行、ローンチ時に数百万人のプレイヤーが参加し、いつどこでプレイしてもミリ秒単位の低レイテンシーなマルチプレイヤーセッションを実現するコネクテッドワールドの構築方法について実感してみてください。
ゲーム業界に関するセッション、アクティビティ、”How to re:Invent”の詳細については、ゲーム関連の参加者向けガイドをダウンロードしてご確認ください。
以下にいくつかセッションをピックアップしてそのハイライトをご紹介します。
GAM203: How Epic Games develops Fortnite faster with a build farm on AWS(AWSのビルドファームを用いたFortniteの開発の高速化)
Epic Gamesは、インタラクティブエンターテインメントのリーディングカンパニーであり、かつリアルタイム3D作成技術のプロバイダーでもあります。Epic Gamesは、3億5000万以上のアカウントがある、世界で最も人気のあるゲームの1つであるFortniteを世に出しました。
本セッションでは、2017年に最初のリリースされて以降、FortniteがAWSの協力を得ながら、どのように世界中のプレイヤーを楽しませているかを学ぶことができます。
Epic Gamesは、社内のビルドファームをオンプレミスから Amazon EC2やAmazon S3 などのAWS サービスにマイグレーションすることで、開発のイテレーションを劇的に改善し、リリースサイクルを短縮しました。
その結果、プレイヤーに新しいコンテンツを継続的にデリバリすることが可能になりました。
スピーカー: Alex Carberry(Epic Games、Infrastructure Architect)、Greg Troyan(AWS Game Tech、Senior Technical Account Manager)
GAM201: How Sony Interactive Entertainment launched PlayStation 5(Sony Interactive EntertainmentがPlayStation 5をどのようにローンチしたか)
Sony Interactive Entertainment(SIE)は、インタラクティブおよびデジタル・エンタテインメントのグローバルリーダーであり、世界的に有名なPlayStationブランドとその製品ファミリーの開発を行っています。
本セッションでは、世界的なパンデミックの中、SIEがPlayStation 5(PS5)のローンチに向けてどのような準備を行ったかをご紹介します。また、Coordinated Operations Planned Responseと呼ばれるプログラムと、Amazon EKS、Amazon EC2、Amazon Route 53、Amazon CloudWatch などのAWS サービスを使って構築した堅牢でスケーラブルでセキュアなインフラストラクチャを用いることで、SIEが世界中の数百万人ものプレイヤーにダウンタイムなしでPS5を提供した方法を紹介します。
スピーカー: Jess Loeb、Nathan Northcutt(Sony PlayStation、Principle Software Engineers)、Alex Jestin Taylor(AWS Game Tech、Solution Architect)
GAM302: Riot Games at the edge: Launching VALORANT with AWS Outposts(AWS Outpostsを使ったVALORANTのローンチ)
Riot Gamesは、世界で最もプレイヤーにフォーカスしてゲームを開発、リリース、サポートしています。そのゲームの中の一つに、世界で最もプレイされているPCゲームの1つであり、eスポーツの爆発的な成長の鍵を握っているLeague of Legendsがあります。
本セッションでは、Riot Gamesが最新の5対5のキャラクターベースのタクティカルシューターであるValorantのグローバル展開を成功させるためにどのように協調したかをご紹介します。Riot Gamesは、AWS OutpostsやAWS Global Accelerator などのAWS のサービスを利用することで、世界中の数百万人ものプレイヤーにゲームサーバーの素早いデプロイ、スケーリングが可能となり、さらにレイテンシーを最大20ミリ秒短縮し、プレイヤーにシームレスなリアルタイムゲーム体験を実現しました。
スピーカー: David Press(Riot Games、Senior Principle Software Engineer)、Ashwin Raghuraman(AWS Game Tech、Solution Architect)
GAM301: Simulate a multiplayer game launch powered by AWS(AWSを使ったマルチプレイヤーゲームのローンチのシュミレーション)
3D制作ツールは、プレイヤーに別次元の没入感を生み出すゲームワールドを提供できます。
本セッションでは、開発者がこのテクノロジーを使ってバーチャル環境をシミュレートし、現実世界では評価するには難しいもの、危険が伴うもの、コストがかかるものを調査する方法を紹介します。自然災害からサイバー脅威などまで、様々な状況対しての準備を強化するために、Lockheed Martin と CAEはAWS、Unity、Unrealを利用して、数百万の動的オブジェクトを含む現実世界の環境の大規模なシミュレーションを作成した事例を学ぶことができます。
スピーカー: Eric Kim、Sam Biggins(AWS Game Tech、Solution Architects)
GAM305: Develop, build, and test iOS games on EC2 Mac instances(EC2 Mac インスタンスを利用したiOS ゲームの開発、ビルド、テスト)
iOS ゲーム開発においても、オンプレミスのハードウェアの制約から解放され、AWSの柔軟性、スケーラビリティ、コスト上のメリットを享受することができます。
本ワークショップでは、Amazon EC2 Macインスタンスと EC2 Linuxスポットインスタンスを利用して、クラウド上でビルドパイプラインを実行する手順をみていきます。そして、オンプレミスのmacOS環境の構築と保守に費やす時間とリソースを削減する方法について学ぶことができます。AWSを利用すると、macOS環境のプロビジョニングとアクセスが数分以内にでき、またコストの削減、スケーラビリティの確保、パフォーマンスの向上により、iOS ゲームの開発、ビルド、テスト、分析、改善を行い、より重要なことに専念できます。
スピーカー: Molly Sheets、Eugene Krasikov、Sergey Viktorovich Kurson(AWS Game Tech、Solution Architects)
GAM303: Extend your global game architecture to the edge with AWS(AWSを使ったグローバルゲームアーキテクチャのエッジまでの拡張)
ゲームのプレイヤーは、基本的に、グローバルで、低レイテンシーで、かつ非常に高速でプレイできることを期待しています。ただし、グローバルゲームのサーバー戦略においてコストが高くなってはいけません。
本セッションでは、AWSエッジコンピューティングを利用して、すべてのデバイスやジャンルで、より高速で高性能なネットワークおよびゲームサーバー戦略をゲームに提供する方法についてご紹介します。プレイヤーにより近い場所にインフラストラクチャを設置し、コストや運用上のオーバーヘッドを損なうことなくシームレスなエクスペリエンスを提供することで、グローバルにおける存在感を築くための方法を学びます。Amazon CloudFrontを利用してコンテンツ配信を加速させ、AWS Outpostsを利用してアーキテクチャをエッジまで拡張し、AWS Global Acceleratorを利用してユーザートラフィックを最適化しパケロスを減少させ低レイテンシーな体験を提供できます。
スピーカー: Natasha Rooney、David Heidt(AWS Game Tech、Solution Architects)
GAM304: Global game servers with compute, containers, and Amazon GameLift(コンピューティング、コンテナ、Amazon GameLiftを利用したグローバルゲームサーバー)
プレイヤーの待ち時間が長く、ゲームセッションが不安定だと、最も面白いゲームでさえプレイされなくなってしまいます。
本セッションでは、プレイヤーをより速く、より効率的にゲームセッションにルーティングすることで、いつどこであってもシームレスで低レイテンシーな体験をプレイヤーに提供する方法をご紹介します。Amazon EC2でプロセッサ、ストレージ、ネットワーキングをきめ細かく制御するのか、Amazon ECSでコンテナ化されたマイクロサービスを実行するのか、Amazon GameLiftを利用して専用ゲームサーバーの管理デプロイとデプロイの面倒な作業任せるのかなど、様々なアーキテクチャを検討し、もっとも最適なネットワーキングおよびゲームサーバーソリューションを見つけるためのお手伝いをします。
スピーカー: Liga Viskinte(AWS Game Tech、Technical Account Manager)、Toni Syvanen(AWS Game Tech、Solution Architect)
翻訳はソリューションアーキテクトの春山が担当しました。原文はこちらです。