Amazon Web Services ブログ

re:Invent 2019 12月2日のまとめ

みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、プロダクトマーケティング

シニアエバンジェリストの亀田です。re:Invent 2019 2日目(12月2日)が終了しました。今日は1つ目のKeynote、Monday Night Liveがありました。ご覧になった皆さんはご存知の通り、とても斬新な終わり方で私自身もびっくりしました。

それでは早速本日のまとめです。

Amazon Braket 量子コンピューティングサービスがアナウンスされました

科学者、研究者、開発者が1か所で複数の量子ハードウェアプロバイダーのコンピューターで実験を開始できるようにする完全に管理されたサービスです。カリフォルニア工科大学(Caltech)に隣接する研究センターである、AWS量子コンピューティングセンターを開設し、世界をリードする量子コンピューティングの研究者とエンジニアを集めて、量子コンピューティングハードウェアとソフトウェアの開発を加速します。あわせて、Amazon Quantum Solutions Labをリリースします。これは、 AWSの顧客とAmazonの量子コンピューティングエキスパートおよび非常に厳選されたコンサルティングパートナーのセットを結び付ける新しいプログラムです。

AWS Identity and Access Management(IAM)Access Analyzerがリリースされました

この新しい機能は、AWSでビルドするほぼすべての人のセキュリティを向上させる一種のものであり、ほとんど設定なしでオンにすることができ、料金もかかりません。リソースにアタッチされたアクセスコントロールポリシーを数学的に分析し、パブリックまたは他のアカウントからアクセスできるリソースを決定します。Amazon Simple Storage Service(S3)バケット、IAMロール、AWS Key Management Service(KMS)キー、AWS Lambda、およびAmazon Simple Queue Service(SQS)キューへのアクセスポリシーを継続的に監視します。この機能はCloudWatchイベントと統合されるため、カスタムルールを使用して、検出結果に関する自動的な応答やアラートの送信を簡単に行うことができます。

Access Analyzer for Amazon S3がリリースされました

アクセスポリシーを監視し、ポリシーがS3リソースへの意図したアクセスのみを提供することを保証します。バケットアクセスポリシーを評価し、意図しないアクセスの可能性があるバケットを検出して迅速に修正できるようにします。インターネット上のすべてのユーザーへのアクセスを許可するように構成されているバケット、または他のAWSアカウントと共有されているバケットがある場合、S3のAccess Analyzerは警告を表示します。パブリックアクセスまたは共有アクセスのソースとレベルに関する洞察または「調査結果」を受け取ります。たとえば、Access Analyzer for S3は、アクセス制御リスト(ACL)またはバケットポリシーを介して読み取りまたは書き込みアクセスが意図せずに提供されたかどうかを事前に通知します。これらの洞察により、目的のアクセスポリシーをすぐに設定または復元できます。

Amazon EC2 Inf1 Instancesインスタンスが発表されました

機械学習推論アプリケーションをサポートするためにゼロから構築されたインスタンスです。AWSが設計および構築した高性能機械学習推論チップとなる最大16個のAWS Inferentiaチップを搭載しており、Intel®Xeon®スケーラブルプロセッサおよび最大100 Gbpsのネットワークを組み合わせて、高スループットの推論を可能にしました。この強力な構成により、Inf1インスタンスは、クラウドで利用可能な機械学習推論の最低コストインスタンスであったAmazon EC2 G4インスタンスよりも推論あたり最大3倍高いスループットと最大40%低いコストを実現できます。

 

いよいよ明日はAndy Jassyの基調講演です。お楽しみにお待ち下さい。

–  シニアエバンジェリスト 亀田